『ぷよぷよBOX』とは、旧コンパイルによって開発された落ちものパズルゲームである。
2000年12月21日にPlayStationで発売。「二十世紀最後のぷよ決定盤」と銘打たれた歴代ぷよぷよシリーズ総集編にあたる記念作品で、旧コンパイル開発としては最後のぷよぷよとなった。
初代『ぷよぷよ』『ぷよぷよ通』『ぷよぷよSUN』『ぷよぷよ〜ん』のシリーズ4タイトルを総括したタイトル。RPG風モード「ぷよぷよクエスト」、4つのルールを混ぜて対戦する「ごちゃまぜぷよぷよ」、旧作を移植した「復刻盤」など、複数の異なるモードを収録したオムニバス形式になっている。
ベースとなっているのは『ぷよぷよ通』のため、操作キャラは基本的にアルル・ナジャ固定。
2017年11月22日にはPS3・PSP・PSVita向けにゲームアーカイブスで配信。
メガドライブ版初代『ぷよぷよ』と『ぷよぷよ通』を再現移植したモード。初代はPS初移植。
ただし、収録モードが少なかったり、MD版特有の音質の悪さでボイスが音割れしていたり、初代はMD版再現で「ファイヤー」「やったなー」しかボイスがない等の点もそのまま移植されてしまっている。その割には演出面やシステムで完全再現されていない箇所も多く、特に『ぷよぷよ通』については先行して発売されていたPS単品版の『ぷよぷよ通決定盤』を遊んだほうがいいかもしれない。
本作の他のモードのBGMや連鎖ボイスも基本的にこちらから流用されている。
本作のメインとなる、いろいろな遊び方の詰まったバラエティモード。
1人プレイ・2人プレイ・3~4人プレイを選択可能で、それぞれ遊べるモードが異なる。
「ひとり」専用。アルル・ナジャを主人公にしたRPG風モードであるが、ザコエンカウントやボス戦など、戦闘にあたるパートが全てぷよぷよ対戦になっている。BGMの一部は『わくぷよダンジョン決定盤』からも流用。
タイトルが良く似ているが、後年のスマホアプリ『ぷよぷよ!!クエスト』とは別物。
ことのはじまり
ある日のこと、アルルのいるプランバーの村にぷよまん本舗の出店がやってきました。
見るからにあやしい商人のやっている出店ですが、そこのぷよはんはおいしいと大好評!!
さっそくアルルも買いに行ってみることにしました。
最後の1個となったぷよまんを買いに来たアルルに、その出店の商人は1枚のメダルをくれました。
このメダルを6枚あつめて村の外に見える塔に行けば、すっごく幸せになれるというのです。
アルル「なんだかおもしろそうだね、カーくん!」
カーバンクル「ぐぐーっ」
こうしてアルルは6枚のメダルを求めて、冒険の旅へと出発するのでした。
レベルやステータス、装備品の概念があり、ぷよ勝負に影響する。
フィールドではザコ敵とエンカウントしてぷよ対戦となるが、本作初登場となる色違いキャラも多数存在する。各ダンジョンの奥では強敵ボスとの対戦となる。また、「たいせんバッジ」というアイテムを得た後は一部の町の住人に対して勝負を仕掛けられるようになる。
何故かシェゾ・ウィグィィの扱いが不憫でいじられ系ギャグに振り切って少々キャラ崩壊しており、今作ではなんと最終的に上半身裸で対戦する。
ラスボスはお約束通りサタンさまだが、今作ではタキシードを着用している。
ぷよぷよのRPGモードとしては、後に25周年記念作品『ぷよぷよクロニクル』で再び実現している。
「ひとり」「ふたり」「みんな」の全てで選択可能。4タイトルのルールを選択して戦う異種対戦。
1人用モードは3つのコースに分かれており、歴代シリーズのキャラクターや新キャラがスタイルごちゃまぜで登場する。複数のシリーズの出ているキャラは基本的に「初代」「通」「SUN」スタイルのいずれか1つに割り振られているが、例外的に「よ~ん」スタイルのみ別衣装バージョン扱いで登場しているキャラも居る。また、初登場となるサキュバスやダークウィッチ等が紛れていることもある。
コースに出現する敵はある程度ランダムだが、ランクによってどのあたりに出現するかは大まかに決まっており、終盤のボスのみ出現順が固定されている。
特技ありで4人対戦が行えるため、その場合は相手陣地に影響を及ぼす特技は他3人全員へ同時に効果を送り込む。
| BOX版での特技 | 効果 | CPUキャラクター |
|---|---|---|
| スラッシュ | 相手陣地のどこか横1段のぷよをすべておじゃまぷよに変える ※GBC版と違い、BOXではぷよが無い場所は変化しない |
|
