MiG-21とは、旧ソ連のミグ設計局が開発したジェット戦闘機である。
愛称はバラライカ(ロシアの三角形の楽器の事で、デルタ翼機は総じてこの愛称で呼ばれる事が多い)。
NATOコードネームはフィッシュベッド(fishbed)。
概要
1950年代に開発がスタートして、1955年に初飛行。1959年には運用を開始している。
旧ソ連はもちろんのこと、旧東側諸国を中心とした多くの国へ輸出が行われたほか、他国でもライセンス生産、コピー、改良などが行われており、Mig-21シリーズの総生産数は10,000機を越えている。
これはジェット戦闘機としては異例の多さである。
これだけ異例の生産数に至った要因として、高い格闘戦能力など性能の高さもあるが何より大きいのがタフさである。
MiG-21は、超音速戦闘機としては他に類を見ないほど構造が簡単で整備もしやすいと言われており、運用コストも安価である。
それ故に、耐用年数も非常に長く運用開始から50年近く経った現在でも世界各地で現役で飛び回っており、逆に運用が面倒なMiG-23などを先に退役させて、MiG-21への統一を進めている国すらあるというから驚きである。
もはや、航空界のAKと言っても過言ではないかもしれない。
また、シンプル故に改良や改修が行いやすく、戦闘爆撃機に改良されたものなど数多くの発展型が存在している。
主要諸元(初期型のMiG21-F)
関連動画
Mig-21bisを完全シミュレートしたDCS Worldの解説動画(エンジンスタートのみ)。意外とハイテクだな
関連コミュニティ
関連項目
- 4
- 0pt