概要
アメリカの昆虫学者カロール・ウィリアムズ博士(1916~1991)が行った実験のこと。
彼は完全変態とはなんなのかを解明するため、以下の実験を行った。4匹の同じ種類、年齢のサナギを四匹用意し、
①完全なサナギ。
②サナギを半分に切って、それぞれの断面にプラスティックをかぶせた。
③切り離したサナギの前後を、プラスチック管で連結したもの。
④サナギを切って前後を連結してあるが、管のなかには可動の球が入れてあり、両者の間に組織が移行しないようにした。
と、そのサナギを切って、それぞれがどう変態するかを実験した。
で、一か月後・・・
①は普通に変態し、ガとなった。
②は前半の部分だけが変態し、後半部はそのままだった。
③は傷が回復し、ホルモンが流れるように管のなかに組織が橋渡しされて、前半部も後半部も変態を起こした
④は可動の球が組織の発達をさまたげて変態が起こらなかった。
と、言う結果になった。そして、③の蛾はプラスチックの管に上半身と下半身がつながった蛾になり、飛ぼうとした結果、管の部分がちぎれて死んだ・・・というもの。そのビジュアルのヤバさから有名になり、語り継がれネット上でも話題になった。
ちなみにこの実験ほど有名ではないが、ウィリアムズ博士はホルモン注射で頭のない蛾を産卵させる、という実験も行っている。
・・・でも、その研究の結果農薬に昆虫の発育をかく乱させるホルモンが使える、という農薬の進歩にも貢献。
ちなみに自然界でもなんらかの原因で、頭だけが幼虫のまま蛾になった個体が見つかったことがある。
関連動画
関連静画
見た目がかなりヤバイので載せません。検索する場合はグロ注意。
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関連項目
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