ライダーキックとは、『仮面ライダーシリーズ』に登場するヒーロー「仮面ライダー」が使用する必殺技の一種である。
仮面ライダーが敵怪人にとどめを刺すために使われる必殺技にして「変身ベルト」「バイク」などと並ぶ、仮面ライダーの代名詞。
基本形を作った1号・2号の場合、高く飛び上がった空中で身体を前転させ、「ライダーキーック!」と叫びながら飛び蹴りを浴びせる(黙って攻撃しないの…?とか言うな!)。
作品のあまりの人気ぶりにこれを真似して怪我をする子供が続出したため、番組内で本郷猛自ら「仮面ライダーのライダーキックはな、仮面ライダーだからできるんだ!」と注意喚起を促すほどだった。良い子のみんなも真似しないように!(当時の小学校では全校集会で校長先生が「ライダーキックをしないように」と注意したとか)
キックの方法はライダーごとに違いがあったり、1人で様々なキック技を持つライダーも存在している。
また、アマゾンライダーやRX、響鬼のようにライダーキックがメイン必殺技ではないライダーも存在する。
各キックの名前もライダーごとに違い、「ライダーキック」が正式名称のキックであるライダーは歴史上でも数少ない(強化前BLACK・アギト・カブトなど)。
ライダーキックの初出は『仮面ライダー』の第1話「怪奇蜘蛛男」だが、「ライダーキック!」と叫びながらキックするのは実は第3話「怪人さそり男」 でのライダーの能力テスト中のことであり、「ライダー◯◯!」と叫びながら技を繰り出すのは第2話「恐怖蝙蝠男」での「ライダー投げ」が最初である。
ちなみにその第3話では、ライダーキックではなく「ライダーシザース」(呼称付き)でさそり男にとどめを刺している。
では、ライダーが「ライダーキック!」と叫びながら同技で怪人を倒したのは何時なのかというと、第4話「人喰いサラセニアン」であり、この技に限らず初期は技が決まる直前に技名を呼称していた(その後、技の呼称は炸裂前の「溜め」もしくはヒットの瞬間に叫ばれるようになり、現在に至る)。
この項目では主人公ライダーの使うキックや、特筆すべき内容のキックなどを解説する。昭和ライダーの時期はトランポリンを駆使したアクションやカット割りの多用で技が表現され、平成ライダー以降はとりわけ撮影技術の発達により、CGを活用したキックが多数登場した。
第13話でトカゲロンに破れた仮面ライダーが立花藤兵衛との特訓で編み出した、通常のライダーキックの2倍の威力を誇る新必殺技。通常は片足だけで蹴るが、電光ライダーキックは両足で蹴るのが特徴。
…とはいえ、劇中ではトカゲロンが蹴ったバーリア破壊ボールを空中で蹴り返す時にしか使用されなかったため、キックの威力自体はイマイチわからない。
後年においては、漫画『仮面ライダーSPIRITS』第1話にて新1号がコウモリ怪人へのとどめにこの技を使い、各種ゲームでも1号の最強クラスの必殺技として設定されていることが多い。
余談だが、初代『仮面ライダー』~『仮面ライダーZX』における殺陣(およびスーツアクター)は大野剣友会が担当していたが、ライダーキック他の必殺技カットはJAC(現・JAE)のトランポリンアクションによるものであった。
第31話で仮面ライダー2号が滝和也との特訓で編み出した必殺技。体を横回転させることで、キックの威力を上昇させている。
一度はライダーキックを破った強敵・アリガバリを倒すために使用された。
本編での登場はこの回のみだが、前述の電光ライダーキック同様に『SPIRITS』や各種ゲームにおいて、2号の最強クラスの必殺技として登場している。
左右に並んだライダー1号と2号=ダブルライダーが両者の力を合わせて同時にライダーキックを放つ、単独の2倍以上の威力を持つ合体技。初登場は第40話。
