256Wとは、ファミコンのアクションゲーム「スーパーマリオブラザーズ」におけるバグ面の総称である。
「アンダーカバー」「256ワールド」と名称はいくつかあるが、タグで一番多い256Wで記述する。
概要
スーパーマリオブラザーズ(以下、SMB)が発売してから一年も経たない頃、各ゲーム雑誌で実際のプレイでは行けないはずの9-1の画面が取り上げられて話題となった。
そして、情報が次第に明らかになっていき、9-1だけでなく256に渡るワールドが出現することが判明するに至る。
作り物だの、ノイズが原因だの、カートリッジに衝撃を与えると行けるなどといろいろな憶測が飛び交ったが、1986年に宝島社から発売された「バグボーイスペシャル」という冊子にて256Wの行き方が記載される。
かなりイレギュラーなやり方のため、方法や原理については「スーパーマリオ 256W」あたりのキーワードでググってほしい。
256wの特徴
レギュラー面(1-1~8-4)の地形で水中だったり、音楽や敵の配置が異なっていたりとかなりメチャクチャ。
まともにプレイできる面はそれほどなく、「アトランチスの謎」の42面の如くブラックホール面だったり、いきなりタイムアップで死んだり、一歩も動けなかったり、勝手に歩き出して壁に阻まれて終わったり、画面が暗転したまま止まってしまったりと、 バリエーション豊かである。
中にはT-1のように無理やり土管を抜けることで超ロングなステージへ続いていたり(詳しくは関連動画を参照)、一見ブラックホール面だが、落ちて死亡音楽がなっている最中にスタートボタンを連打することで別のステージへ行けたり、プレイするたびに出てくる敵が毎回変化したりと面白いものもある。その他変わった物として水中でなく空中を泳ぐ空飛ぶゲッソーなどがある。
256Wを語る上で一般的によく取り上げられるのはファミコンのSMBである。
VS.SMBやSMB2等の作品にも256Wは存在するのだが、SMBのように行き方などは判明されておらずデータを改造する等しないと行くことは出来ない。
なおSMB2ではワープを使わずにワールド1~8をクリアすると9ワールドへ行くことができるが、このワールドには水没した地上マップや不自然なブロック配置など256wのバグ面に近いステージ構成がある。これはプレイヤーへのご褒美として、スタッフがバグ面をオマージュして取り入れたものとされている。
-1面について
唯一、安全なやり方で行ける256wが-1面である。「マイナス1面」などと呼ばれているが、実際はワールドのところに空白が入っており、(空白)-1面である(数字にすると36-1面)。
1-2の地上へ続く土管の上のブロックを右端一個だけ残して破壊し、残ったブロックの横から引っ掛けるように体当たりしているといつしか壁にめり込んでしまう。
そして、そのまま壁をすり抜けてワープゾーンへ進み、「WELCOME TO WARP ZONE!」の文字が表示される前に左もしくは右の土管に入ると-1面へと行ける(中央の土管に入るとレギュラー面の5-1へ行く)。
-1面の地形は7-2とまったく同じだが、終わりの土管に入るとスタート地点に戻されるため、実質ハマり状態である。
ディスク版SMBでも同様の方法で-1面に行けるが、こちらはファミコン版と違って遊べる面となっている。
-1:1-3の水中面→-2:つり橋→-3:4-4の地下面というステージ構成になっており、-3面をクリアするとタイトルに戻されてステージセレクトが可能になる。
その他、VS.SMB等の作品だが地下面の地上へ続く土管の上のブロックを削除したりして、上記の方法で-1面へ行けなくするための対策を施している(実は他の方法で-1面へ行くことが出来たりする)。
関連動画
関連項目
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