二次設定 単語

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二次設定とは小説アニメマンガなどの版権物の中でその作品ファンが独自に想像、解釈した非公式な設定の事である。

対義は“公式設定”や“一次設定”など。

概要

大体の意味としては、その作品およびシリーズファンが“ファンアート”、“同人誌”、“小説SS”、“動画”などの二次創作を作るに当たり、その中で構築された独自のキャラ背景や設定を差す。

なものではキャラクターの“性格”、“人生”、“属性”、“”といった細かいものから、その作品における基本的な世界観の“法則”や“雰囲気”、しいてはその作品の“展開”はおろか、最終的には“結末”すらもファンおよびアーティストが独自に決定、変更し、それに基づいて二次創作物は作られている。

もとより登場するキャラの設定や情報が希薄か限定的な作品やシリーズ二次創作が盛んな場合、その過程でファンユーザー側でそのキャラ背景および世界観の設定を考えて作品全体の付けを行う事もある。

また、英圏ではこのような設定のことを「正典」を意味するカノン(canon)に対してヘッドカノン(headcanon)と呼ぶ。

主な二次設定の種類

カップリング

おそらく二次創作物の中で最も活発な二次設定の一つ。

例えばその版権作品の主人公を含むキャラの一人と同作品のもう一人のキャラが“片思い”あるいは既に“両思い”であるという解釈に基づくが、これは男女異性に限らず、男性同士(BLやおいだったり女性同士(GL・百合)だったりと性別に関わらずそのキャラ同士を人同然かそれに近い関係として描くものである。

このような組合わせの接点(フラグと呼ばれる)は“友人”、“仲間”、“顔見知り”といった当然のものから、例え“ライバル”や“敵”のような本来ならとても相容れないものも含まれるなど、とにかく“フラグ”があればこのカップリング系二次設定のきっかけとなるが、中にはそのフラグすら二次設定だけで成立させてカップリングさせてしまう荒業も存在する。

なお、その創作物がR18定の場合、そのまま肉体関係まで描写されてしまう事もあるので苦手な人は注意。

キャラクター改変

その作品に登場するキャラクターの性格や傾向を出す二次創作物の方向性に合わせて変える事。

原作ではシリアスかつハード傾向だったキャラ世界観がその二次創作内ではギャグキャラだったり平和的だったり、逆に原作では善良でとされるキャラ二次創作内ではなんか問題のあるだったりと、あたかもオリジナルとは正反対のイメージで描いたり、あるいは元から開示されているキャラクターの性格や思考を極端化もしくは反転、さらには新しい属性記号を追加して本来とはベクトルの違うキャラとして扱うなどその描き方は作者によって様々である。

変する方向性の解釈基準は曖昧だが、だいたいは原作で描かれた設定や描写からそれをさらに発展or反転させたものか、場合によっては見たの印だけでそんなイメージを抱かれてしまう事もある。

上記の“キャラ間のカップリング設定”にもつながっており、“本来ならその相手に惚れるような関係でなくともその相手に惚れてしまう”という流れもこのキャラ変の一種と言え、他にはキャラの頭身や全体的なデザインを意図的に変えたいわゆる“デフォルメ”や“擬◯化”もこれに相当すると言えるが、それがそのまま発展していくと“オリジナルに似てはいるが全く別の存在”という新しいキャラクターとなりうる例もあったりする。

ちなみに公式でも似たような事をやらかす時もあるが、この場合は“公式が病気”と称される。
(ただし、だからといってそれがその原作における公式設定になるとは限らない)

新しい物語や展開の創作

その二次創作物で原作では描かれていないドラマストーリーファン側で描くというもの。
と言うより二次創作物とはだいたいそういうものであり、二次設定というのはあくまでそれを描く上で付与されるものに過ぎない。

具体的に言えば、その時点まで描写されているキャラクターの事情や設定の内、まだその段階では明らかにされていないものをファンが独自に想像し、それを二次創作物内にて反映・描写するというもので、上記のカップリングキャラ変も全てこれに含まれているといっても良い。

例えば“作品内で長きに渡って裏切り者とされていたキャラ”が“なぜそうなったのか”を二次創作内で描く事でその明かされていない部分を補したり、他にも幕間や後日談といったキャラごとのサイドストーリーを独自に描いてそのキャラクタードラマやヒストリーを補強したりする。

後にこの部分がちゃんと公式設定で埋められた場合はその設定や経緯はだいたい“黒歴史”として破棄される事がほとんどだが、それ以降もその二次創作者によっては違う展開で推し進め、最終的には全く別の結末に導く(この場合はいわゆる“パラレル”ものとして扱われる)ものも存在する。

こちらはR18定の二次創作物だと大抵は版権物のヒロインをはじめ女性キャラが酷いに遭うような展開が多い。

二次設定を付ける上での注意

あくまで二次設定というのは非公式であり、実際の作品の内容とは関係である事は留意されたし。

よっていくら自身が二次創作物内で描かれた設定や展開を「これはこうあるべき」と思ったとしても、それをさも公式設定のように言いったりするのはあらゆる意味で誤解を招きかねないので止めた方が良い(逆に今までファンの間でられていた二次設定が後に公式通りだったという事もあるが、これはその原作者がそれを取り込んだのか、単にファンの予想通りなだけだったのか不明である)。

当然、二次創作物ごとにキャラ舞台背景設定が異なるのは当然で、その二次創作物の設定を他の創作物にめるのもお門違いである。加えてその作品内で描かれたキャラや作品のイメージ原作や自身の考えていたものと違うからといって闇に批判するのも控えるべきとされ、あまりこの辺に拘ると“”呼ばわりされてしまう事も。

作り手側もあくまでこれは二次創作であると割り切り、なおかつその内容の方向性が人を選ぶものである事を考慮して制作・発信すべきであるというのが二次創作における基本的なルールとされている。

一方、その変がそれを当てたキャラクターイメージを損なうようなもので、なおかつそれがそうだと理解されず浸透してしまった場合、他のファンからの反発を受けてそのキャラる上でトラブルが発生する例も存在し、逆にそれが魅や格好良さなどプラスにつながるものだったり原作である程度めかされているものだったりすると、たとえそれがまだ根拠の乏しい設定だったとしてもファンユーザーに広く受け入れられてそれがそのキャラ二次創作上で描く上でのデファクトスタンダードとなる場合もある。

このように、不特定多数の人間に向けて発信・開する作品での二次設定の付与というのは“人によって好き嫌いの別れるもの”である事は十分に注意する必要がある。

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