いわば「伝説の技」とも言えるキックで、TVや劇場版でダブルライダーが揃って登場した場合の多くは、この技を使い強敵を撃破している。
なお、劇中「ライダーダブルキック」と呼称するのは第49話からで、以後は第50話のサブタイトルや『仮面ライダーBLACK RX』でゲスト出演した際、またゲーム『ガンバライド』の必殺技名に「ダブルライダーキック」の表示・呼称がなされた時を除けば、1号と2号が同時にライダーキックを使う際には「ライダーダブルキック」と呼称していた。そのため、この技のオリジナルな正式名称は「ライダーダブルキック」と考えられる。
また、他のライダーが2人でキックを行った場合も便宜上ダブルライダーキックと呼ばれる場合があり、近年では冬の『MOVIE大戦』シリーズで新旧の主役ライダーが行うことが多かった(「ライダーダブル~」ではないのは、1号・2号の技と区別するためだろうか?)。なお、3人での同時キックは「トリプルライダーキック」とも称される。
V3が使用する必殺技。ダブルライダーと同じ形の基本技「V3キック」はあまり多用されず(改造後の初戦であるハサミジャガーとの戦いにおいても「V3ダブル回転キック」が決め手になっている)、訓練や経験に基づいて更に強力かつ独特な技を編み出していった。V3こそ、1号・2号の時点で既に生み出されていた「バリエーション技」をはっきりと確立し、後のライダーに受け継がれる流れを作った功労者と言えよう。
それらの中でも特に有名なのは「V3反転キック」と「V3きりもみキック」であると思われる。反転キックは、相手をキックした後に(蹴った相手を足場として)ジャンプ・空中で反転して再度飛び蹴りを浴びせるという技。見た目のインパクトが非常に強い。放送当時はキック→反転→キックの流れをカットを変えて放送していたが、特撮技術の発達により近年は1カットで反転キックを見られる機会も多い(『仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&フォーゼ MOVIE大戦 MEGAMAX』では、再生クレイドール・ドーパントをこの技で倒している)。きりもみキックは空中できりもみ回転を加えることで威力を上げたキック。2号の卍キックと並ぶ、いわゆるドリルキック系統の嚆矢である。
『ガンバライド』02弾では「V3きりもみ反転キック」という、V3のキック技を集結させた必殺技が見られる。こちらはきりもみ状態で回転しながら「V3きりもみキック」を相手に打ち、その反動で再び空中反転した後、「V3反転キック」を行う2段キックとなっている。最後はV3特有の決めポーズを行う演出。V3「やったぞ!日々の特訓の成果だ!」
ノーマルなV3キックは『仮面ライダーストロンガー』第35話の客演時に、この回初登場だったマシーン大元帥に対して使用。強者揃いのデルザー軍団でも更なる実力者のはずなマシーン大元帥だったが、V3から互角以上の戦いをされただけでなくV3キックを食らい、棺桶に乗って(ヘビ女がやられた後にジェネラルシャドウがアジトに帰還するまで)どこかへ逃げ去っている。
また『仮面ライダー(新)』第23話に客演した際には、スカイキックと合わせたダブルキックをムササベーダー兄に決めている。
おそらくはV3最強のキック技と呼べる「V3必殺キック」は第48話で仇敵・デストロン首領に対して一度しか使われたことがなく、しかも首領を庇ったライダーマンに対して決まってしまうという、後味の悪い技である。が、後年のゲーム『ヒーロー戦記』に於いてはV3の最強必殺技として使うことが出来た。
強化服と生身の体なのに人間の約6倍の力を持つキック。しかしV3本編で決定打になったことはなく、ヨロイ元帥には効果がなかった。6倍とか盛ってるでしょ?
