概要
1962年9月に山陰本線鳥取駅と宇野線宇野駅とを結ぶ準急として登場した列車で、1966年3月に急行に格上げされた。
1967年には運転区間が宇野駅~上井駅(現在の倉吉駅)に変更されたが、5年後の1972年には山陽新幹線の岡山開業に伴い運転区間が岡山駅~鳥取駅・倉吉駅に変更され、3往復運転となった。
その後1985年に1往復増発した4往復となり、ヘッドマークも登場。4往復のうち1往復は津山線内ノンストップ運転を実施した。
1987年の民営化後も4往復が維持されたが、1989年に大阪駅~鳥取駅間の「みささ」1往復が廃止となり代替として1往復増発して5往復となる。このように最大5往復を誇った列車であるが、智頭急行智頭線の開業後は旅客移転が生じ劣勢に立つ。そして1997年11月に智頭急行経由の特急「いなば」に置き換えられる形で陰陽連絡急行の使命を終えた。
なお、民営化後にキロ28を半室グリーン車のキロハ28に改造している他、90年代に入り使用列車を更新しようとした際にはJR四国から余剰となったキハ185系を譲渡してもらう計画もあったがキハ185系がJR九州に譲渡された為車両を1992年にリニューアルした。このリニューアル時に車両塗装を砂丘色とし、化粧板を張替えたうえで0系のリクライニングシートに座席を交換している。また、ヘッドマークも1992年に2代目、1994年に3代目が登場している。
また、経由する因美線ではタブレット授受を行なっていた事もあり、鉄道ファンの熱い視線を浴びていた急行でもある。
廃止から25年経過した2022年には岡山ディスティネーションキャンペーンの一環として国鉄色のキハ40系ノスタルジー編成を使用して岡山駅~智頭駅間でリバイバル運転が実施された。
※ちなみに・・・「砂丘」が廃止される際、津山線でも急行は全廃され快速「ことぶき」に統一される筈だったが、地元の強い要望により急行「つやま」が登場した。しかし、快速と所要時間が大差ない事もあって2009年に快速に統一される形で廃止されている。
「砂丘」データ
- 運転区間:岡山駅~鳥取駅(津山線・姫新線・因美線経由:132.1km)
- 所要時間:2時間21分
- 使用車両:キハ58・キハ28・キロ28・キハ65(1988年以降キロは半室グリーンのキロハに変更)
- 停車駅(▲:一部停車)
鳥
取郡
家用
瀬智
頭美
作
加
茂東
津
山津
山亀
甲弓
削福
渡金
川岡
山○ ○ ▲ ○ ○ ▲ ○ ▲ ▲ ○ ▲ ○ - 編成図(1988年~1997年、岡山⇔鳥取)
1号車
キハ582号車
キロハ283号車
キハ65自由席 G│自 自由席 - 編成図(~1988年、岡山⇔鳥取・倉吉)
1号車
キハ652号車
キハ583号車
キロ284号車
キハ58自由席 自由席 グリーン 自由席
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