『9S(ナインエス)』とは、葉山透著のライトノベルである。イラストは9巻までが山本ヤマト、10巻からは増田メグミが担当している。
タイトルの由来は『The Security System that Seals the Savage Science Smartly by its Supreme Sagacity and Strength.』の略で、Sが9つ付いていることに由来する。
直訳は『その最高の賢明さおよび強さによって野蛮な科学を巧妙に封印するセキュリティ・システム』
概要
2012年3月10日に11巻の『9S<ナインエス> XI true side』が出版されて以降長らく続巻が出ていなかったが・・・・・・
2023年12月5日、『9S<ナインエス> XII true side』&『9S<ナインエス> XIII true side』が2024年2月9日に発売される告知が行われ、10年振りの再始動&12巻と13巻の2冊同時刊行にて完結となった。
ストーリー
かつて「狂気の天才」と呼ばれた一人の科学者がいた。彼が残した驚異の発明は「遺産」と呼ばれ、それを求める国家や組織は今でも後を絶たない。
そして現在。海上に浮かぶ循環環境施設スフィアラボを武装集団が占拠する事件が発生。
彼らの目的は一つ。「遺産」と呼ばれるスーパーコンピュータを奪取すること。
制圧には困難が予想される中、切り札として召集されたのは拘束具に身を戒められた少女だった!「遺産」を熟知する天才的な頭脳に、誰もが心奪われる美貌。その正体とは一体……。
登場人物
- 坂上 闘真(さかがみ とうま)
- 17歳の高校生。巨大な権力を有する真目家の人間で、禍神の血を引く真目家に伝わる小刀『鳴神尊』の継承者。普段は温厚で優しいが、鳴神尊を抜くと比類なき力を持つ殺戮者に変貌する。
- スフィアラボ事件で峰島由宇と出会い、以降様々な遺産事件に関わっていくことになる。
- 峰島 由宇(みねしま ゆう)
- 峰島勇次郎の一人娘。あらゆる知識を有し峰島勇次郎の最高傑作と評される。遺産の倫理観の欠如した使用に嫌悪感を示し、遺産の回収にも必要性を感じれば協力を惜しまない。
- 7歳の頃にADEMに保護されて以来、NCT研究所の地下1200mに拘束されていた。
- 真目 麻耶(まなめ まや)
- 闘真の腹違いの妹。闘真にとても懐いている。真目家の令嬢らしく、頭脳明晰・容姿端麗で真目グループの会社をいくつも取り仕切っている。
- 伊達 真治(だて しんじ)
- ADEM(峰島の遺産管理局)の総司令。由宇とは幼少の時彼女を保護してからの長い付き合いがある。
- 岸田 群平(きしだ ぐんぺい)
- NCT研究所の最高責任者で、由宇をほとんど娘のように思っているようである、由宇の良き理解者。かつて峰島勇次郎と共に研究を行っていた。
- 峰島 勇次郎(みねしま ゆうじろう)
- 数多くの新技術の開発や発明、実験を行ってきた天才科学者。その実験の中には非人道的なものも含まれたためマッドサイエンティストと評される。
既刊一覧
- 『9S<ナインエス>』2003年9月10日発売
- 『9S<ナインエス> II』2004年1月10日発売
- 『9S<ナインエス> III』2004年5月10日発売
- 『9S<ナインエス> IV』2004年8月10日発売
- 『9S<ナインエス> V』2005年1月10日発売
- 『9S<ナインエス> VI』2005年8月10日発売
- 『9S<ないんえす? > SS』2006年1月10日発売
- 『9S<ナインエス> VII』2006年4月10日発売
- 『9S<ナインエス> VIII』2007年7月10日発売
- 『9S<ナインエス> memories』2007年12月10日発売
- 『9S<ナインエス> IX』2008年7月10日発売
- 『9S<ナインエス> X true side』2009年9月10日発売
- 『9S<ナインエス> XI true side』2012年3月10日発売
- 『9S<ナインエス> XII true side』2024年2月9日発売
- 『9S<ナインエス> XIII true side』2024年2月9日発売
関連動画
関連項目
外部リンク
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