ただし『仮面ライダー(新)』第26話で客演した際には、ネオショッカーの砲台をキック一発でへし折っている。
Xライダーが使う必殺技。キック発動にアイテムを組み込んだ元祖である。
ベルトから引き抜いた万能武器「ライドル」を「ライドルスティック」形態にして空中に放り投げ、それを使い鉄棒の大車輪の要領で回転。空中へ飛び出し、手足をXの形に広げてエネルギーを溜め、前方宙返り後に蹴り込む技である。なお、ライドルを用いなくてもXキックと呼称される場合もある。劇中では必殺技バンクが使用され、変身のバンクシーンと並んで『仮面ライダーX』前期の大きな見せ場となっている。
また、第28話「見よ!Xライダーの大変身!!」から登場した新必殺技「真空地獄車」の締めに使用される蹴り技もXキックである。
これは巴投げの姿勢で空中に放り投げた敵に向かって、両足(踵?)で地面を蹴った反動で接近し、背後から地面に向かって蹴り落とすというバリエーションである。
Xキックによる敵怪人撃破数は凄まじく、全35怪人中21体をこの技で葬っている。
また、真空地獄車での撃破数7体も含めるならば、計28体をXキックで倒した計算になる。
キックのみならず必殺技の種類が豊富な傾向にある昭和ライダー(10人ライダー)中、一種類の決め技に絞って戦い続けたライダーはそう多くない。
Xキックは、名実ともにXライダーを代表する技だと言えるだろう。
ちなみに、大車輪を行うカットは本物の体操選手に実際の技を出してもらい撮影したとされる。両手はグローブの代わりに、素肌に色を塗っていたとのこと。
『MOVIE大戦MEGA MAX』では、現代版にアレンジ演出が施されたXキックを久々に披露した。
「大切断」のインパクトが強く、キック技のイメージが無いアマゾンライダーも、本編でライダーキックを放っている。
噛みつく・引っ掻く・切り裂くなど、野生の技が過去のライダーと比べて異質なアマゾンライダーだが、使用したアマゾンキックはオーソドックスなライダーキックのスタイルとなっている。「アマゾンキック」と技名を叫びつつ放ったのは本編でも第22話の一度だけだが、キック技自体はそれ以外にも何度か使用していた。
『仮面ライダーディケイド』の劇場版にて、ディケイドとのライダーバトル時にも披露した。
ストロンガーのキックはジャンプ後に空中で前方宙返りしながら発光し、怪人にキックする前に体が赤くなって動きを短時間止めるのが特徴。わざわざ止まってくれてるんだから避けようよ、奇械人。大抵のブラックサタンの奇械人はこれを受けて体内メカがショートし、破壊される。
デルザー軍団の改造魔人には基本的に効かなかったが、ストロンガーが超電子ダイナモをセットした後は磁石団長との戦いで使用し、苦しめている。これは、再改造によってノーマルな能力や技も底上げされた結果と考えられる。しかし、ジェネラル・シャドウや岩石大首領との決戦においても敢行したが、前者にはトランプ技で回避され、後者には巨体の片手ではたき落とされてしまった。
また、『MOVIE大戦MEGA MAX』では、再生テラー・ドーパントを電キックで倒している。
『ストロンガー』本編では栄光の7人ライダーの一番新人だったストロンガーも、同映画では7人ライダーの中心人物となっており(一応リーダーはライダー1号)、映画冒頭では他の6人がコンビで戦う中でも単独で活躍。再生怪人軍団(グリードとドーパント)との戦いでは前述の通り、再生とは言えラスボスの相手を務めている。
本編の第31話で超電子ダイナモを埋め込み、超電子人間に生まれ変わったストロンガーが最初に放った超必殺技。
チャージアップした後、空中で体をドリルのように回転させながらキックするというもの。使用例は以下の通りであり、他の超電技よりも比較的使用頻度は高い。
しかし、上記のダブルライダー救出時とクラゲロン打倒時はチャージアップをしておらず、そのことについて劇中での説明もされていない。
『仮面ライダーストロンガー』第33話と第38話に登場。空中で大の字になって風車のように回転し、落雷とともに敵にキックするという超電子技。
