蛇の手 (英:Serpent's Hand)とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場する要注意団体(GoI)である。
概要
蛇の手は、小規模な異常者集団。ここでいう異常とはあたまがおかしいとかではなく、何らかの異常性質・形質を持った人間や、その他の人型実体群という意味合い。ただし彼ら自身はそれらを異常ではなく、いわゆる個性として捉えており、故に自分たちは『ふつうの人間』であると主張する。
彼らはアノマリーもまた知識であり、情報が共有されるべきであると考えており、危険なものがあるからとそれを隠蔽するのではなく、それについて知り、対策するのが在るべき姿だと財団と世界オカルト連合に訴えかける。
『放浪者の図書館』と呼ばれる異次元空間を拠点に活動しており、財団に対して敵対的であり、ちょくちょく財団に忍び込んではアノマリーを盗み出したり、あるいは財団施設や職員に攻撃を行う。ただし完全にわかりあえないというわけではなく、財団に忠告や協力をすることもあり、財団と大規模にやりあおうという気はないようだ。一方、世界オカルト連合と蛇の手の相性は最悪といってもいい。これは、財団があくまで『ロッカーの管理人』にすぎず、彼らを閉じ込めることはしても殺すことは稀であるのに対し、世界オカルト連合はアノマリー (当然そこには異常を獲得した人間や意志を持つ人型実体も含まれる) を徹底的に破壊せんとするからであろう。
財団と世界オカルト連合に関して、彼らが知識の独占または棄却を行うために放浪者の図書館から追い出されたと指摘しているが、彼ら自身もかつては追放されたらしい。確かに財団や世界オカルト連合が自分たちの方法論に固執し、ときに盲目的になるきらいがあるが、蛇の手もまた自分たちが絶対的に正しいと頑なな組織であることは忘れてはいけない。彼らが仮にSCP-444-JPを知ってしまったとしたら、彼らはそれを絶対に公開するだろうし、それがゆえに世界は終焉を迎えるだろう。
組織内情
蛇の手は財団と敵対しており、かつ財団から隠れるように行動するため、基本的に財団からその内情を探ることはできていない。しかし彼らがそのように行動するのは、あくまで彼らが異常者のコミュニティにすぎず、財団や世界オカルト連合ほど組織体制が存在しないからともいえよう。あくまで彼らはいうとこ放浪者の図書館のユーザーサークルレベルでしか無いのかもしれない。わかっていることは『L.S.』という人物が蛇の手を率いているということ、そしてそれが『黒の女王 (Black Queen)』ことアリソン・チャオを示していることくらいである。
SCP-6000 (蛇、箆鹿、放浪者の図書館)の世界線では、蛇の手がかつては『原初の蛇』なる存在を崇めるカルトであったことが示唆されている。もっとも、SCP-6000の世界線そのものは異世界であること、蛇の手がかつてそうだったとして、放浪者の図書館で隔たれた世界の此方側に来ている蛇の手が一度放浪者の図書館を追放された団体であることから、その信仰がとうに忘れ去られた可能性も高い。
SCP-KO (SCP財団韓国支部)で産み出されたGoI 『赤斑蛇の手 (Dinodon's Hand)』は蛇の手の韓国支部であるとされる。彼らは元の蛇の手の構成員が少ないこともあり、十数人程度しかいないらしい。
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関連項目
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