くにびきの列車名は、山陰本線の特急列車名として過去に使用されていた。
くにびき設定時の出雲市駅以西の特急列車は、米子~出雲市~益田~長門市~博多間のいそかぜと米子~出雲市~益田~小郡間のおき3往復(と米子駅以西は寝台券不要の特例が設けられていた浜田駅発着の寝台特急出雲)のみであった。その為、1988年の青函トンネル開業に伴う全国規模のダイヤ改正にて益田駅からの上り始発と下り最終の特急列車として新たに設定されたのがこのくにびきである。使用車両はキハ181系であった。
1996年には米子駅発着であったくにびきは鳥取駅まで足を伸ばす事になる。これは京都駅発着で鳥取~米子間も運行していた気動車特急あさしおが嵯峨野線電化に伴い城崎駅発着の電車特急きのさきに変更され廃止された為に、同区間の特急列車が消滅する事となったのでその救済の意味合いがあった。ちなみに鳥取~米子間のみ運行する特急いなばも同時期に設定されている。
しかし翌1997年に智頭急行線経由で岡山~上郡~鳥取間を運行する特急いなばが設定された事に伴い、前述のいなばは鳥取県内完結のくにびきとなる。ここから出雲国(=島根県)の神話である「くにびき」と運行区間とでズレが生じるようになる。
2001年には米子~益田間が高速化された事と新車であるキハ187系が投入された事を機に列車名もスーパーくにびきと変更される。ところが2003年に鳥取~米子間の高速化工事完成に伴い同区間の特急列車が3往復から7往復に増発された際に、島根県に関連する列車名であるのに大半の列車が鳥取県内も運行しているのがいけなかったのか、かつて山陰本線を運行していた(スーパー)まつかぜへと列車名を変更されてしまい、くにびきの列車名は15年で消滅してしまった。
参考としておきとの合計停車本数も記載する。小数点がある物については下りの停車本数が上りに比べて1本多いという事を意味する。
駅名 | 鳥 取 駅 |
倉 吉 駅 |
米 子 駅 |
安 来 駅 |
松 江 駅 |
玉 造 温 泉 駅 |
宍 道 駅 |
出 雲 市 駅 |
大 田 市 駅 |
仁 万 駅 |
温 泉 津 駅 |
江 津 駅 |
波 子 駅 |
浜 田 駅 |
三 保 三 隅 駅 |
益 田 駅 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
下り | 3 | 3 | 5 | 3 | 4 | 3 | 3 | 4 | 4 | 1 | 2 | 4 | 1 | 4 | 1 | 4 |
上り | 3 | 3 | 5 | 3 | 4 | 2 | 1 | 4 | 4 | 1 | 1 | 4 | 0 | 4 | 1 | 4 |
昼行特急合計 | 3 | 3 | 8 | 6 | 7 | 4 | 3 | 7 | 7 | 1 | 3 | 7 | 2.5 | 7 | 3.5 | 7 |
参考:翌日からのスーパーまつかぜ停車本数 | ||||||||||||||||
下り | 5 | 5 | 5 | 3 | 4 | 2 | 3 | 4 | 4 | 2 | 2 | 4 | 1 | 4 | 1 | 4 |
上り | 6 | 6 | 6 | 3 | 4 | 2 | 1 | 4 | 4 | 2 | 1 | 4 | 0 | 4 | 1 | 4 |
昼行特急合計 | 7 | 7 | 8 | 6 | 7 | 4 | 4 | 7 | 7 | 2 | 3 | 7 | 2.5 | 7 | 3.5 | 7 |
1988年3月 米子~益田間にくにびきが1往復設定される。
停車駅は米子 - 松江 - 出雲市 - 大田市 - 江津 - 浜田 - 益田
1997年11月 鳥取~米子間を運行していたいなばを名称変更する形で2往復となる。
2001年7月 鳥取~益田間2往復・鳥取~米子間1往復。米子~益田間2往復運転に増発。また、新車投入で名称を5往復共にスーパーくにびきに変更。
2003年10月 スーパーくにびきの名称を全てスーパーまつかぜとする事でくにびき・スーパーくにびきの列車名廃止。
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最終更新:2024/12/22(日) 14:00
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