磐梯山ゴールドラインとは、福島県にある観光道路の一つである。
概要
特徴
福島県の会津・磐梯地方にある山岳道路で、磐梯吾妻スカイライン、磐梯吾妻レークラインと並び磐梯山周辺の観光道路として知られている。なお、全線が県道指定されており、路線名としては「福島県道64号会津若松裏磐梯線」の一部分として指定されている。
磐梯山麓を縦貫するようなルートを取り、猪苗代湖がある表磐梯と裏磐梯三湖(桧原湖・小野川湖・秋元湖)や五色沼がある裏磐梯を結んでいる。近くには3つの滝が流れており、黄金平といった磐梯山を代表する観光スポットを鑑賞できる。また、福島県屈指の紅葉スポットとしても知られ、赤く色づいた磐梯山麓を眺めながらドライブすることができる。
かつては有料道路であったが、東日本大震災の復興策の一環として上述2路線とともに2011年(平成23年)7月16日に暫定的に無料開放、その後2013年(平成25年)7月24日に料金徴収期間が満了したため、翌25日から正式に無料開放された。なお、同時に磐梯吾妻スカイライン、磐梯吾妻レークラインも正式に無料開放されている。[1]
全線走破には約30分かかる。また、各所に駐車場や展望スポットが設けられており、付近の観光スポットまで散策したり、磐梯山の風景を鑑賞することができる。なお、11月下旬~4月上旬頃まで冬季閉鎖期間があるため、当該期間前後に訪れる際は冬季閉鎖が解除されているか下記観光サイトや道路交通情報サイトなどで要確認することをおススメする。(ちなみに、他2路線も同様に冬季閉鎖期間がある)
さらに、10月下旬~11月中旬と4月中旬~5月中旬には夜間帯通行止めが実施される。[2]
見どころスポット
猪苗代湖
表磐梯を代表するスポットで、福島県最大、日本で4番目に大きい湖である。(1位:琵琶湖、2位:霞ヶ浦、3位:サロマ湖・・・)
ゴールドラインでは、山湖台や滑滝展望台で一望することができる。
山湖台
表磐梯側から進むと最初に辿り着くスポット。その名の通り、磐梯山と猪苗代湖を同時に一望できる展望スポットで、聳え立つ磐梯山の風景と眼下に広がる猪苗代湖の優雅な風景を一度に堪能できる場所である。[3]
滑滝展望台
山湖台の次に辿り着くスポット。付近に滑滝という滝があり、磐梯山をバックに鑑賞することができる。また、猪苗代湖もここから見ることができる。[4]
とび滝展望台
滑滝展望台とまぼろしの滝の間にあるスポット。岩肌を這うように流れ落ちるとび滝を望むことができる。[5]
まぼろしの滝
2007年から新しく整備されたスポット。落差13mの滝があり、滝壺の近くまで近づくことができる。春には雪解け水により水量が増すため、さらに雄大な風景を楽しむことができる。[6]
磐梯山
日本の活火山の1つで、会津・磐梯地方のシンボルともいえる山。標高1816m。日本百名山の1つ。別名「会津富士」とも呼ばれ、「会津磐梯山」というこの磐梯山を題材にした民謡も作られている。1888年(明治21年)に、有史上では歴史的大噴火を起こし、黄金平や裏磐梯三湖といったスポットを生み出した。現在も火山活動が続けられており、ゴールドラインではまぼろしの滝~八方台の区間で頂上に最接近する。
猫魔ヶ岳
磐梯山とは対角に聳え立つ山。外輪山の1つで、標高1404mある。その昔、化け猫が棲みついて人間を食べたという言い伝えがあり、その伝説がそのまま山の名前の由来となっている。[7]山頂を越えた先にはカルデラ湖の雄国沼がある。
八方台
磐梯山ゴールドラインの最高地点。ここから磐梯山や猫魔ヶ岳、雄国沼への登山口があり、登山客で賑わっている。[8]
また、磐梯町と北塩原村との町村境が通る場所でもあり、表磐梯と裏磐梯の境目の場所となる。
