RSV4とは、イタリアのアプリリアが製造しているスーパースポーツタイプのオートバイ(大型自動二輪車)である。
概要
RSV4は2009年発売。同社のフラッグシップスーパースポーツであったRSV1000Rの後継車種である。RSV1000RがV型2気筒エンジンだったのに対し、RSV4ではV型4気筒エンジンであるのが最大の特徴である。
SBK スーパーバイク世界選手権といったレースに出場するためのホモロゲーションモデルとしての側面もあり、カセットタイプトランスミッションを採用し、従来なら車体からエンジンを下ろしクランクケースを分解しないといけなかったトランスミッションのメンテナンス作業を、車体からエンジンを下ろすことなく側面から取り外すことが可能となっている。
クラッチにはFCC社製スリッパークラッチを採用。
2011年には電子制御システムの強化を図った「APRC」(aprilia Performance Ride Control)が追加。トラクションコントロールをはじめ、ウィリー検知システムやローンチコントロール、電子制御式クイックシフターが搭載された。
RとFactoryの違い
RSV4には、廉価版の「R」と、高級版の「Factory」の2種類が存在する。
- フロントフォーク R:ショーワ製(APRCモデルはザックス製) Factory:オーリンズ製
- リアサスペンション R:ザックス製 Factory:オーリンズ製
- ホイール R:鋳造アルミニウム製 Factory:鍛造アルミニウム製
- エンジン搭載位置・フロントステム位置・スイングアームピボット位置調整機能 R:なし Factory:あり
- 可変エアインテークダクト R:なし Factory:あり
- ヘッドカバー・クラッチカバー・ジェネレーターカバー・オイルパンがマグネシウム合金製(Factoryのみ)
- ブレーキローターが違う
- ボディパーツにドライカーボン製部品採用(Factoryのみ)
スペック
| 全長 | 2040mm |
| 全高 | 1120mm |
| 全幅 | 735mm |
| ホイールベース | 1420mm |
| 地上最低高 | 130mm |
| シート高 | 845mm |
| 乾燥重量 | 184kg(R) 189kg(R APRC) 179kg(Factory) 184kg(Factory APRC) |
| 車両重量 | 200kg(R) 205kg(R APRC) 195kg(Factoty) 200kg(Factory APRC) |
| 総排気量 | 999.6cc |
| エンジン形式 | 水冷V型4気筒 |
| 吸排気弁構造 | DOHC4バルブ |
| バンク角 | 65° |
| ボア×ストローク | 78mm×52.3mm |
| 圧縮比 | 13:1 |
| 最高出力 | 180PS/12500rpm(イタリア本国仕様) 106PS/7000rpm(日本仕様) |
| 最大トルク | 11.5kgm/10000rpm(イタリア本国仕様) 9.8kgm/7000rpm(日本仕様) |
| 燃料供給装置 | 燃料噴射装置 |
| 点火方式 | マニエッティマレリ製デジタル制御点火 |
| エンジン始動方式 | セルフスターターのみ |
| マフラー | 4-2-1レイアウト、触媒内蔵 EURO3排気ガス規制クリア |
| トランスミッション | 常時噛合式6速MT |
| クラッチ | 湿式多板・スリッパークラッチ |
| 駆動方式 | チェーン |
| フレーム | アルミニウム製ツインスパー |
| サスペンション | 前:倒立テレスコピック式 後:スイングアーム式・モノショック |
| ブレーキ | 前:320mmダブルディスク、4ポットキャリパー 後:220mmシングルディスク、2ポットキャリパー |
| タイヤサイズ | 前:120/70ZR17 後:190/55ZR17 もしくは 190/50ZR17 (Factory APRCのみ200/55ZR17も選択可) |
| 燃料タンク容量 | 17L(そのうちリザーブ4L) |
| 価格 | 159万円(R) 164万円(R APRC) 208万円(Factory) 213万円(Factory APRC) |
主なライバル車種
関連動画
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関連項目
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