後藤総合車両所

後藤総合車両所とは、JR西日本の車両所である。

概要

JR西日本中国統括本部管轄の車両所で工場機能を有する後藤地区（本所）と車両基地機能のある米子支所（米子駅構内）及び特急電車をメインとする出雲支所、気動車の出雲支所浜田派出所、鳥取支所と岡山気動車支所からなる総合車両所。このうち、岡山の気動車支所は組織改正による中国統括本部設置にあわせて後藤傘下となった。
但し、最初から機能を一体化している網干総合車両所や博多総合車両所とは違い既存組織を統合した関係上、一箇所に集中している訳ではなく機能をいくつかの場所に分散する形となっている。
山陰地区では非電化区間が多くディーゼル車の比率が高い事もあって金沢など他支社のディーゼル車両の検査も受け持つ他、智頭急行の車両やJR東海の285系3000番台などの検査も受け持っている。また、2025年には吹田総合車両所本所のキャパオーバーのため223系のリニューアルを受け持ったり、岡山の電留線に空きがない227系500番台の疎開留置を受け入れるなどしている。

後藤総合車両所の名称は米子地区の鉄道の開業などに尽力した米子の豪商・後藤快五郎にちなんだもの。十河信二総裁時代に当時の「後藤工場」を「米子工場」への改名提案が出されていたが、由来を知った十河信二により取り下げされている。

後藤地区の工場は境線列車から見る事も可能である（境港駅に向かう列車の場合は富士見町駅～後藤駅間で進行方向右手）。

なお、後藤総合車両所では一畑電車の7000系などの車両を製造する事もある。

2024年8月29日には廃車予定の381系を誤った場所に留置していたところ、定期検査で入場した285系を移動させている際に381系と接触する事故が発生。285系は修繕に時間を要することとなった。その後も381系が設備に接触する事故が発生している。いずれもけが人は出ていない。

※余談だが、後藤総合車両所所属のディーゼル車両は国鉄色を以前よりローカル色として使用していた車両が多かった為、末期色化が発表されて以降もJR車や別塗装車を除くと塗装にあまり変化はない。

所属車両（2025年3月時点）

電車・気動車

出雲	米子	浜田	鳥取	岡山
273系（44）	キハ187系（18）	キハ120形（13）	キハ187系（8）	キハ40系（41）
285系（21/14※1）	キハ40・47形（40）		キハ47形（18）	キハ120形（16）
クモヤ145（1）	キロ47形（2）		HOT7000系（34※2）
キハ120形（8）	キハ121系（9）
	キハ126系（20）
	キヤ143形（3）

※1：285系3000番台14両はJR東海から管理受託
※2：HOT7000系は智頭急行から管理受託

ラッピング車両

	形式	所属
ゲゲゲの鬼太郎 （鬼太郎列車）	キハ40-2115、キハ40-2118、キハ40-2094、キハ40-2095 キハ47-2004・2019	米子支所
名探偵コナン	キハ126-15・1015、キハ126-14・1004	米子支所
石見神楽	キハ126-2・1002	米子支所
ポケモン	キハ47-1025・146	鳥取支所
ノスタルジー	キハ47-47・1036、キハ40-2134	岡山気動車支所
SAKU美SAKU楽	キハ40-2049	岡山気動車支所

機関車・貨車

米子

DD51（2）

DE10（3）

ホキ800形（5）

関連動画

関連項目

• JR西日本
• 米子駅
• 後藤駅