ERRA(エッラ)はアメリカ・アラバマ州出身のメタルコア/Djentバンドである。
概要
Misery Signals、Born of Osiris、Saosin、Hopesfallなどのバンドに影響を受けて結成。メタルコアに変拍子やチャグ(多弦ギターなどでブリッジミュートで刻むリフのこと、平たく言えばMeshuggahっぽいリフである)を織り交ぜたDjentというスタイルで知られる。日本語読みではエッラ呼びとエラ呼びが見られるが、日本盤の帯表記ではエッラとなっているので本ページでもエッラとする。
数多存在するDjentバンドの中でも叙情派ニュースクール・ハードコアの影響が色濃く、それが強いオリジナリティとして表れている。また、クリーンボーカルを導入しているが、一般的なDjent/チャグコアでよく耳にするヴァースで攻め立て、サビでお約束の…といった安直なものではなく、要所でここぞとばかりに挿入されるため、単調さを持たせない構成になっている。ギター・ボーカルを担当するJesseのSaosinを彷彿とさせる透き通ったハイトーンボイスはまさにERRAをERRAたらしめる最も重要な要素の一つだろう。そのタイトさとキャッチーさを兼ね備えた抜群の安定性から幅広い層の支持を集めており、ここ日本でも人気の高いバンドである。
初めはTragic Heroというレーベルに所属していたが、2ndアルバム「Augment」をリリース後の2014年にDjent系の名門レーベルSumerianに移籍。移籍後初のEP「Moments of Clarity」は2ndアルバムの作風をある程度踏襲したものであったが、以降にリリースされた3rd「Drift」及び4th「Neon」はメタルコア色が鳴りを潜め、Sumerian所属バンドとしてのカラーが一層濃いものになる。レーベル移籍前後でメンバーチェンジが相次いだこともあり、この音楽性の変化はファンの間でも物議を醸した。
2019年にリリースしたシングル曲「Eye of God」では前2作に見られなかったアグレッシブなアプローチを垣間見せると、翌年にはSumerianからUNFDにレーベルを移し、バンドコンセプトもサイバーチックな世界観に一新、2021年に5th「ERRA」をリリースする。バンド名を冠した本作は3rd・4th路線を基調としながらもよりヘヴィなサウンドを志向し、過去の音楽性とは一線を画すバラエティに富んだ試みがちりばめられ、新たなコンセプトの下で再出発を果たした意欲作といえるだろう。
ディスコグラフィー
Tragic Hero期
Sumerian期
UNFD期
メンバー
現在
- Jesse Cash:ボーカル、ギター
- Alex Ballew:ドラム
- Sean Price:ギター、ベース(2016年以前)
- J.T. Cavey:ボーカル
- Conor Hesse:ベース
- 元I, the Breather。
脱退したメンバー
PV
関連商品
関連項目
外部リンク
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