ぷよぷよ通とは (プヨプヨツウとは) [単語記事]

『ぷよぷよ通』とは、旧コンパイルによって開発された落ちものパズルゲームである。ぷよぷよシリーズの本編2作目に当たる。AC版の初出は1994年 9月。「通」は「2(two)」とかけたもの。

AC版のほか、メガドライブ、ゲームギア、セガサターン、PC-9821、DOS/V、スーパーファミコン(リミックス含め2作)、PCエンジン、プレイステーション、Windows95、Mac、ゲームボーイ、ワンダースワン、ネオジオポケットカラー、プレイステーション2、Wii バーチャルコンソール、携帯アプリ、スマートフォンと非常に多数のハードに移植されている。

ぷよぷよシリーズのスタンダードなルールとして、後年発売されたぷよぷよシリーズの多くのタイトルにおいても、ぷよぷよ通準拠のルールで遊ぶことができる。

概要・システム

この作品でぷよぷよシリーズの基礎が完成したといっても過言ではない。この作品において追加されたシステムは以下の通り。

相殺: 相手から送られる予定のおじゃまぷよ（予告ぷよ）を自分の攻撃によって打ち消すことのできるシステム。これにより相手の攻撃を防御する事が可能になったため、初代ぷよぷよの「いかに素早く攻撃するか？」から「いかに大きな連鎖を作るか？」が重視されるようになった。
設定により相殺なしでも遊べる。また、AC版などでは、5分経過すると相殺はなくなる。
このシステムはのちの作品すべてに引き継がれている。
全消し: 本作においては、次の連鎖時に送るおじゃまぷよを30個(=岩ぷよ1つ分。特殊ルール時は異なる)追加する。
後のシリーズでも何らかの形で全消しをするとボーナスが得られるようなシステムが存在している。
クイックターン: ぷよが縦1列の穴に入り込んだ場合、素早く2回回転ボタンを押すことによってぷよを回転させる(≒上下のぷよを入れ替える)ことが出来るようになった。
NEXT2ぷよ(ネクネク)表示: 次の次に送られてくる組ぷよが表示されるようになった。
特殊おじゃまぷよ: おじゃまぷよを、消すと得点が入る「得点ぷよ」、消すのに通常2手かかる「固ぷよ」に変更できる。
ルール変化ありの設定にすると、対CPU戦でも通常のおじゃまぷよ以外を降らせることができる。
４人対戦: 筐体を2台使い、4人までの対戦が可能。家庭用でも4人まで遊べるものもある。
連鎖しばり（AC版除く）: 設定した連鎖数未満では得点が入らず、おじゃまぷよを送ることができなくなる。
ルールエディット（AC版除く）: ぷよが4個以外でも消えるルールが設定可能(2個消し、6個消しなど)。
レート(おじゃまぷよ1個を送るのに必要な得点)、連鎖倍率の上がり方、おじゃまぷよを消したときに入る点数も設定可能。

また、本作は「シリーズの基礎が完成された作品」であり、『ぷよぷよSUN』(太陽ぷよ)や『ぷよぷよ～ん』(特技・ステージ)等のような特殊なシステムを使用しないで遊べるシンプルな作品となっているため、AC版稼働から20年以上経てもなお大会が開催されるなど人気が高い。ミスケンなどの有名なプレイヤーが活躍したのもこの作品である。

キャラクター

今作の「ひとりでぷよぷよ」は謎の塔が舞台となっており、キャラクターが前作からほぼ倍増している。経験値を一定以上稼ぐと次の階層へ行けるシステムとなっている。各階の全員を倒しても経験値が足りないと延長戦キャラが出現するようになっているが、普通にプレイしていれば経験値が足りなくなることは殆どないため、まず出てこない。