曖昧さ回避
Vii
Vii (う゛ぃぃ) とは、中国が出したWiiのパチモノである。現在はV-Sportsという名称に変更され、恵安から発売されている。
正式名称は「威力棒Vii」(威力棒の中国語読みでウェイリーバン)であり、値段は日本円で21000円。ちなみに、秋葉原では1500円で売っているらしい。
中身は、基盤が一枚のみで、重さは400g。ディスクドライブもなければUSBポートもあるわけがない。しかし、さすがに軽すぎるとやばいと思ったらしく、底には金属板が貼り付けてある。さらに、外部にあるポートの二つがダミーだったり、AV端子は外側に出ている分では、ステレオだが、内部では映像と片方の音声しかつながれていない。
もちろんセンサーバーも無く、反応が異常に悪く、遊べるゲームは内蔵のゲームと、拡張カートリッジのみである。
スペック
- CPU:台湾製Sunplus(凌陽科技)SPG290
安価な電子玩具に用いられ、他のコピーゲーム機にも使われている。 - 音声:モノラル
AVケーブル自体は3色揃っているが、基板内の音声出力ポートが片方遮断されている。 - リモコン:2.4Gワイヤレス
一応振動の有無と強さ、傾きは感知できるがレスポンスが相当悪い。 - 重量:約400g
缶コーヒー一缶より軽い、金属板を除けば100g程度。
収録ゲーム
本体に内蔵されている12種類(後出のV-Sportsは11種類)の他、拡張カートリッジによる供給も行われている。
- Happy Tennis(テニスゲーム)
いわゆるWii Sports収録版に似せてはいるが、モーションによる打ち分けが存在せずゲーム性にメリハリが無い。
またキャラクターの能力(実際は衣装の色が変わるだけ)によっては、サーブがネットを超えられず詰む可能性がある - Catch Fish(釣りゲーム)
ソナーレーダーに合わせて投げ込み、魚が掛かったらリモコンを振って釣り上げる。
公式CMで子役がオススメのゲームとして供述する事や、起動して最初にカーソルが合わせっている事から中国本土の気合が伺える。
しかし制限時間が12分とゲームの単調さの割に長く、獲得演出のせいで冗長になりやすい。
威力棒で唯一アンロック要素があるが、その前にダレて飽きる事うけあい。 - Fever Dance(ダンスゲーム)
演出、キャラモーションはDance Dance Revolutionのそれに見えるが、実際は太鼓の達人のクローンである。
音ゲーの定石通り右から流れてくるマークが左の判定枠に重なったタイミングで動作を行う。
だが例によって反応が悪い、いくら降っても反応しない事がしばしば。
振る動作のみの1ボタンモード、上下左右のモーションを付け加えた4ボタンモードとあり、
難易度も1モードに3種類、1曲辺り6譜面とそれなりに作りこんではいるようだ。
(とはいえ殆どの譜面が曲と合ってない、それどころかリズムとズレまくってるのが大半だが…)
曲も安っぽいとはいえ悪くは無い出来だが、これも他所からのぶっこ抜きと考えると素直に賞賛できるものではないだろう。 - Alacrity Golf(ゴルフゲーム)
ゴルフゲームだがスペックの都合上フラットな処理しか出来ずパターゴルフに。
明らかに規定PAR数でクリア出来そうもないのに、ゲームバランスを無視しまくった地形配置が目立つ。
とにかく入れるだけで精一杯なのにショット上限が9打とかなり少なく、
池ポチャをやらかすとペナルティ加算もされ、さらに理不尽さを押し上げている。
このゴルフゲームではバーディ、イーグルどころか、パーショットすら茨の道。 - Ping Pong(卓球ゲーム)
中国の国技とあって力を注ぎ込んでるように見えるが、実際はHappy Tennisと殆ど変わらない。
むしろキャラモーションが卓球のラケットのみになって劣化している。
ただHappy Tennisと違って、ショットの打ち分けが存在しているらしい…
難易度によって台のデザインが変わるのがミソだが、そんなことどうでもいい。 - Bowling(ボウリングゲーム)
Wii Sportsとほぼコンセプトは同じ、隣のレーンが投げていたりと芸が細かい。
とはいえ大雑把な調整しかされていないため、場所と力加減さえ覚えてしまえばパーフェクトゲームも不可能ではない。
…しかし特筆すべきは使用されているBGMに尽きる。
聖剣伝説3から引っ張ってきたり、挙句の果てには最終リザルトにTo Heartのあかりのテーマ曲(あなたの横顔)をも持ち出したり、
中国の本気を垣間見ることができる。 - Fry Egg(クッキングゲーム)
卵を割ったりフライ返しをしたり料理を模したミニゲームを4つ行う、制度と出来によって点数が付けられる。スコアは1シーン辺り最大100点から減点方式、その為完璧にやったつもりでも満点に行かない事が起きやすい。
最大の難所は一番始めの卵を割るシーン、力加減の調節が異様に難しい。 - Bird Knight(アクションゲーム)
主人公が風船付けて(実際は羽根で飛んでる)浮いてたり、右から左にスクロールする仕様だったり、
どう見てもバルーンファイトのデッドコピーにしか見えない件。
振る動作と向きによって操作するので結構疲れやすい、こまめに休憩は必要。
しかしラスボスは生ゴミ主人公より可愛いとの評判。 - Smart Darts(ダーツゲーム)
ダーツといいながら左右に動く矢をタイミング合わせて投げるだけ、とFC世代にも劣るクオリティ。
タイミングさえ分かってしまえば簡単に20のトリプルを取れる、ように見えるが
そこは威力棒Vii、スペックの悪さとレスポンスの鈍さで難易度を上げてくる。
的は公式ルール通りの他に、アブストラクト(アーチェリーの的)も選べる。 - Come On!!(餌付けゲーム)
主人公を操作してアザラシに餌を投げて食べさせる。
餌が入らないとアザラシが怒って赤くなり、そこから一定経つとゲームオーバー。
そもそも餌付けゲームって何だ? Come On!!だけじゃどんかゲームか分かんねえよ!
というツッコミは野暮、だって威力棒ですから。 - Fantasy BaseBall(野球ゲーム)
野球ゲームだと思ってやったら、絶対後悔する出来栄え。
基板も本体もスペックもガバガバなら、当然ルールもガバガバ。
塁に誰も居ない状態でバンド打ったら強制的にアウトになったり、
守備にキャッチされるかどうかは間違いなく運ゲーだったり、
一度一塁セーフして後はバンドさえすれば確実に点取れたりと、突っ込みどころ満載。
主人公のクローンもどきが大量に立ち尽くすスタジアムは圧巻。 - Free Craps(サイコロゲーム)
ただサイコロを降って数字が出るだけのゲーム、出目によって何か起こるわけではない。
完全に水増しゲーである。
ただ日本版未収録なのが救いであり良点、実際にサイコロ持ってきた方が手っ取り早い。
このDNAは後の対戦チンチロリンに多大なる影響を与えた…と言っても過言ではない?
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