アトミックキャノン 単語


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アメリカノロマンホウ

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アトミックキャノンとは、

  1. 原子原子爆弾搭載弾、いわゆる核弾を撃てる大砲の総称。
  2. 陸軍1960年代に開発・運用していた榴弾“M65”の通称。アトミック・アニーとも呼ばれている。

本稿は2.について述べる。

2.の概要

サイトを覗いてもみたのだが、が何でこんなものを思いついたかはわからない。但し、開発の決定に関しては多分こんなやり取りで大体あってると思う。

防総省の中の人:「露助スチームローラー(機甲師団の突撃)どうやってとめるよ」
陸軍中の人:「核で焼き払うしかないんじゃね?」
防総省(ry:「おい爆発キチ○イ、核爆弾弾にしてぶっ放せるか?」
セオドア・ブリュースター・テイラー:「だれがキ○ガイやねん。核を小化するとなると最低でも口径280mmは要りまっせ」
防総省&陸軍:「じゃあそれで」

1949年開発が開始され、1953年より運用開始。口径280mmというぶっとい大砲からガンバレル式[1]弾“W9”もしくは“W19”を発射する程度の能力を持つ。ちなみにこの口径はテイラーら技術が提示した当時の技術における小化の限界から割り出された。射程は最大30km。の輸送には前進も後退も同じ速度が出せる特別製トラクター"M249”と"M250"が用意され、の前後に連結される。M249M250に挟まれて輸送されるM65はまるで鉄道大物を見るような光景である。

M65は実際に核弾をぶっ放したことがある。1953年に行なわれた核実験アップショット・ノットホール作戦グレイブル実験』においてM65は実際にW9核弾頭を発ネバダ核実験場にキノコを作って見せた。ちなみにこのとき同時に2万人以上の兵隊が核弾着弾後に展開する演習を行なったと言われているが、いっきり兵隊さん被曝してるよな。保障とかどうなったんだろう……。

輸送体勢から発射態勢まで15分、発射後の撤収も15分ぐらいかかったと言われている。このクソ長い(全長25m!)車両に付属する操作人員載せたトラックやら弾積んだトラックやらがずらずらと並んで移動するさまはさながら大名行列航空偵察や軍事衛星ではさぞ立つ標だっただろう(ちなみに偵察に引っかからないよう頻繁に移動を繰り返していたのでなおさら立つ)。

韓国ヨーロッパで配備されていたが、その期間はたったの10年。核弾の小化が飛躍的に進み、203mmや155mmといった普通の榴弾でも打てる核弾が開発され、短距離核ミサイルが配備されるとこの立つ用とされ1963年退役となった。

現在アメリカではアバディーン軍事博物館など数箇所で保存されている(アバディーンでは例によって放置プレイらしい……)が、M249及びM250はすべて失われているという。

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関連項目

脚注

  1. *プルトニウムを使うのではなく高濃縮ウランを使った核爆弾。いわゆる広島原爆。ちなみにプルトニウム式とべて高コスト原子爆弾#ガンバレル式も参照。
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