エボラちゃん(Ebola-chan)とは、エボラ出血熱を萌え擬人化したキャラクターである。
元々は2014年8月4日にpixivに投稿されたキャラクターで、元々の名称は「エボラたん」だった。
ナース服を着たツインテールのピンク髪少女で、ツインテールの先っぽがねじくれており、禍々しい赤いオーラのようなものを帯びている。おそらくこのツインテールの元ネタは、エボラ出血熱の報道記事などでよく使われる、エボラウイルスの写真とされる赤みがかった画像(例)であろう。
ちなみにその「赤いエボラウイルス」の画像はCDC(アメリカ疾病予防管理センター)において1976年に電子顕微鏡で撮影された画像を赤く着色したものである。赤い画像でオーラのようにみえるものも、着色したためにそう見えるだけにすぎない。
このキャラが4chanの住民にヒットし、ファンアートが投稿されたりコラ画像が投稿されるなど海外で独自の形で発展する。deviantARTでは500以上のファンアートが投稿されている。2014年9月24日までにスイスの新聞「20 Minuten」ではエボラちゃんについて扱った記事が掲載された。
病気を擬人化する視覚的表現は中世ヨーロッパにも存在しており、ペスト菌などの存在などつゆ知らなかった当時の住民はペストを骸骨の姿をした死の使いとして描いていた。しかしこの「Ebola-chan」の場合、骸骨のような不気味で恐ろしいだけのものではなく、禍々しさを含んではいるものの「萌えキャラ」として描いたことで一種の「不謹慎ネタ」として広まったようだ。
しかしエボラ出血熱の蔓延に苦しみ多くの死亡者を出した地域のインターネット掲示板などにおいては、こういった不謹慎ネタを不快に思い反感を抱いた人もいるようだ。しかもその反感は、とある陰謀論と組み合わさってしまった。
その陰謀論とは「エボラ出血熱はアフリカの人々を殺害していくために白人らが人工的に作り出したものだ」というものである。この陰謀論に「Ebola-chan」の画像が組み合わさり、「Ebola-chanという疫病の女神を崇める白人のカルト宗教グループが、アフリカ人に疫病を広めるための魔術的儀式を行っている」というデマが流布されたという。その上、そのデマに悪乗りしようとしてか「Ebola-chanの絵を掲げて魔術的儀式を行っている」かのような写真をアップロードする者たちまで現れてしまった。
アニメ娘エイレーンはエボラちゃんを題材とした動画を複数投稿しており、中でも「エボラ.mp4」という動画は重厚感のある曲に禍々しく印象的な歌詞を載せたインパクトのある作品となっている。
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最終更新:2025/07/14(月) 12:00
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