観光バスとは、観光を主目的としたバスである。主に貸切で運行されるので単に「貸切バス」や「貸切観光バス」と呼ぶこともある。
概要
一般的に路線バスや高速バスとは異なる車体の車両を用い、日数・時間・距離などに応じて1台ごとに貸切料金を支払う。行程は顧客や主催者の依頼に応じてほぼ毎回変化する。
車両の特徴
出入口は最前部に1箇所のみのトップドアが多く、多くの場合座席は通路を挟んで合計4列のリクライニングシートが並ぶ。中には車椅子での乗降に対応するリフトや車いす固定スペースを用意した車両もある。
高速道路での高速走行から市街地・山間部の低速走行まで対応するため、エンジン・トランスミッションなどの動力系は通常の路線車に比べて強力・頑丈に作られている。
座席は4列リクライニングシートと通路に展開させる補助席がオーソドックスだが、高速バスを盛んに運行する事業者を中心に、高速バスと同レベルの座席を備える車両を所有していることがある。
中には車両後部の座席を通路側へ回転させて固定できる車両があり、通路側へ向き合わせるとサロンとして使用できる。
車内サービス設備はテレビ・ビデオやDVDなどのAV装置が備えられ、中にはカラオケ(シンセサイザー・通信)、トイレ、冷蔵庫などを備える車両もある。
乗務員
近距離の運行では運転手1人だけ、夜行運転を伴う場合は運転手2人だけということもあるが、一般的には運転手1人とバスガイド1人の2人乗務が多い。ガイドは車内サービス、観光案内、車内清掃、バック時の誘導を担当し運転手を補助する。近年は車両へのバックアイ搭載が標準化されたこともあってか、バック時の誘導をガイドが行うことはあまりないようだ。
運転手は当然のことだが中型か大型の二種免許を持っており、狭い観光地の駐車場でのバック駐車、渋滞回避など路線バスの運転手では通常要求されない技能を要求される。
用途
- 会社や地域などの慰安旅行
- 学校、幼稚園などの遠足、修学旅行、社会科見学などの学校行事・部活動やサークルなどの遠征
- バスツアー
- シャトルバス
- 高速バスの続行便
- 定期観光バス(こちらは貸切バスではなく、法律上は路線バスの仲間)
主な観光バスの車種
関連動画
関連商品
関連項目
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