捨て垢とは、捨てることを前提としたアカウントのことである。
概要
捨て垢とは、捨てることを前提として作成されたアカウント(垢)のことである。
複垢との違い
大抵の場合は複垢と同義だが、必ずしも複数所持しなくても捨て垢である場合は存在しうる。
捨て垢をしている当人がそれを告白することはありえないので事情は推測になるが、ニコニコ大百科を例に取ると以下のような動機が考えられる。
ニコニコ大百科を利用する気は特にないが、外部で特定の議題に強い関心を持っており、その議題に関するニコニコ大百科の議論・編集に参加したいのでアカウントを作った。
編集合戦に巻き込まれると大百科運営から処分される・あるいは敵対した相手に粘着されるかもしれないので、今後もニコニコ大百科を利用する気があるのなら対立のある議論や編集に参加するのはためらわれるが、その議題以外ではニコニコ大百科を利用する気がないので、参加終了後に運営から処分されても当人はそれほど困らない。
運営から書き込み禁止されても同志が立場を引き継いでくれそうなので、たとえ参加中に運営から書き込み禁止されても不都合はない。
合法? 問題点
Webサービスにおいて複数アカウントの所持は禁止・制限されていることが多い。しかし、複垢でない捨て垢というのはこういった規則には反していないので合法といえる。少なくとも形式的に考える限りにおいては、ライトユーザーでマナーの悪い人がたまたま規約違反で処分あるいは通報された場合と区別がつかない。
大抵のWebサービスでは、他者に迷惑がかかる行為などは利用規約により禁止されており、違反すればアカウント停止などの処罰が行われることが抑止力となっている。明示されてないことが多いが、サービス提供側としても悪質ユーザーを排除するために違反ペナルティは累積計算されることがありえるということは想像に難くないので、それも抑止力の一部であると言える。
捨て垢は捨てることが前提なので、懲罰処分を受けることにデメリットがなく、こういった抑止力が無効化されることが問題点といえる。
他者に迷惑がかかる行為があれば複垢でなくても運営から処罰されるので問題がないという見方も出来るが、懲罰処分スレスレあるいは喧嘩両成敗となるような場合、通常のユーザーなら抑止力が働いて手控える所、捨て垢ユーザーであれば躊躇なく行為に及ぶことができる。従って、一方にとって処分が不利益とならない環境は公平・健全であるとはいえない。
プレミアムの捨て垢?
捨てることが前提の(複垢を含む)捨て垢にお金を払ってプレミアム会員にまでする人が果たして存在するのだろうかと思う方もいるかとは思うが、ニコニコ大百科では、掲示板で激論がかわされた末に行われた編集が、総編集数: 2とまではいかなくてもかなり経歴の浅い編集者の手によるものであるというケースが散見される。中には、編集を一定数こなして捨て垢とみなされるのを回避したと推測されるものもある。
前に述べたが、捨て垢の主が自白することはありえないので、それを捨て垢と考えるかどうかは見る人次第である。
対策
アカウント作成のコストはゼロではないだろうから、何か別の議題で同様の関心を抱いたら、またそのアカウントを使用するはずである。
ほめてあげて、そのアカウントの使用を継続させれば、経歴が積み重なって、その人にとって捨てがたいアカウントになるかもしれない?
関連項目
- アカウント / 垢 / 複垢
- 匿名
- マナー / 規約違反
- ステルスマーケティング / ポジショントーク
- 無敵の人 / 鉄砲玉 / 大百科!春の編集祭り
- 確信犯 / 責任
- 掲示板
- 編集合戦
- 陰謀論
- 見えない敵
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