京都四條南座とは、京都府京都市東山区にある劇場である。国指定の登録有形文化財建築物の一つ。
四条大橋、京阪電車祇園四条駅付近にある歌舞伎専用の劇場である。通称名は「南座」。現存する日本の劇場・コンサートホール・ライブハウスとしては日本最古の劇場で、南座の建物全てが国の登録有形文化財に指定されている。
東京の「歌舞伎座」と「新橋演舞場」、愛知の「御園座」、大阪の「大阪松竹座」、福岡の「博多座」とともに歌舞伎公演が行われる劇場ホールとして全国的に有名で、2018年11月に南座発祥400年を迎えた。劇場は東宝、東映と並んで映画業界ではおなじみの松竹が所管している。
日本最古の劇場のため、岩佐又兵衛 作の「洛中洛外屏風図 舟木本」という屏風には江戸時代当時の南座の様子と思われる屏風絵が描かれている。[1]
かつて耐震補強などの大規模改修工事のため、2016年2月から休館していたが、2018年11月1日に新開場した。新開場直後には、二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎、八代目市川染五郎の襲名披露会が行われ、注目を集めた。 [2][3]さらにライトアップも行われ、南座の白壁を艶やかに映し出した。[4]
館内は3階構造で、客席も3階まで設置されている。そのほか、八つ橋で有名な井筒八ッ橋本舗や京都の老舗和菓子メーカーのとらや、老舗割烹のなだ万の出張店があり、鑑賞の合間に京土産を購入することもできる。また、各店それぞれカフェ、茶寮を併設しており、ここで京都の和菓子やお茶を堪能することもできる。ちなみに井筒八ッ橋本舗では、八ッ橋サンドという限定オリジナルメニューが提供されている。[5]
南座の歴史は古く、時代は江戸時代の歌舞伎が発祥した頃にまでさかのぼる。
1603年、出雲阿国が京都鴨川の河原で男装して舞いや踊りを披露したのが歌舞伎の始まりと言われている。ちょうど同じ頃に四条河原町周辺では芝居町として栄えていた。この時に南座は、芝居小屋として開業し、女歌舞伎や人形使いの興行で賑わっていた。
1804年~1829年の文化~文政年頃になると、二つの座に分かれ、北側芝居の「北座」、南側芝居の「南座」となり、それぞれ興隆を博した。本劇場名の「南座」は、この南座に由来している。
しかし明治に入ってからは、1893年に四条通の拡張工事に伴い、北座が廃座となり、南座のみが存続した。(なぜ北がないのに劇場名が「南座」なのは、これが理由である。現在井筒八ッ橋本舗祇園本店がある北座ビルはその跡地周辺に建てられた。)[7]
1906年には松竹が南座の経営に乗り出し、以後現在まで所管する。
そして大正時代に入ると、1913年に南座を大改築。ここから、現在の外観に近い東西合同スタイルの建物となった。
その後、1929年(昭和2年)には現在の建物のほぼ原型である昭和の南座が新築落成。1990年(平成2年)~1991年(平成3年)に大改修工事を行い、1991年10月に新装開場した。
1996年(平成8年)、建物が国の登録有形文化財に指定される。
2016年(平成28年)2月、休館し耐震補強のための大規模改修工事を行う。
2018年(平成30年)11月、工事が終了し、新装開場する。そして、南座発祥400年を迎える。
【住所】
〒605-0075 京都市東山区四条大橋東詰 (⇒Googleマップピンで見る
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最終更新:2025/12/10(水) 12:00
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