老朽化した山陰本線キハ181系を置き換える目的で製造・投入されたJR西日本初の特急型気動車。部品面においては電車との共通化が図られている。
振り子機構と大出力エンジンが採用されているのは投入される山陰本線などの山陰地区の各路線に急勾配・急カーブが多いからである。
また、同系投入に合わせて山陰本線では軌道改良工事が行われ、高速化されている。但し、益田以西はその改良対象から外れたため、2005年に特急いそかぜが廃止されると、優等列車の割り当てが無い区間となってしまった。
なお、制御付き自然振り子を採用した新製形式としては2019年にJR四国の2700系が登場するまで、長らく最新型となっていた。
山陰本線には、キハ187系に限って高速運転を許可する旨の標識が存在する。
最高速度は120km/hで、設計上は160km/hまで出す事が可能(但し、車両の先頭形状などから長距離トンネルなどでは速度を落としている)。
保安装置はATS-SWだが500番台はATS-Pにも対応している他、10番台は準備工事が行われている。500番台はP対応の関係で0・10番台に比べ定員が少ない。
ちなみに、車両の製造に際して鳥取県と島根県が資金面でJR西日本に協力している事でも知られている車両である。
なお、キハ187系が車両不具合などで運用に入れない場合は緊急でキハ126系が鳥取駅~米子駅間などで代走する場合があり(ここ最近では代走頻度が高くなっている)、キハ126系代走時は特急料金は払い戻しとなる。希にキハ189系が代走に入ることもある。
なお、特急はまかぜ用の気動車にこの形式が導入されなかったのは、線形が比較的良好な播但線を経由することや、山陽区間での高速運転の必要性から、曲線通過性能に特化した本形式より、直線通過性能に優れたキハ181系やキハ189系の方が有利であったということもあるため。このほか、前述の資金援助の関係もあるといわれている。
2023年7月1日より当面の間、キハ187系で運行されている特急にて「アルプスの牧場」のオルゴール仕様が車内チャイムとして用いられている。
2001年7月7日の山陰本線米子駅~益田駅間高速化に伴い「スーパーおき」と「スーパーくにびき」(→2003年10月1日に「スーパーまつかぜ」に改称)に投入された番台。2001年に1次車として0・1000番台が合わせて14両製造・配備され、後に鳥取駅~米子駅間が高速化された際に2次車として10・1010番台が計4両追加製造された。
1次車の0番台の車体には島根県花である「牡丹」のイラストが、2次車の10番台には鳥取県花の「梨と果実」のイラストが貼られている。
両者の識別方法としては側面のイラスト以外に、屋根上のクーラーの数(0・1000番台は一基、10・1010番台は二基)または窓配置(0・1000番台は乗降ドア寄りの客室窓が小さい、逆に10・1010番台は乗務員室側の窓が小さい)といったものがある。
因美線智頭駅~鳥取駅間の高速化により2003年10月1日に設定された「スーパーいなば」用として登場した。この500番台がATS-Pにも対応しているのはP型対応の智頭急行を経由する為と、その先の大阪直通対応も考慮された為である。
極稀に「スーパーおき」などに充当される事もある。
イラストは通常運用では島根県に乗り入れない事などから10番台同様に鳥取県花の「梨」となっている。
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キハ187系500番台 特急因幡てゐ |
トミーテックから「お求めやすい値段」で発売されている他、カメラ搭載モデルもある。
2015年9月に「スーパーおき」「スーパーいなば」の2セットにリニューアルされた。
掲示板
16 ななしのよっしん
2020/05/12(火) 19:07:29 ID: hDSwFGrOa+
>>15
だってねぇ……山陰本線&山口線、最長距離走る最速の雄と比べたらいなばはどうしても地味……
また同路線に途中までスーパーはくといるしね。(;´∀`)
17 ななしのよっしん
2020/07/13(月) 19:12:37 ID: PdQpwAK6Tz
前面もうちょっとどうにかならんかったんか・・・
風の抵抗もろ受けるだろコレ笑・・・
18 ななしのよっしん
2023/12/03(日) 20:12:09 ID: HYKE3B+GHQ
数年違えばバブル設計でかっこいいデザインだったんだろうな人間と同じで時間は残酷
これ作った新潟鐵工所も倒産してるし
急上昇ワード改
最終更新:2023/12/10(日) 01:00
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