EH800とは、日本貨物鉄道(JR貨物)が保有するコカ・コーラの缶交流電気機関車である。
概要
2013年現在、青函トンネルは津軽海峡線として、交流20000V/50Hzに電化されて使用されており、貨物列車の牽引にはEH500やED79などが使用されてきた。しかし、2015年に開通する北海道新幹線と青函トンネルを共用することが予定されており、新幹線の規格に合わせて交流25000V/50Hzへの昇圧が予定されている。そのため、交流25000Vに対応した電気機関車として製造された。
2012年に試作機901号機が落成し、その試験結果を反映した量産車が2014年から製造開始した、2016年3月26日のダイヤ改正で北海道新幹線が開業、現在はEH500やED79に変わって青函トンネル用として運行している。
2016年6月に運行するJR東日本の「カシオペアクルーズ」「カシオペア紀行」の青森〜函館間をJR貨物に委託してEH800で運行する予定。
メカニズム
EH500(動輪8軸・2車体連結)をベースに、以下の点を変更している。
- 交流20000V・25000V(50Hz)の複電圧仕様となったため、新規開発されたパンタグラフ(シングルアーム式)・主変圧器・真空遮断器などを装備。
- 新幹線向けのDS-ATCを装備。(901号機は準備工事)
- 新幹線向けのデジタル無線・静電アンテナを装備。これらは2エンド側の左右に取り付けられており、その部分は車体が膨らんでいる。
- 回生ブレーキを装備。
- 速度計が液晶モニターに変更。あわせて電子制御装置を装備。
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