使われたのはわずか2回だが、満月時の(厳密に言えば、満月が雲に隠れてプラズマパワーが落ちかけていた)狼長官と、「シャドウパワー」で強化されたジェネラル・シャドウの2人を倒している。なお、この技の直前には超電三段キック(狼長官)と超電子ドリルキック(シャドウ)を放ったがどちらも決め手にはなっていない。しかしストロンガーはどちらの場合も全く慌てず、直後にこの技を使っている。
強豪の集まりであるデルザー軍団でも特に強キャラな2人(ただし狼長官は満月時限定のアドバンテージ)を倒していることから、ストロンガーの放つキック技の中でも最強の存在と言っても過言ではないだろう。
スカイライダーのライダーキックは、初代と同じバッタ(イナゴ)怪人の力を活かして上空に跳び、空中で前方宙返りをしてから放つ飛び蹴り。この技はブーツにより強化されているが、一度技を放つと全エネルギーを消費してしまうため0.5秒間隙が出来てしまう。
第16話では、ネオショッカーのプロフェッサー・ドクがライダーの能力を分析した際に「500キロ」と判明しているが、この「キロ」が何を意味しているのかは不明。単純に「kg」と表記している書籍等も見受けられるが、「kg」ではスカイキックの設定である「ダンプカーを一撃でスクラップにする」事は不可能である。
第21話では、ストロンガーとの特訓により宙返りの回数を増やすことで威力が高くなった大回転スカイキックという技も登場。その後、7人ライダーとのリンチ…特訓で「スカイライダー・99の技」を会得した後は、大反転スカイキック、スカイスクリューキック、スカイフライングソーサー、スカイ大旋回キック、スカイダブルキックというバリエーション技も披露している。
「スカイライダー・99の技」は基本1回しか使われない事が多いが、スカイフライングソーサーに関しては第42話と第50話の2回も使っており、近年では映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』で仮面ライダーカブトを撃破した技として有名であり、ゲーム『仮面ライダー バトライド・ウォー創生』にも採用されている。
ちなみに、スカイキックを使えるのはスカイライダーだけではなく、上記の0.5秒の隙を見つけた怪人アブンガーも「アブンガースカイキック」の名称で使用し、彼がアブンガースカイキックの実験台に使ったアリコマンドも特訓によってスカイキックを身につけている。
上記の怪人アブンガーが使うスカイキック。
スカイライダーのスカイキックとの違いは、スカイライダーが怪人にとどめを刺すときに使うのに対して、アブンガースカイキックは、スカイキックを放ったあとに0.5秒の隙ができるスカイライダーに対して放つカウンター技である。
実際、アリコマンドがスカイキックを放ったあとにこれをやられて爆死している。
その後のスカイライダーとの戦いでは、スカイキックを放てるだけのエネルギー(カロリー)を消耗させるよう挑発し続け、挑発に乗ったスカイライダーがスカイキックを放つもアブンガーにかわされて0.5秒の隙ができ、そこをアブンガースカイキックをくらってしまう。
スカイライダーはエネルギーが0になりまともに動けない状態になってしまうが…アブンガーはそこで本来カウンター技であるアブンガースカイキックを攻撃用に放ってしまい、弱っているはずのスカイライダーにかろうじて避けられた挙げ句にアリコマンドに誤爆し、その爆風をトルネード(変身ベルト)が取り込み、スカイライダーのエネルギーを全回復させてしまうという奇跡を起こされてしまう。
スカイライダー99の技の一つで、スカイキックとアブンガースカイキックが激突した後にもう一度スカイキックを放つ技。形だけ見れば仮面ライダーV3の「V3反転キック」である。
上記のアブンガースカイキックがカウンター技ならば、スカイダブルキックはカウンターのカウンター技…ボクシングでいうところの「トリプルクロスカウンター」。
スカイキックを放った後は0.5秒の隙ができるんじゃないのか?といいたいところだが、戦闘の終盤に放つスカイキックとは違い、スカイダブルキックの一撃目はエネルギーが全開した状態…つまり、戦闘開始後にいきなりスカイキックを放つようなものであるため、このようなことができたんだろう、多分。
スーパー1の必殺キック技は、「旋風スーパーキック」「スーパーライダー梅花二段蹴り」を除き、全て「スーパーライダー◯◯キック」であり、◯◯には色々な名称が入る(「スーパーライダーキック」という基本技が存在するわけではないので注意)。
