新しい関ケ原の
歴史が始まる。
岐阜関ケ原古戦場記念館とは、岐阜県不破郡関ケ原町にある歴史博物館である。
特徴
2020年(令和2年)10月21日開館。文字通り、関ケ原の戦いをメインテーマに置いた歴史博物館で、立地する場所もかつて関ケ原の戦いで徳川家康が最後に置いた陣地の中という歴史的価値の高い場所にある。
開館に至る経緯としては、2015年(平成27年)に関ケ原町と岐阜県が共同で策定した「関ケ原グランドデザイン」という関ケ原古戦場再整備計画があり、これに基づいてこの記念館が建てられた。
館長は、歴史学者にして静岡大学名誉教授、日本100名城の編纂元で知られる日本城郭協会の理事長でもある小和田哲夫氏。また、アンバサダーとして愛知県出身の女優である竹下景子氏が就任している。
ちなみに「関ケ原メモリアル」という愛称があり、記念館ロゴにも英字で表記されている。
展示案内
1F グラウンド・ビジョン/シアター
1Fは映像展示を主軸としたフロアで、スクリーンのある2つの部屋でそれぞれ関ケ原の戦いを説明した映像展示を視聴することができる。
まず最初に案内されるのが、「グラウンド・ビジョン」と呼ばれる床に埋め込まれた大きなスクリーンがある展示室で、映像は立って俯瞰するように見る形式となっている。ここで流れる映像では、関ケ原の戦いの流れを簡単な勢力図で解説している。
続いて案内されるのが縦4.5m、横13mのオーバル型スクリーンがあるシアタールームで、ここで関ケ原の戦いをCGアニメ化した映像を視聴することができる。さらに、椅子が揺れたりするなど4DXのような特殊演出を用いて放映しており、まるで戦場の中にいるような臨場感抜群の映像展示となっている。
2F 展示室/戦国体験コーナー
2Fでは2つの展示室がある。シアタールームで視聴したあとに案内される展示室では、関ケ原の戦いに関する資料や刀や火縄銃など現在に残る貴重な文化財を展示している。また、パネル展示で戦況などを詳しく解説している。
2021年6月8日~7月18日には徳川家康の書状を実物展示し、地元紙の取材に取り上げられるなど一時話題となった。この書状は、関ケ原の戦い開戦直前に徳川家康がのちの大田原藩初代藩主となる大田原晴清に充てたとされ、緊迫した状況が窺い知ることができる。
もう一つの展示室は、「戦国体験コーナー」と題して火縄銃や刀など本物そっくりの戦国時代の武器に触れたり、兜をかぶって記念撮影できるスポットとなっている。
5F 展望室
展示室からエレベーターで5階にあがると、180度全面ガラス張りの巨大な展望室が姿を現す。
ここからは関ケ原の街並みや陣跡を一望でき、小早川秀秋が陣を置いたとされる松尾山や、石田三成の本陣跡などがこの展望室からでも確認することができる。
別館 ミュージアムショップ/レストラン
記念館に隣接する別館にはミュージアムショップとレストランが営業している。ミュージアムショップでは、記念館公式パンフレットや松尾山城の御城印、岐阜県各地の特産品などを販売している。
さらにレストランを併設しており、岐阜特産品を使った記念館オリジナルメニューを味わうことができる。
利用案内
【開館時間】
9:30~17:00(最終入館時間 16:30)
【休館日】
毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日
【入館料】
個人 | 団体 | |
一般 | 500円 | 400円 |
高校生・大学生 | 300円 | 240円 |
中学生以下 | 無料 | 無料 |
アクセス
関連動画
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関連項目
関連リンク
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