Y字路とは、3本のうち2本の道路が鋭角に交差している三叉路である。
概要
三叉路の一種。中には小文字の「y」や「ト」の分岐に形が近いものもあるが、当記事ではこれらも扱う。
大都会から山奥までよく見られるが、同じ三叉路の丁字路よりは数が少ない。少ない理由としては
などが挙げられる。スペースがあれば事故防止のために道路を曲げて丁字路にしてしまうこともある。
一方で、左右を奥まで見通せる立体的なY字路に魅せられる人もおり、横尾忠則などY字路を多く描く画家も存在している。
漫画・アニメ・ドラマなどの創作物やMVでも背景として登場することがある。ただの背景として登場することもあるが、「左の道と右の道のどっちが正解か」などの二択の状況、「二人の別れ」などの状況で使われることもある。
Y字路にみられる主な要素
以下の特徴が同じY字路に複合して表れる場合もある。
- 大規模なもの
- 何車線もある広い道同士のY字路。信号機が設置されるか、立体交差などの事故を避ける工夫がされることが多い。この場合、細かい道の分岐がほかにあってもY字路と呼ぶことがある。
- (例)道玄坂交差点(東京都渋谷109前)
、梅新南交差点(大阪府)
- 設計された分岐
- インターチェンジや公園内の道路など。きれいな分岐になっていることが多く、鋭角側でも曲がりやすいように誘導レーンが設置されていることもある。分岐する道路が一方通行になっていることもある。
- (例)国立競技場前(東京都)
- 主要道路が直進、細い道路が分岐
定義上はY字路だが、どちらかというと「ト」の字に近く、直進する人が多いためあまりY字路とは認識されないことが多い。- (例)京都市バスみぶ操車場前
- 主要道路がカーブ、細い道路が直進方向に分岐
直進方向が細い道路になってしまうもの。細い道路のほうが直角に交差するよう曲げられており、自動車にとってはただのT字路になっていることもある。こちらもY字路として認識されないことが多い。
実はカーブする主要道路のほうは後からショートカット・バイパスのためにできたもので、直進するほうが昔から存在する道だったりすることもある。- (例)さざれ石交差点(神奈川県大磯町、直進が旧東海道)
- 宅地・農地開発などの結果出現したもの
- 偶然生まれたものもあれば、谷などの地形的な制約、用地買収の困難さなどで生まれたものもある。東京の場合は地形的な制約で生まれたものも多い。
ここの角にある家は鋭角に作られていることが多く、「トンガリ物件」になっていることもある。分岐部分には人の注目が集まるため、看板や街灯などが設置されることもある。 - (例)京成立石駅前(東京都)
- 地形的にY字路にせざるを得ないもの
- 山の中などで川・谷が二股に分かれている場合、道路もそれに沿って2つに分岐することが多い。
- (例)成木五丁目交差点(東京都青梅市)
- 片方が上り坂または下り坂のもの
- 奥方向だけでなく上下にも立体的なもの。町中にあるものは特に好事家に注目される。山地でも頻繁にみられ、主要道路のほか、山の上や崖下に続く集落・田畑への連絡路との分岐でもよく使われている。
- (例)道玄坂小路(東京都)
、百井別れ(京都府)
関連動画
関連静画
関連項目
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