雄国沼
猫魔ヶ岳の西麓に位置するカルデラ湖。レンゲツツジやニッコウキスゲの群生スポットとして知られ、シーズンとしては6月上旬~7月上旬。[9]ゴールドラインでは直接行くことはできないが、上述の八方台の登山口から歩いて見に行くことができる。なお、登山道なので訪れる際はそれ相応の装備をする必要がある。
黄金平
磐梯山を代表する観光スポットにして磐梯山ゴールドラインの一番の目玉スポット。前述の1888年(明治21年)の大噴火で、この噴火で山体崩壊を起こし消滅した小磐梯という山によって誕生したスポット。噴火によって断崖絶壁にえぐれ、地表がむき出しになった磐梯山の火口壁を見ることができ、表磐梯から見る磐梯山とは全く違う風景を堪能できる。。[10]
望湖台
裏磐梯三湖の1つにして最大面積を持つ桧原湖を一望できるスポット。表磐梯側からは最後、裏磐梯側からは最初に辿り着く展望スポットである。[11]
裏磐梯三湖
五色沼と並び裏磐梯の代表的観光スポットの1つ。桧原湖、小野原湖、秋元湖の三湖からなる。こちらも黄金平と同じく1888年(明治21)年の大噴火により、小磐梯が山体崩壊を起こし、裏磐梯を流れていた長瀬川をせき止めて形成された湖群である。[12]ゴールドラインでは、望湖台で桧原湖が一望できる。
アクセス方法
- 表磐梯(源橋口)から・・・磐越自動車道 磐梯河東ICより約10分。途中、福島県道7号・64号を経由する。
- 裏磐梯(桧原口)から・・・①磐越自動車道 猪苗代磐梯高原ICより約35分。途中、国道115号、福島県道2号、国道459号を経由する。 / ②磐梯吾妻レークライン剣ヶ峯口より約10分。途中、国道459号を経由する。
なお、福島県の公式サイトで詳しいアクセスマップが掲載されている。[13]
→観光道路Map(PDF)・・・ゴールドライン及び他2路線の周辺のマップ情報について知りたい方はこちらを参照。
→観光道路所要時間(PDF)・・・付近の高速道路ICからの所要時間と経由道路、および各3路線口からの所要時間と経由道路について知りたい方はこちらを参照。
関連動画
ニコニコでは、ゴールドラインを走行する模様を撮影した車載動画が多数投稿されている。
関連静画
関連商品
関連コミュニティ・チャンネル
関連項目
- 福島県 / 磐梯町 / 北塩原村
- 磐梯山 / 猫魔ヶ岳
- 猪苗代湖
- 裏磐梯三湖
- 五色沼
- 磐梯吾妻スカイライン / 磐梯吾妻レークライン
- 観光スポットおよび祭り・イベントの一覧
外部リンク・参考資料サイト
- 福島県公式サイト
- 自然体感磐梯吾妻アクティブガイド(磐梯吾妻観光推進協議会 事務局)
- 猪苗代観光協会 猪苗代・磐梯
- 湖沼の国 裏磐梯-裏磐梯観光協会-
- 会津物語 〜誇り高き“義”の心 今なお息づく 会津の地
- 福島県道路総室・・・冬季閉鎖情報はこちらのサイトへ
脚注
- *観光道路情報.PDF (福島県道路公社)
- *ゴールドライン・レークライン・スカイライン ドライブルートのご案内 (福島県公式サイト)
- *磐梯山ゴールドライン (福島県公式サイト)
- *3と同上
- *3と同上
- *幻の滝 (会津物語)
- *3と同上
- *3と同上
- *磐梯山ゴールドライン (福島県公式サイト)
- *自然体感磐梯吾妻アクティブガイド (磐梯吾妻観光推進協議会事務局))
- *3と同上
- *桧原湖 (猪苗代観光協会公式サイト)
- *ゴールドライン・レークライン・スカイライン ドライブルートのご案内 (福島県公式サイト)
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