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暗黒舞踏とは、人ではない何かに捧げているとしか思えないダンスの事である。
概要
古来より舞踏（ダンス）とは、人々の高揚感や一体感の向上の他、信仰する神々への捧げ物としての側面を持っている。現在に伝えられている神楽などもその一つで、大事な神事として執り行なわれているのは誰しも知っている事だろう。
暗黒舞踏とは、踊っているものや踊らせているものが意図している、意図していないに関わらず、見る者に恐怖や狂気を呼び起こす踊りで、それがまるで邪な存在へ捧ぐようなシロモノの事である。創作ダンスの中には、海底都市に眠る存在の狂気を受け取ったかのようなものが存在し、見る者に狂気を振りまく。
また、元が暗黒を示す存在のため、明るいダンスを踊ってもどうしても暗黒舞踏になる可哀想な人も居る。
→ダース・ベイダー
もう少し真面目な概要
多少まじめに解説すると、そもそも言語化が難しいが暗黒舞踏とは西洋のバレエの対局の位置に存在するダンスである。
「身体には身体の命があるでしょ。心だって持っている」「舞踏とは命がけで突っ立つ死体」という舞踏家、土方巽の言葉にあるように、頭で考えず、肉体が肉体のままに動く身体表現である。例えば鳥を表現するために両手を羽ばたかせると、受け手は「鳥」という言葉の自分の頭の中にある意味を引っ張りだすので、それは頭脳的なメッセージであり、肉体そのもののメッセージではなくなる。
言葉に出来ない、普通に考えて人間がすることのない動きをすることで、理性の秩序の中に組み込まれない肉体の言語を表すのが目的といえる。
日本発のダンスのひとつで、海外では「BUTOH」と呼ばれ知られている。
ちなみに俳優として知られる田中泯は、もともと暗黒舞踏から出発した人物（本人は「暗黒舞踏」と名乗っていないが、師匠にあたるのが前述の土方巽）である。
言語化できないということは、理解できないということでもあるので、人によっては根源的な恐怖を感じる場合もあるかもしれない。
関連動画
ニコニコ動画に上げられている暗黒舞踏はいくつかある。SAN値直葬とならないよう、十分な心構えを持って関連動画を視聴するようご注意されたし。
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関連項目
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