| ネオスラッシュ | 相手陣地のどこか横1段のぷよをすべて固ぷよに変える | シェゾ・ウィグィィ |
| ブレイク | 相手陣地の一番低い列にあるぷよをすべておじゃまぷよに変える | |
| ネオブレイク | 相手陣地の一番高い列にあるぷよをすべておじゃまぷよに変える | ルルー |
| フリーズ | 相手陣地のおじゃまぷよをすべて固ぷよに変える(GBC版と同様) | ドラゴン |
| ソリチュード | 相手陣地で孤立しているぷよをすべておじゃまぷよに変える | ブラックキキーモラ |
| ピンポイント | 自陣と相手陣地両方に、特技発動時に軸ぷよがあった列へおじゃまぷよを1個落とす | アーちゃん |
| ソーラーレイ | 自陣と相手陣地両方に、特技発動時に軸ぷよがあった列へ太陽ぷよを1個落とす | |
| ストライク | 相手陣地に相殺不可のおじゃまぷよを1段分(6個)降らせる | |
| ダブルストライク | 相手陣地に相殺不可のおじゃまぷよを2段分(12個)降らせる | |
| ハードストライク | 相手陣地に相殺不可の固ぷよを1段分(6個)降らせる | インキュバス |
| テレポート | 自陣の上から3段目までにあるぷよ(おじゃま含む)を消して相手陣地にそのまま転送する | パノッティ |
| トランスファー | 自陣の表層を覆うおじゃまぷよを全て消去後、 上から2段目までにある色ぷよを消して相手陣地にそのまま転送する |
サタンさま |
| ネオトランスファー | 自陣の表層を覆うおじゃまぷよを全て消去後、 上から4段目までにある色ぷよを消して相手陣地にそのまま転送する |
|
| バリア | 自陣のおじゃまぷよの落下を5秒間止める(弱化るいぱんこ) | アルル・ナジャ |
| ハイパーバリア | 自陣のおじゃまぷよの落下を20秒間止める(弱化ヴォイドホール) | ドッペルゲンガーアルル |
| レジスト | 自陣のおじゃまぷよが10組分ぷよを落とすまで1個ずつしか降らなくなる | |
| スプリット | 自陣の中央縦2列のぷよをすべて消す(中央固定のびっぐぷよ) | ドラコケンタウロス |
| スライス | 自陣の奇数段のぷよを7段分すべて消す(1段飛ばし・13段目も消す) | ラグナス・ビシャシ |
| ヒーリング | 自陣の各列上から5段分のおじゃまぷよをすべて消す | |
| スイープ | 自陣のおじゃまぷよをすべて消す(DC版と同様) | キキーモラ |
| カット | 自陣の5段目以上にあるぷよをすべて消す | ミノタウロス |
| ワイルドカード | 自陣のおじゃまぷよをすべてランダムに色ぷよに変える(DC版と同様) | ハーピー |
| シンパシー | 自陣で孤立しているぷよを最も多い色に変える(他機種と同様) | セリリ |
| サンダー | 自陣の特技発動時に軸ぷよがあった列をすべて同じ色に変える | ウィッチ |
| パラレルウェーブ | 自陣のどこか横2段にあるぷよを各段それぞれランダムに同色に変える | のほほ |
| トリプルウェーブ | 自陣のどこか横3段にあるぷよを各段それぞれランダムに同色に変える | チコ |
「ふたり」「みんな」のみ。対人戦専用ルールで、CPUに操作させることもできない。
最初から色ぷよが積まれたフィールドの最下段に「宝箱」があり、素早くぷよを消して宝箱をおじゃまぷよと同じように消せば相殺不可の大量のおじゃまぷよが相手に送られる、スピード勝負のぷよ対戦。
このルールは後に『ぷよぷよ! 15th anniversary』以降で「はっくつ」ルールとしてほぼ同内容でリメイクされた。
スタンダードな『ぷよぷよ通』ルールで対戦する、2人対戦専用のガチ対戦モード。対戦データも記録できる。
しかし、本作のやや固い操作性や、一部のモードで発生する「1手目と3手目、2手目と4手目の組ぷよの色が必ず同じになってしまう」というバグの影響をもろに受けており、残念ながら実用性としては少々厳しい。
ポケットステーションを使ったコミュニケーションツール。プロフィールやメッセージ、似顔絵などを編集できる。
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最終更新:2025/12/06(土) 05:00
最終更新:2025/12/06(土) 04:00
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