ボーイング767とは、(B767, Boeing 767)とは、アメリカ合衆国のボーイング社が開発したセミワイドボディ・ジェット旅客機である。 セミワイドボディとは、客室内通路が2本ありながら、床下貨物室にLD-3S航空貨物コンテナを並列に搭載できない本機について用いられることがある呼称である。
兄弟機として、需要の少ない路線向けに開発されたボーイング757(B757)がある。
概要
ボーイング767 Boeing 767 |
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用途 | 民間旅客機 / 民間貨物機 |
分類 | ワイドボディ・ジェット旅客機 (セミワイドボディ) |
製造者 | ボーイング・コマーシャル・エアプレインズ |
製造期間 | 1982年 - |
総生産数 | 1014機(2011年12月現在) |
初飛行 | 1981年9月26日 |
運航開始 | 1982年9月8日 ユナイテッド航空 |
ボーイング767は、ボーイング727の置き換えとB737とB747の間を埋める機体として設計・開発された中型ジェット旅客機である。
1970年代からのオイルショックを受け、 航空各社において運行コストの低い新型双発機の需要が高まっていた。
また、ボーイング社としても新興のエアバス社のA300の追撃を受け、新世代の旅客機、今日でいうハイテク機の開発の必要に迫られていた。
結果として、高バイパス比で燃費の良いターボファンエンジン双発で、2名による運行が可能な本機が生まれた。
日本においては、国際線から国内線までの幅広い需要を満たす機体として、日本航空や全日本空輸において幅広く導入されている。
諸外国においても需要は旺盛であり、アメリカの航空会社でも長距離路線に用いられている。他には、冷戦終結に伴い、旧ソ連のアエロフロートでも導入されており、世界的にもよく見る機種となっている。
あまりにも旺盛な需要と長い製造期間の結果、製造初期に導入した航空会社では古くなったB767を新しいB767で置き換えるという、0系新幹線車両もびっくりの事態すら起きているところもある。
現在は、さらに新しいB777やB787への更新が予定されているが、世界の空からこの機が消えるのは当分先の話となりそうである。
バリエーション
前述のように、B767のナローボディ機版と言えるB757がある。
B767自体のバリエーションとしては、胴体の短い方から200、300、400型がある。
また、200~400のそれぞれに長距離路線向けに改修されたER型がある。
軍用向けとしては、日本の航空自衛隊が導入した早期警戒管制機(AWACS)E-767と、空中給油機KC-767がある。
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関連項目
- 航空機 - 重航空機 - 固定翼機 - 飛行機
- B707 - B727 - B737 - B747 - B757 - B777 - B787
- ボーイング・コマーシャル・エアプレインズ
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