空中で赤心少林拳の型を決め、さらに飛び回ったり回転したりした後に高速で怪人にキックを叩き込む。
スーパー1といえばファイブハンドの印象が強いが、それでも敵へのとどめはキックが多く、中でもドグマの支配者・帝王テラーマクロを倒したスーパーライダー月面キックや、ドグマの幹部・メガール将軍を倒したスーパーライダー閃光キックの使用率が多い。
ZXのキックは、空中に跳んでから変身時と同様のポーズをとり体を赤く光らせて発動する。後年の他媒体ではこの「空中でポーズをとる」という点がやけに強調されており、空中で静止してポーズをとったり、大げさなエフェクトがつけられたりなどの演出があてがわれる。
これの上位版に、雷の力をまとったZXイナズマキックという技もある。
仮面ライダーBLACKのキックは、足にキングストーンの力を集めて放つ。技の発動時は背景がチカチカ光り非常に見辛いインパクトが強い。その名称は初代と同じライダーキックであり、これまで2号以外は固有の名称となっていたキック名が原点回帰したと言える(媒体によっては「ブラックキック」の表記になっている)。
このキックのスゴい点は、(ライダーパンチとの連携とはいえ)ほぼ全ての敵に対してとどめを刺した使用率・撃破率9割越えであるという所。
仮面ライダーBLACKが強化されたBLACK RXは、キック技も強化されて従来の3倍の威力となった。
キックの形も片足から両脚へと変化(これはシャドームーンの使用するシャドーキックと同じ蹴り方)。ジャンプする直前に地面を手で叩く仕草が特徴的。
撃破率が非常に高かった前作に対し、RXキックはリボルケインに繋ぐための補助技として用いられることがほどんどであった。尚、とどめをさしたことがないわけではない。
劇中では、「バイクによる体当たり」「ライダーパンチ」についで登場した必殺の「ライダーキック」である。
麻生勝が最後に見せた変身時の動作(左肩に振りかぶった右手を右腰付近まで降ろす動き)の後ドラスに対してキックを放ち、これを撃破している。
このとき、足場がドラスよりも高い位置にあったため、いわゆる「ライダージャンプ」は見せていない。ついでに『ライダーキック!!』等の叫び声・掛け声もないため、ヒーローの必殺技としては地味に見えるかもしれない。
また、トランポリンではなくワイヤーを使っての撮影のため(メイキング参照)、キックの軌道が振り子のようなものであり、これを指して「ブランコのようである」「ブランコキック」等言われる事がままある。未見の人は一度見てみてほしい。
ちなみに翌年公開された「仮面ライダーワールド」では共演した仮面ライダーJと共に、『ライダーキーック!!』と叫びながらダブルライダーキックを見せてくれた
後年他媒体でZOキックが登場する場合、ライダージャンプからのキックになっていたり、ブレイクトゥーサー(歯)展開→後頭部から蒸気を吹き出すシーンが追加されていたりしている。
Jキックは、右手でJサインを作った後に敵にキックを見舞う技であり、比較的スタンダードな技である。劇中と、ZOの項で述べた「仮面ライダーワールド」では『ライダーキック』と叫んでいる。
ジャンボライダーキックは、身長40mまで巨大化した仮面ライダーJがジャンプして放つキックである。
と書くと単純だが、雲を突き抜け成層圏まで達した後落下しているため、摩擦で足先から赤熱しているのが印象的。劇中ではフォッグマザー戦艦の地上からの砲撃(手裏剣?)をものともせず、そのままヒット。戦闘不能に追い込んでいる。
「仮面ライダーワールド」では巨大化したシャドームーンを倒した。
公式の威力などの情報はないが、全ライダー含めた上で最強クラスのライダーキックである事は想像に難くない。
他媒体では、人間サイズ相手に使用される場合も多く、分かりやすいオーバーキルである。
クウガの基本フォームであるマイティフォームの必殺「マイティキック」は、脚に溜まった封印エネルギーをグロンギに叩きこむキックで、受けたグロンギには「封印」のリント文字が浮かび上がり爆発する。五代雄介の持つ2000の技のひとつである「宙返り」などを含めたバリエージョンもある。
