シーキンセツとは (シーキンセツとは) [単語記事]

シーキンセツとは、ポケットモンスターオメガルビー・アルファサファイアにおいて登場するダンジョンである。

概要

ポケットモンスタールビー・サファイアにおいては108番水道に「すてられぶね」というダンジョンが存在したが、そのリメイクである本作ではこのシーキンセツというダンジョンに差し替えられた。「すてられぶね」に関しては当該項目を参照。
鍵を探したりダイビングしながらダンジョン内を探索をするという流れはすてられぶねと同様である。
ストーリークリアに直接かかわってこないため、殿堂入りまでスルーしたプレイヤーも多いだろう。

当初はキンセツシティのゲームコーナーの廃止などと同様、すてられぶねの「座礁船」という要素に規制が入ったのではないかと考える人もいた。しかし・・・

シーキンセツの探索

実はこのシーキンセツ、今までのポケモンシリーズの中でも一、二を争う黒い任天堂だったのである。
まだ入っていないプレイヤーは、是非前知識なしで探索をして衝撃を受けてほしい。
ネタバレに関しては他所でも広く紹介されているので、ここではシーキンセツの探索を行う上で押さえておきたいポイントを挙げる。ぜひ自分の目で確かめてほしい。

探索をするタイミングはグラードン／カイオーガとバトルをした後がベスト
- 最速でトクサネジムクリア後のタイミング(具体的にはダイビングの秘伝技が使えるようになってから)で探索できるので早くイベントを見たい人は覚えておこう
探索の前にトクサネシティのロケットの模型の説明を見たり、カイナシティの造船所の人々と話をしておくとよい
建物の中では入ってすぐ左にある看板や、1～6号室の「本棚」、「ロッカー」、「ベッド」、「イス」、「額縁」を各部屋とも全てくまなくチェックしよう
バトルを恐れず全ての人に話しかけよう。さらに再戦が可能になった人とは、もう一度バトルしてみよう
何が起こっても良いように道中でのこまめなセーブをお忘れずに
水中での探し物が見つからない時には、部屋の北東付近でＡボタンを押しながら根気強く探そう
何か視線を感じて怖くなったら、とりあえずメニューを開いてポケモン図鑑でも見て落ち着こう。うかつにその場を動いてはいけない。

場所のモデルとの関係

すてられぶねと同様に、シーキンセツのモデルは長崎県の端島、いわゆる「軍艦島」である。
すてられぶねにおいては、「そもそも軍艦島は船じゃない」、「立ち入り禁止であり、カップルや子どもがうろうろしているわけがない」といったツッコミどころもあり、単純に軍艦島の位置とモチーフをモデルにしただけのものであった。

しかしシーキンセツにおいては、軍艦島の内容そのものまでも忠実にモデルにしていると思われる点が見受けられる。

軍艦島はもともと小さな島であったものを埋め立てて出来た人工島であり、シーキンセツも同じく人工島である。
建設の目的が、軍艦島は石炭の掘削、シーキンセツは海底資源の掘削であり、共にエネルギー採掘が目的。
建設の主体が、軍艦島は三菱、シーキンセツは「ダイキンセツホールディングス」であり、共に大企業である。
軍艦島は特に戦前には、そこに住む労働者たちが過酷な労働を強いられていたことで知られ、中には自殺する者や脱走を試みる者もいたという。シーキンセツもまた社員に対してあまりに厳しい処遇を課している。
現在は人の手によって保護活動が行われているという点も共通する。またルビー・サファイアの発売時（2002年）には軍艦島は立ち入り禁止であったが、2009年に一部区域に上陸することができるようになり、2014年現在ではまさしくシーキンセツのように、全国から廃墟マニアや、カップル、親子連れが観光に来ている。