F-106とは、コンベア社が開発した要撃戦闘機である。愛称はデルタダート(Delta Dart)
概要
元々はF-102Aを改良したF-102Bとして開発がすすめられていたが、エンジンをより強力なものに換装、新エンジンを搭載するために胴体を延長してエリアルールを取り入れた設計に変更、インテイクの大型化、垂直尾翼の大型化、新しいFCSを導入するなど、外観だけでなく中身も大きく変化したために、1956年にF-106Aと改称された。 [1]
F-106はSAGE(半自動防空管制組織)システムと完全にデータリンクされ、自動操縦システムと組み合わせて自動攻撃が可能である。つまり、敵機の捕捉から武装の選択(ファルコン空対空ミサイルかジーニ空対空核ロケット弾のどちらかを使用するか)発射、その後の回避行動まで自動でやってしまう。極端なことを言えばパイロットは離陸と着陸時のみ機体操作をするだけでよく、それ以外はただ座っているだけというものだった。
その後、韓国への海外展開を行うなどF-106の運用法も変化し、ジーニ空対空核ロケット弾の代わりにM61 20mmバルカン砲を搭載する改修が一部の機体に対し行われた。
要撃戦闘に特化した機体であるが、翼面積の大きなデルタ翼であるということから低翼面荷重かつ推力重量比にも優れ意外と格闘能力が高く、ベトナム戦時はMig-21と飛行特性が似ているということから、ベトナムに派遣されるF-4部隊の仮想敵機役として重宝された。
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脚注
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