ゴールデンバウム朝銀河帝国第23代皇帝マクシミリアン・ヨーゼフ2世の皇后。
半盲の夫の治世を支え続けた、その内助の功によって後世に知られる皇妃である。
もともと帝位の継承を予定されていなかったマクシミリアン・ヨーゼフの侍女を務めており、その縁からマクシミリアン・ヨーゼフに見初められて皇后になったものと考えられる。当時皇后といえば当然門閥貴族が出すものであり、その中で下級貴族の娘を母に持ちながらも数奇な運命によって帝位についたマクシミリアン・ヨーゼフ2世の妃が(下級貴族の出と思われる)侍女上がりのジークリンデであったことは「晴眼帝」マクシミリアン・ヨーゼフ2世の革新的な印象を際立たせるものといえるだろう。
侍女時代から勝ち気な性格であり、主の異母弟ながらよほど立場が上であるはずのヘルベルト大公に「声をかけ」られた返答に肘鉄を食らわせた経験がある。この事件についてヘルベルト自身はのちのちまで恨みを持っていたようであるが、結局どうなったかは定かではない。
このような性格の持ち主であるからして、主の妃となった後も、もともと帝位への野心などまったくなかったマクシミリアン・ヨーゼフを叱咤し激励して帝位につかせ、旧弊の一掃へと邁進させる構図は想像するに難くない。ジークリンデのほうが数歳年上のツリ目がちのお姉さんだったりするとなお良い。すごく良い。
……というのはともかくとして、彼女は毒によって半盲となった夫マクシミリアン・ヨーゼフ2世を、皇后として明に暗に支えた。反動的な貴族や近親者からの暗殺の危機に晒される夫を守るため、常に銃を携帯していたともいわれる。
夫共々民生にも力を尽くし、ラインハルト・フォン・ミューゼルの父セバスティアン・フォン・ミューゼルがその生を終えた「ジークリンデ皇后恩賜病院」も彼女の援助によって建設されたようだ。
夫の障害ゆえか定かではないが、彼女が帝位継承者となる子供を作ることはなかった。
マクシミリアン・ヨーゼフ2世の帝冠はその改革とともに、養子に迎えた又従兄弟であるコルネリアス1世に受け継がれることとなる。
掲示板
9 ななしのよっしん
2023/12/06(水) 22:30:04 ID: CoNw6qXM+t
10 ななしのよっしん
2024/03/27(水) 05:30:54 ID: orXF5kqYJy
ヘルベルト帝即位前に亡命……は前提からして同盟が滅亡してるから無理か、でも自害はしてそうな気概は感じる。
11 ななしのよっしん
2024/05/21(火) 16:04:16 ID: PbRJpbOZN1
「後宮ではなく『皇子の侍女』という辺り、家柄は当時の権力者というほどではなさそうだけどどう見積もっても少なくとも作法教養くらいは必須だから下級貴族くらいはあるんじゃない?」
「『当時皇位相続最有力候補だった別の皇子から声をかけられて肘鉄で返した』らしいよ」
「『有力貴族達が外戚として権力を得るための政略婚がほぼ当たり前になってた帝国で、侍女の身から皇后になって暗殺未遂で目を患った夫と国を支え続けたよ』」
ちくしょう確かに「気が強いが、気高くも献身的な良妻」のイメージが合いすぎる。
「これでツリ目気味の姉さん女房だったら……」とはドストライクだわ
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最終更新:2024/12/02(月) 11:00
最終更新:2024/12/02(月) 11:00
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