VAIO(バイオ)とは、日本のパソコンメーカーおよびそのブランドである。
かつてはSONYが販売するパーソナルコンピュータのシリーズ名であったが、現在は同社の事業を引き継いで独立したコンピューター企業となっている。
概要
SONYの創立50周年となる1996年、「デジタル・ドリーム・キッズ」というコンセプトのもと、長年培ったAV技術と急速に発展するIT技術、熟成されたアナログ技術と最先端を進むデジタル技術を融合させた製品によって、ライフスタイルの変革と新たな楽しみを生み出すことを目指す。
その一環としてまったく新しいコンセプトを持つ家庭用パーソナルコンピュータの開発を始動。そして1997年7月1日にデスクトップ型「PCV-T700MR」が国内販売開始、現在に至る。[1]
2014年2月6日、SONYはPC事業を日本産業パートナーズ株式会社(JIP)に譲渡することを発表。SONY発のVAIOは2014年春モデルが最後になるようだ。
2014年7月に、VAIO株式会社が設立、独立したメーカーとして始動した。
それ以前のパソコン事業
ソニーがパソコンを手がけたのは、このVAIOが最初ではない。
1982年に独自アーキテクチャーの8ビットパソコン、SMC-70を発売した。翌年にはSMC-777を発売し「HitBit」(ヒットビット)のブランドもつけられた。
1983年にはMSX規格でHitBitブランドを継承、松田聖子をイメージキャラクターとして起用した(1985年まで)。MSX2規格ではHB-F1、HB-F1XDといった低価格モデルがヒットし、MSX2+規格のモデルまで1980年末まで供給し続けた。
一方でビジネスパソコンとしてはAX規格(AT互換機に日本語ハードウェアを搭載したもの) としてQuarterL(クォーターエル)を展開した。後にDOS/Vによってソフトウェアでの日本語処理が可能になるとAT互換機に転換したが、法人向けに限定されていたため、一般にはあまり知られていなかった。
その後、VAIOの発売に合わせるように、QuarterLブランドは終息していった。
名称
”SONYのパソコンは、ビデオ・オーディオを統合的に扱うことが出来るものでありたい”というメッセージを込めたコンセプトワード「Video Audio Integrated Operation」の頭文字から。
また、VAIOロゴは”VA”で正弦波(アナログ信号)、”IO”で二進法(デジタル信号)を表しており、VAIOロゴ全体でアナログとデジタルの融合を表現している。
なお、あまり知られていないようだが「自然=Bio」「すみれ色/紫色=Violet」といった意味も込められている。
2008年7月、さらに高い付加価値の創造・提供を目指し「Visual Audio Intelligent Organizer」と再定義された。
関連項目
関連リンク
- 【資料】
脚注
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