コカコーラとは、ザ・コカコーラ・カンパニーが製造販売しているコーラ飲料。通称コーク。コーラ飲料としては世界シェアトップである。
概略
医師ジョン・ペンバートンによってコカインとコーラ(ナッツ)エキスから作られた薬用酒がコカコーラの直接的なな祖先である。後にこれはソーダファウンテン(ソフトドリンクなどを扱う小規模の小売店舗)で販売される炭酸飲料になった。これがコカコーラであり、当初のコカコーラはその名の通りコカインとコーラエキスを含有していた。現代のコカコーラには両方とも含まれていない。
瓶詰め(ボトリング)しての販売、禁酒法の施行などを背景にコカコーラはアメリカ全土に普及してゆく。第二次世界大戦前には海外でも普及が進み、ドイツでは現地法人を設立してボトリングと販売を行っていたが、戦争によりアメリカからの原液輸入が途絶えコカコーラの生産は中止される(このとき代替品として生まれたのがファンタである)。
第二次世界大戦中は米兵の士気を維持するための軍需物資として積極的に戦争に協力したコカコーラであるが、戦後は海外への更なる展開が進んだ。その一方で国内外のシェアをめぐる最大のライバルペプシとの競争が激化しており、コカコーラ首脳部は「ニュー・コーク」なる新製品を打ち出す。
が、すでに世界的なブランドとしてまたアメリカ文化のアイコンとして定着していた「コカコーラ」をないがしろにするかのような新商品は消費者の総スカンを食らい、コカコーラ社はあわてて「コカコーラクラシック」を販売する運びとなった(この一件はブランドやマーケティングを扱った書籍で頻繁に取り上げられる有名な事例であるが、後に日本では「コカコーラC2[1]」において似たような轍を踏んでいる)。
日本において
日本では日本コカ・コーラ株式会社(ザ・コカコーラ・カンパニーからすると子会社の子会社、つまり孫会社)が商品開発、宣伝、マーケティングを担い、各地のボトラーが製造販売を担当する体制がとられている。
日本コカ・コーラ株式会社 東京都渋谷区渋谷四丁目6-3 1957年6月25日 設立 [非上場] |
- コカ・コーラは徹底した管理の下製造されており、日本国内で発売されているコカ・コーラの原液は、滋賀県の守山工場のみで生産し、各地域の工場へ輸送している。
各工場では、その原液と現地の水とを混ぜ、"秘密の装置"を使って各工場同じ味に仕上げて出荷されている。 - 以前はライバル社の「ネスレ缶コーヒー」のCMに出演していた明石家さんまが、2009年初頭、ジョージアのCMに出演していた。
- 2009年、ファンタのCMには、「ファン太郎」と称した横綱:朝青龍が中学生とともに出演していた。これまで2年連続同じCMキャラクターの起用がないことから、2010年のオンエアは不明である。
元祖・電子マネー自販機「Cmode /シーモ」
おサイフケータイが普及する前からあった電子マネー対応自販機「Cmode」。
当初はNTT docomoのiアプリにしか対応しておらず、購入時にはケータイの画面に「QRコード」を
表示させてから自販機にスキャンさせるという、今で考えればとても使いづらいものであった。
「QRコード」を表示させてから購入する初期型「シーモ」の自販機は、順次、新型自販機「シーモ2」「子シーモ」「新子シーモ」へ置き換えが進んでいる。
新型自販機では、Edy・Suica・iDなどおサイフケータイへの対応も進み、これらを使用する場合は「Cmode専用アプリ」は不要である。
なお、2011年3月末をもって、コカコーラ自販機専用「Cmodeマネー」は廃止された。
今後は、自販機のステッカーに表示されている電子マネーのみ使用可能となる。
関連動画
関連静画
提供番組
関連項目
リンク
脚注
- *商品名の由来が「コカ・コーラ 2nd generation」という「ニュー・コーク」と類似したコンセプトであった。「カロリー60%オフでコカ・コーラと同じ味を目指した」と謳っていたが、他のダイエットコーラとたいして味が変わらなかったという中途半端な商品で、発売開始後わずか1年足らずで市場から姿を消した。
オリジナルのコカ・コーラの味に近いダイエットコーラを目指したという点においては、現在の「コカ・コーラ ゼロ」のルーツでもあると言える。また、2015年3月にはコカ・コーラC2と同じカロリーで合成甘味料不使用(砂糖とステビアを使用)とし、カロリー60%オフと自然な甘さを両立した「コカ・コーラ ライフ」が新発売された。
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