仮面ライダー3号とは (カメンライダーサンゴウとは) [単語記事]

仮面ライダー3号とは

仮面ライダーV3・風見志郎のこと
V3以前に存在した、知る人ぞ知る幻の仮面ライダー
映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』に登場する、2.を元ネタとする仮面ライダー

である。ここでは、すべてについて説明する。

「仮面ライダー」の視聴率向上の為の強化案は数多く存在した。そのひとつが
「滝和也が負傷し、仮面ライダー1号達によって改造されて、『仮面ライダー３号』として登場する」
というものである。この案はプロットまで作成されたものの、終盤に仮面ライダーのシリーズ化が本格的に検討され始めたため、続編として新たに企画しなおすこととなった・・・。

1.の概要

そうして生まれた『仮面ライダーV3』、第１話のタイトルが

「ライダー３号　その名はＶ３！」

である。１号、２号に次いで登場した彼が、もっとも有名な「仮面ライダー３号」であろう。
ちなみに第1話の放映は、1973年 2月17日である。

詳しくは→仮面ライダーＶ３、風見志郎の記事へ

2.の概要

『別冊たのしい幼稚園』で連載されていた、石川のりひこ（現石川森彦）氏が描いた漫画版『仮面ライダー』、「3ごうライダーたいブラックしょうぐんのまき」において仮面ライダー3号が登場している。

掲載号は1972年 10月号。登場はV３放映よりも数ヶ月前の、文字通り「仮面ライダー３号」である。
姿は1号 2号に近く、黒い仮面と赤い複眼、青いコンバーターラングと白い手足をしている。また体の白いラインには細長い赤のラインが入っている。
ゴーストショッカーのブラック将軍が対1号・2号ライダー用に開発した改造人間として登場、怪人カニコウモリとの戦闘実験を行った。しかし正義の心に目覚めた仮面ライダー３号は、カニコウモリを「ライダー＝サイクロン＝キック」で倒し、サイクロンらしきバイクに乗って逃亡、

「そうさ、ブラック将軍。僕は仮面ライダー３号として、１号・２号と共にお前たちと戦うのだ。」

と高らかに宣言した。しかし、その後漫画に彼が登場することはなかった。

ゴーストショッカーはゲルショッカー、怪人カニコウモリはガニコウモルと名前を変えテレビ版に登場した。しかし、上述の3号ライダーの存在は無かったことにされ、その話も単行本未収録となる。2013年に「仮面ライダー復刻大全集」に収録されるまでほとんど触れられることはなく、長らく幻の存在であった。

時は流れ42年・・・幻の「仮面ライダー３号」は、まさかのスクリーンデビューを果たす。

3.の概要　

仮面ライダー３号

『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』に登場。
1973年 2月10日。ショッカーを全滅させ、恐るべき首領を倒したダブルライダーの前に最強の刺客として現れ、圧倒的な強さで倒す。という衝撃の回想シーンで登場する。「１号・２号と共にお前たちと戦うのだ」と言ったな、あれは嘘だ。
ちなみに1973年 2月10日は、「仮面ライダー」最終回の放映日である。
さらに言えば、映画の公開日は2015年 3月21日であり、最も新しい３号ライダーである。

ダブルライダーのいない世界で戦い続ける彼の目的とは・・・？

「勝てば正義、負ければ悪・・・」

戦っている間、黒い羽が舞っている。戦闘スタイルは、ライダーパンチ・ライダーキック主体の徒手空拳スタイル。
ライダーキックの際にはベルトのタイフーンが開いて風を取り込む描写があり、足にエネルギーを纏ってキックをする。ライダーダブルキックに真正面からぶつかり、威力で勝るほどのパワーがある。

漫画版の３号とは外見が変化しており、複眼・Oシグナルは黄色、コンバーターラング・クラッシャー・グローブ・ブーツは、旧１号のようなブルーグリーン、体側の３本のラインとマフラーは金。外見的には「仮面ライダー THE FIRST」「THE NEXT」のホッパーたちに似ている。

トライサイクロン

2014年のライダーがドライブであるためか、３号も自動車に搭乗する。

最高時速600キロメートル。トライ「サイクロン」の名の通り、カラーリングがサイクロンに似ている。
ミサイルやホイールから飛び出すドリルで、併走するマシンを攻撃する。
走り去る際は、黒い羽を散らすことを忘れない。

黒井響一郎

演：及川光博

黒い羽と共に進ノ介の前に現れる男。仮面ライダー３号に変身する。変身ポーズは左腕を右上に伸ばした後にゆっくりと左上に回し（1号の変身ポーズ途中まで）、握った右拳を左肩付近に持ってくる、というＶ３とは違った形の折衷型。劇中でも触れられていたが、いったい何歳なのだろう・・・。1973年以降若いままなのだろうか？