1日3食しっかり食べて睡眠をとってる俺たちのほうがずっと本気だった!!とは、漫画『ダンジョン飯』に登場する台詞である。
概要
漫画『ダンジョン飯』6巻第38話『キメラ』(アニメでは第17話『ハーピー/キメラ』)にて、主人公ライオス・トーデンがかつてのパーティメンバーだったシュローに対して発した台詞。
「確かに俺はそこまで腕がたつほうじゃないし 大抵の冒険者より君は強い でも」
「これだけは はっきり言える」
「1日3食しっかり食べて 睡眠をとってる俺たちのほうがずっと本気だった!!」
「いいか!俺たちは! 狂乱の魔術師を必ず打ち倒し! 絶対にファリンを助け出す!」
「シュロー 君は地上へ戻れ」
ライオスとシュローは元々パーティを組んでいたが、レッドドラゴンに喰われたライオスの妹ファリン・トーデンを助ける為、二人は結果的にパーティを別れ、別々のメンバーでパーティを組み直しダンジョンの地下を目指していた。
寝る間も食べる間も惜しんでの強行軍のシュローパーティに対し、食糧を買う金も無いライオスパーティは魔物を食材にしてでもしっかり食事も睡眠もとってダンジョンを進んでいた。
ダンジョンは広い。1日2日で踏破できるほど生半可なものでもない。
結果的にレッドドラゴンのもとに先にたどり着いたのも、レッドドラゴンを倒しファリンの亡骸を回収し蘇生できたのも、無理をしない程度に急いだライオス達だった。逆にライオスとシュローが再会した時は、シュローは無理がたたってフラフラな状態だった(そんな状態でもシーサーペントを一撃で斬首できるくらいには彼は強いのだが)
「睡眠をとって食事をしたら 生き物ってのはようやくやりたいことができるようになるんだ」
※6巻第36話『みりん干し』より
しかし、ファリンを蘇生した手段が他に選択肢が無かったとはいえ非常に問題があり、その事が原因でシュローの怒りを買うが、その場に居合わせたカブルーが何とか場を収める。→『思ったよりヤバイのが出てきたな どうすんだこれ』
更に、ファリンはダンジョンの支配者である狂乱の魔術師によってとんでもないことになっており、シュローは再び激怒し、元々ライオスの人間性に不満があった事もあって、殴り合いのケンカに発展してしまう。概要冒頭の台詞は、この時ライオスが殴り返した時に発したものである。
「どうだシュロー」
「やはりここでは飯を食った俺のほうが強い!!」
※6巻第38話『キメラ』より
殴り合いに勝ったのは、1日3食しっかり食べて睡眠をとってるライオスだった。(少なくとも対人戦では)明らかに格下であるはずの相手に負けたことで自身の誤りを認めたシュローはファリン救出をライオスに託して(正直、狂乱の魔術師に辿り着く前に食中毒とかで死にそうだとは思いつつも)地上に帰還するのであった。
このエピソードは『ダンジョン飯』という物語の転換点である。「ファリンを救出する」という目的そのものは変わらないものの、倒すべき相手がレッドドラゴンから狂乱の魔術師に変わり、古代魔術を使用した事実が漏洩したことで地上への帰還は実質不可能になった。冒険者として日銭を稼ぎ探求心を満たすための気楽な旅は終わり、物語の決着をつけるための長い旅が始まる。
この言葉を発したきっかけは稚拙なケンカだったとしても、ライオスのこれからの冒険に対する覚悟がみえる台詞だったといえるだろう。そう、何かを本気で成そうとするならば、健康に気を付けて食事や睡眠を充分に取る事が大切なのだと、無理をする事は覚悟ではないという事を我々に教えてくれるだろう。多分ね。
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