交響魔人マエストローク 単語

コウキョウマジンマエストローク

2.6千文字の記事

交響魔人マエストロークとは、遊戯王OCGカードである。

概要

スターターデッキ2012」(2012年3月17日発売)でOCGに登場。

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/悪魔族/ATK 1800/DEF 2300
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを裏側守備表示にする。
また、このカードフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上の「魔人」と名のついたエクシーズモンスターが破壊される場合、
代わりにそのモンスターエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。

※「デュエリストパック-遊馬編2 ゴゴゴドドド-」収録のカードDP14-JP020)による

魔人モンスターの1体。素材定は緩いので、ランク4を使用するデッキならばほぼ全てで採用できる。

相手モンスターを裏側守備表示にする効果を持つ。
かつては禁止カードであった「読命」と似たような効果で、おもに低守備力のモンスターを破壊するために活用できる。守備力1800未満のモンスターならこのカードで対処できる。裏を返せば、あるモンスターの守備力が1800以上か否かで、そのモンスターが除去されるか否かが決まる。
それ以外でも、相手の装備魔法や永続効果の妨など、裏側守備表示にするメリットは多い。

もう一つの効果は魔人に耐性を与える効果。自身も対であるので、専用デッキを組むのでなければこの効果は自身の耐性とみなせる。「奈落の落とし穴」で狙われても素材を1つ残して耐えるため、確実に仕事をしてくれる。この効果から、相手の除去を警する場合に出しておく補にもなる。
弱点は破壊によらない除去。後述の「No.101 S・H・Ark Knight」以外にも、「No.50 ブラック・コーン号」、「次元幽閉」などが該当する。

現在は、モンスターの除去、破壊耐性の両方を兼ね備えた「No.101 S・H・Ark Knight」も登場しており、そちらに出番を取られてしまいがち。こちらの利点としては召喚直後に「奈落の落とし穴」などを受けても効果を使える点(向こうは素材が足りなくなり使えなくなってしまう)。
しかし、こちらは結局は戦闘破壊であるため、「次元幽閉」などの妨戦闘破壊耐性のを受けやすいのに対し、向こうはエクシーズ素材にするという、耐性や防御カードのほとんどをすりぬけられる効果であるため、除去性の違いからやはりあちらに手が伸びてしまう。

また、このカードの耐性自体も、その「No.101 S・H・Ark Knight」の前には力。このNo.101がランク4トップクラスの採用率を誇るため、せっかくのこのカードの耐性もたやすく突破されてしまう。
自分、相手のどちらから見ても、No.101の存在がこのカードの最大の弱点かもしれない。

もうひとつ、同じく相手モンスターを裏側守備表示にする「カステル」も、このカードの効果と競合する。向こうは自分モンスターも対にできる(リバースモンスターの再利用ができる)、攻撃力がこちらより高い、デッキに戻すという破壊によらない除去効果も持つと、汎用性がより高い。
一応、カステルの場合は破壊耐性の有という点で差別化は可

登場当時はランク4の力として活躍したが、より強力な後続のモンスターのために一線を退いたといえるか。
しかし、決して弱いモンスターではないので、初心者向けスターターデッキで手に入るカードとしては申し分ないだろう。その意味では「初めてのあなたでも大丈夫」なカードである。


このカード自体は、アニメ遊馬が使用したことはないが、「デュエリストパック-遊馬編2 ゴゴゴドドド-」で再録されている。「魔人モンスター自体はアニメ遊馬が使用しており、アニメオリジナルサポートカード、「復活マーチ」のイラストにもこのカードが描かれている。
ただ、このパックにはシャークの使用カードである「エクシーズ・ギフト」も入っているので、まったく関係のないそちらにべれば、遊馬の使用カードかかわりのある分、納得のいく選出ではある。さらに、ヨハン編で使用経験がないどころか本人の信条に反するはずの「激流葬」が収録された前例があるので、そちらにべればまだ……。

また、後述のように、別作品では遊馬が使用している。

読命」とは異なり、裏側守備表示にできるのは相手モンスターのみであるので、自分のリバース効果モンスターに使うことはできない。この用途の場合は同じ素材で出せる「発条機甲ゼンマイスター」や「カステル」を使うことになる。

魔人モンスターではあるが、ほかの魔人とはランクが違うため、少々共存させにくい。
一応、「CX 機装魔人エンジェネラル」、「竜魔人 クィーンドラグーン」は同じランクだが、どちらも魔人とは関係ない効果を持つモンスターであるため、共存させる意義が薄い。このカード自体の汎用性は高いので、前出の2枚を利用するデッキにこのカードを入れる形でなら使えるかもしれない。

その他の作品において

前述の通りアニメでは登場していないが、漫画Dチーム・ゼアル」では遊馬が使用している。

VS雷蔵では、「ガガガガードナー」と「ガガガキッド」をエクシーズ素材エクシーズ召喚されたが、「堕落」でコントロールを奪われてしまい、「殿悪魔迷宮-」の効果のために除外される形で利用されてしまった。

VS天城カイトでは、「トイナイト」2体をオーバーレイ・ユニットとしてエクシーズ召喚されたが、「銀河眼の光子竜」によって一時的に除外され、素材を全て失ってしまった。
しかし、「ミニマム・ガッツ」のコストリリースされ、「銀河眼の光子竜」の攻撃力を0にした。

どちらも、破壊耐性を買われて守備表示で出されるが、何らかの方法でそれを突破されてしまっている。


アニメZEXAL本編では、ZEXAL遊馬が使用した「復活マーチ」のイラストに描かれるという形でのみ登場しており、このカードそのものが登場することはなかった。

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