てんびん座

てんびん座 Libra
略符	Lib
象徴	the Scale
起源	古代　プトレマイオス
概略位置	赤経：15 赤緯：-15
正中日時	6月20日21時
広さ	538平方度(29位)
3.0等以上の恒星数	2
最輝星	ｽﾞﾍﾞﾝ･ｴｽ･ｶﾏﾘ(2.605等)
メシエ天体数	0
隣接する星座	へび座(頭部) おとめ座 うみへび座 おおかみ座 さそり座 へびつかい座

てんびん座とは、黄道十二星座の一つ。トレミーの48星座の一つでもある。

2等星以上の明るい星がないため、目立ちにくい星座である。

概要

黄道十二宮の7番目・天秤宮にあたり、だいたい9月23日(秋分)から10月23日(霜降)頃まで太陽が留まる。 

かつてこの星座はさそり座の一部であった。そのため、各星にはさそり座由来の名前が付けられている。
また、てんびん座は黄道十二星座で最も新しいとされる。

主な天体

恒星

• α：ズベン・エル・ゲヌビ(Zuben el Genubi)
  • 「南の爪」を意味する。肉眼でも見分けられる2重星。
• β：ズベン・エス・カマリ(Zuben es Chamali)
  • てんびん座で最も明るい恒星。「北の爪」を意味する。
    肉眼で緑色に見える唯一の星である。
• γ：ズベン・エル・ハクラビ(Zuben el Hakrabi)
  • 「さそり座の爪」を意味する。
• σ：ブラキウム(Brachium)

データ

名称		視等級	絶対等級	距離(光年)	スペクトル型	変光星型	変光幅	備考
β	ズベン・エス・カマリ	2.605	-1.165	185.02	B8V	変光星?	ごく僅か	2重星 高速自転
α2	ズベン・エル・ゲヌビ	2.75	0.88	77	A3IV	なし	―	5重連星
σ	ブラキウム	3.25	-1.51	292	M3/M4III	脈動変光星 半規則 SRB型	3.20～3.46	赤色巨星
γ	ズベン・エル・ハクラビ	3.91	0.56	152	K0III
δ	ズベン・エル・アクリビ	4.91	0.06	304	B9.5V	食変光星 アルゴル型	4.91～5.90	多重連星

その他

• グリーゼ581
  • 太陽から20.4光年離れた赤色矮星。
    6個の惑星を持つとされ、そのうちグリーゼ581gは生命存在の可能性があるとされる。

ギリシャ神話

正義と天文の女神アストライアーの所有物で、正義をはかる天秤だとされる。
女神アストライアーは隣のおとめ座となっている。　→おとめ座の神話

また、かつては秋分点がてんびん座内にあったため、昼夜の長さを等しく計る天秤だったという説もある。

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関連項目

• 星座の一覧
• 黄道十二星座

黄道十二宮

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