ステファン・フォン・バルトバッフェル 単語

ステファンフォンバルトバッフェル

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バルトバッフェル侯ステファンStephan von Bartbaffel)とは、「銀河英雄伝説」の登場人物である。CV.宗矢頼(オーディオブック版)。

概要

ゴールデンバウム朝銀河帝国帝国300年代前半頃の帝国軍人。最高階級は上級大将
20代皇帝フリードリヒ3世の異で、バルトバッフェル侯爵位を受けたゴールデンバウム王の一族である。第21代皇帝マクシミリアン・ヨーゼフ1世も(同か異かは不明)で、第24代皇帝コルネリアス1世従兄弟の子(従兄弟違い)にあたる。

ゴールデンバウム王の出に似合わず剛直な性格を持つ良識者であったが、その性格ゆえ、謀な同盟への遠征計画に反対。作戦会議の席上でその不利をし、甥である総司令官ヘルベルト大公を「驕慢児」と断じるなど正論をもって強批判を加えたために皇帝の勘気に触れ、失脚を余儀なくされた。

作戦会議の直後、ステファンは自ら軍職を返上して領地に戻ったが、異たる皇帝の怒りは収まらず、そのままオーディンへの立入禁止、爵位男爵への引き下げを命じられ、領地の八割収された。彼は領地の別荘で暮らし、3年後に不遇のままその生を終えた。

失脚時に未だヘルベルト大公より10と違わない年長であったことを考えると、過ぎる死であった。

彼の主張

自由惑星同盟を僭称する叛徒ども」の討伐にあたり、彼が批判したのは以下の三つの問題についてであった。

  1. 「時間の不利」。「大規模な狩猟」と称するなど同盟軍を軽視し、諜報など事前の準備が不足している。しかしこれを解消するために入念な調を行えば、同盟軍に迎撃準備の時間を与えてしまう。
  2. 地理上の不利」。同盟軍の領域はオーディンより一万光年かなたにある。地理的になんらの情報もない状態で、地の利を有する同盟軍と戦わねばならない。更に、長距離を大軍で進むゆえの補給の問題も存在する。
  3. 「人的資の不利」。このような大遠征である以上、その揮権は熟練の将帥に与えられるべきものであるにもかかわらず、総司令官に任じられたのは軍務経験もない皇族、ヘルベルト大公である。

これらの問題点を総合した上でステファンがしたのは、

  1. 軍事拠点の建設帝国の領域内に大規模な拠点を築き、同盟軍の侵入に対する防とする。
  2. 将来の備え。この軍事拠点を補給・通信拠点とし、準備を万端に整えて改めて遠征に着手する。

ということであった。
この意見は全な正論であったが、しかし正論であったがゆえに、皇帝に忌避される結果となってしまう。皇帝が「正論」と認めていた拠に、ヘルベルトにつける幕僚には熟練の士官を選任しようと試み、ヘルベルトの反発を受けつつも半数は実際に熟練の士官で構成されることとなった。あと半分はヘルベルト友達である。

しかし、彼の死から1世紀を経過した第35代オトフリート5世の時代に至り、ついに彼の先見性は認められることとなる。それを徴するものこそ、回廊く虚女王イゼルローン要塞である。

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