ズッコンバッ婚とは (ズッコンバッコンとは) [単語記事]

ズッコンバッ婚とは、できちゃった婚を指すインターネットスラングである。略称は「ズッ婚(ずっこん)」。

一部で「ズッ婚バッ婚」という表記が散見されるが、これは誤った表記である。

また、ズッコンバッ婚を「セックスする事」「セックスを経て結婚する事」等の意味で用いる者がいるが、
これも誤った用法である。できちゃった婚、つまり妊娠後の結婚という意味しかないので要注意である。

ちなみに、「うる星やつら」の主人公・ラムに言わせると「できたっちゃ婚」になるとかならないとか。

概要

言葉の発祥

2005年（平成17年）7月25日に「2ちゃんねる」ニュース速報+板で下記のスレッドが立った。

【社会】「できちゃった結婚」女性、４人に１人…「おめでた結婚」へ名称変更する流れも
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1122263205/

新婚カップルにおけるできちゃった婚の割合が4分の1にまで増加し、
（できちゃった婚を大っぴらに言えず披露宴を行わないカップルが増えていくのを恐れた為なのか）、
ブライダル業界ができちゃった婚の持つネガティブなイメージを払拭しようと
「おめでた婚」「授かり婚」「ママリッジ」といった言い換えを始めているという旨の記事であった。

ところが、この件に違和感や不快感を抱く一般人が多かったのか、この話題は既婚女性板や
×1板、既婚男性板など結婚に関連した板などへその日のうちに飛び火し、
元スレッドのあったニュース速報+板とともに、「ヘンに美化するんじゃない！」と言わんばかりに
できちゃった婚のネガティブなイメージを更に強調した「ハメ婚」「中出し婚」といった
言い換え案が次々と提案される流れができた。

そんな中、「ズッコンバッ婚」という呼び方が特に高い評価を得ていく。
これは他の案・候補に比べ、「直接的な表現の語句が含まれず、（できちゃった婚に否定的な）
女性でも比較的（ネットで）使いやすい」「語呂がいい」「元の語句がセックス時の擬音語である」
「この言葉を読んで何を意味するのかがすぐ理解できる」といった部分などが多くの共感を
得たものとみられる。

当時は竹内結子や金城綾乃（Kiroroのピアニスト）、知念里奈のできちゃった婚が
話題だった事もあり、やがて他の板や2ちゃんねる以外のネットコミュニティー、個人サイトにも
「ズッコンバッ婚」が広まっていった。

当時、徐々に増加の一途をたどっていた芸能人・著名人のできちゃった婚に対し、
マスコミが好意的に報道していた（杉浦太陽・辻希美夫妻のような例外もあるが）のは、
批判的・否定的なスタンスで取材・報道をされる事で凹んだり怒ったりした芸能人・著名人から
後日の出演依頼や取材を拒否され、番組作りや記事作成に悪影響が出る懸念があったという
大人の事情からだと思われるが、冒頭のニュース記事に反応した人が多かったのは、
そういった報道で出来上がった「世間はできちゃった婚を祝福している」といった雰囲気に
違和感を抱いた、できちゃった婚に抵抗感のある人たちが多かったゆえであろう。

≪参考スレッド≫
【社会】"「できちゃった婚」２６％" 「おめでた婚」等に名前変えるも、否定的な見解多数
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1125294090/

言葉のTVメディアへの露出

そして、2007年（平成19年）5月27日には、「たかじんのそこまで言って委員会」（読売テレビ系）で
この「ズッコンバッ婚」が「珍走団」とともに紹介され、地上波 TV メディアでこの言葉がデビュー。
当時話題だった辻希美のできちゃった婚を、「ズッコンバッ婚」の語句を用いて
ニュース形式で伝えるといったパロディ映像が流され、「できちゃった婚をズッコンバッ婚と呼ぼう」
「ズッコンバッ婚はカッコ悪い」といった内容で締められている。

更に2012年（平成24年）には、12月25日 25時51分（JSTでは12月26日午前1時51分）から
テレビ朝日系で放映された「ガールズトーク～十人のシスターたち～」においても
この言葉が紹介された（但し、字幕では「ズッ婚バッ婚」と誤表記されている）。

ちなみに2ちゃんねるの既婚女性板をはじめとしたいくつかの板では、このズッコンバッ婚に関する
スレッドが2005年当時から継続されているが、当然ながら、同板のできちゃった婚した住人は
現在でもこの言葉に否定的である。

ズッコンバッ婚の是非・賛否

現在でもできちゃった婚が著名人・一般人とも相次いでおり、珍しいものではなくなっているが、
その事と「できちゃった婚が批判されるような事ではなくなった」事はイコールではない。
また、「結婚までの過程より結婚後の生活ぶりが重要」「産まれる子供には関係ない」という意見と、
できちゃった婚の正当性もまた別問題である。

今でも、著名人のできちゃった婚が報道されるたびに、この是非・賛否が国民の間で議論となる。
ただ、ひとくちに賛否といってもその幅は広く、

「もってのほか」「みっともない」「身内や友人がやったら縁を切りたい」といった『積極的な反対』
「全否定はしないが順番や道理を守れないようではね」といった『消極的な反対』
「デキたものは仕方ない」「どうかとは思うが中絶よりはマシ」といった『消極的な賛成』
「私もできちゃった婚したい」「我が子にもできちゃった婚してほしい」といった『積極的な賛成』

と、各人によってそのスタンスは大きく異なってくるので、賛否両派とも、他人の意見を聞く時は
そのスタンスまでよく吟味してもらいたい。

ズッコンバッ婚にかかる教訓・格言

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　　　　　_,;ﾄ - ｲ、　　　　　　∧l☆│∧ 　　　　良い子の諸君！
　　　（⌒`　　　 ⌒ヽ　　　/,､,,ﾄ.-ｲ/,､ l 　　　「ヤレばデキる！」
　　　　|ヽ　 ~~⌒γ⌒）　r'⌒　｀!´ `⌒）
　　　│　ヽー―'^ー-'　（ ⌒γ⌒~~　/|　　　　いい言葉だな！
　　　│　　〉　　　 |│　　|｀ー^ｰ― r'　|　　　　我々に避妊の大切さを
　　　│　/───|　|　　|/　| 　l　　ﾄ､ |　　　　教えてくれている！
　　　|　 irｰ-､ｰ　,}　|　　　 / 　　　　i
　　　| /　　　｀X´　ヽ　　 / 　入　　|