KC-767とは、アメリカのボーイング社が開発した空中給油・輸送機。旅客機のボーイング767をベースにしている。
概要
2001年にイタリア空軍がKC-767Aの採用を決定し、4機分の契約を行っている。
航空自衛隊も2001年にKC-767Jとしてこちらも4機契約。2009年3月26日に、小牧基地の第1輸送航空隊にKC-767Jを擁する第404飛行隊が発足した。[1]既に4号機まで納入されている。
イタリアの機体はプローブ・ドローグとフライング・ブームの両方を装備しているが、空自の機体はフライング・ブームのみ装備。
アメリカでは2001年12月7日に、米空軍の空中給油機として、B767改造型100機をリースする案が2002年度予算で米議会に承認された(1週間後に防衛庁が同じB767改造機の採用を正式に決定している)[2]が、結局実現しなかった。
KC-46A
アメリカ国防総省は2011年2月24日に、新しい空中給油機として、ボーイング767ベースの機体をKC-46Aとして選定している。主翼両端にホース給油システム、胴体後部にブームとホースを一体化した給油システムを持つ。2027年までに179機を製造する予定。
防衛省KC-46Aを6機調達する計画で、2017年に2機を発注している。[3]
ボーイング・ジャパン - KC-46A空中給油・輸送機
ボーイング・ジャパン - KC-46 ペガサス 開発の進捗状況
B767 MMTT
ボーイング社製のKC-767以外にイスラエルのIAI(イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ)社がボーイング767を空中給油・輸送機に改造し、B767 MMTT(Multiple-Mission Tanker Transport)として販売している。2010年に同機が納入されたコロンビア空軍ではKC-767と呼ばれている。[4]
関連動画
関連項目・関連リンク
脚注
- *朝雲ニュース https://archive.today/j70tL
- *「最新・アメリカの軍事力」江畑謙介 2002 講談社現代新書 p.44
- *遂に来る! 航空自衛隊の新型機「KC-46A空中給油・輸送機」29日に米子へ 2021.10.23
- *https://www.fac.mil.co/index.php?idcategoria=57457
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