キッチンジローとは (キッチンジローとは) [単語記事]

キッチンジローとは、東京都内を中心に店舗展開している洋食チェーン店である。

概要

1964年、小林二郎氏が東京は神田神保町に自分の名前を取った店名で開業したのが始まり。ハンバーグやエビフライ、チキン南蛮など、いわゆるスタンダードな洋食を店内であるいはテイクアウトで提供しており、そのリーズナブルさから都心のサラリーマンや学生に好評を博していた。
特に神保町は学生の街という土地柄もあり学生に人気のある店として知られ、秋葉原のパーツ街入り口エリアにある外神田店は今のように飲食店があまり無かった頃から店を構えていたため、買い物客や周辺の店の店員も頻繁に訪れていたことで知られる。

最盛期には直営店・FC店あわせて50店超を数えていたものの、徐々に店舗を減らしていく。2018年には九州発祥のファミレスチェーン店ジョイフルが買収、その元で立て直しを図り、店舗の中には夜はバル形式の「ほろよいジロー」としても経営していた。

しかし2020年のコロナ禍が直撃。一時休店や再開後も営業時間の変更を行ったもの、客足が戻らず売り上げも戻らないままで、9月末をもって現在ある店舗のうち、東京の九段下店と大阪の中之島フェスティバルプラザ店を除く13店舗全てを閉店することになった。まさかの洋食店の大量閉店は衝撃を持って受け止められ、通ったときの懐かしさを語る者も見られる。