後に金の力に目覚めてライジングマイティフォームとなったクウガは電撃のエフェクトが追加された「ライジングマイティキック」を放つ。マイティキックよりも強力な封印エネルギーを秘めているが、金の力で強化された必殺技を受けたグロンギは爆発すると半径3kmに爆風が及んでしまう(ゴ・バダー・バなどの強いグロンギの持つ霊石が封印エネルギーに反応して爆発を起こすと甚大なエネルギーが放出されるため)。このことは使用前から五代自身も危惧しており、作中後半では人気のない場所までグロンギをおびき寄せたり、警察と連携して近隣住民に避難を呼び掛けたりなどの対応を行った。
ライジングマイティのさらなる強化フォームであるアメイジングマイティフォームは両足による「アメイジングマイティキック」を放つ。劇中ではゴ・ガドル・バに対して使い、これを受けて倒された際の爆風は火柱となって高く燃え上がる。
ダメージを受けるなどして弱体化したグローイングフォームでも封印エネルギーを込めたキック(グローイングキック)を放つことができるが、グローイングフォームがそもそも弱いため一度キックしただけではグロンギを倒す事が出来ない。劇中ではメ・ギノガ・デに対して3回のキックを叩きこんでようやく撃破した。
アギトの基本形態、グランドフォームでの必殺キック。クロスホーンを展開し、地面に6本角を模したエネルギーを生み出す。さらに残心の構えのごときゆったりした動きでエネルギーを右足に吸収、飛び蹴りを叩きこむ。キックが炸裂した後にアギトが再び構えてから相手が爆発することが特徴。
なお、PS2ソフト『仮面ライダー 正義の系譜』のラストバトルにて、ライダー1号&ライダーV3&BLACK&アギトが邪眼相手に同時に放った際には、1号、V3、BLACKと違って番組では一度も技の名前を呼称しなかったアギトも、他のライダーと一緒に「ライダーキック」と叫び、残心の動きなどをカットしたシンプルな飛び蹴りを放った。ちなみに、同ゲームでは本来トリニティフォームでしか使用できないライダーシュート(ドロップキック)もグランドフォームで放っている。
またマシントルネイダー・スライダーモードに乗った状態から繰り出すライダーキックをライダーブレイクと言う。マシントルネイダーの勢いを足してキックするため、威力は(下記の強化シャイニングライダーキックを除き)アギトのキック技の中で最も高い50tを誇る。
最強フォームであるシャイニングフォームの必殺キック、「シャイニングライダーキック」では、アギトの紋章が前方に浮かび上がって6本角を展開。飛び蹴りで紋章を突き破りつつ相手に強烈な蹴撃を喰らわせる。最終話では紋章を2つ展開させ、足に炎を纏った実に2倍の威力の強化シャイニングライダーキックを繰り出した。
PS2用ソフト『仮面ライダー 正義の系譜』で使用するのもこちらの強化版。
シャイニングフォーム自体使用頻度が高くなかったためあまり何回も披露されなかったが、「前方に浮かび上がったオーラをキック(などの攻撃)で突き破ってそのまま敵に攻撃」という演出は後のディケイドのディメンションキック、オーズのタトバキック、キックではないがブレイドのロイヤルストレートフラッシュの先駆けと言える。
ライダーになってしまった男、ギルスのライダーキックは(形式上は)かかと落としである。両脚のかかとの部分から鋭い爪が出現した後にジャンプから敵の身体にかかとの爪を突き刺し、叫びながら蹴り倒す技。ジャンプの際に片脚を両腕で支えるポーズが印象的。
後にエクシードギルスに進化した際は全身の触手で敵を拘束しながら踵落としを繰り出す「エクシードヒールクロウ」を放つ。本編では両方のかかとを振り落とすタイプを使用、風のエルを倒した。
龍騎のライダーキックは前述の「CGを活用したキック」の草分け的存在と言える。
必殺技を発動させるファイナルベントのカードを使うと、龍騎の契約モンスターであるドラグレッダーが現れ、飛び蹴りをする龍騎と共に宙に舞い上がり、炎を放射する。ここまで全てCGを用いた演出である。
これまでにもキックのエフェクトやキック後の爆発などにCGを使用した事はあったが、キックのシーンがバンクでなおかつCG合成をフル活用したキックはライダー史上初と言っていいだろう。
技術こそまだまだ稚拙な面が見受けられたが、これ以降特撮にCGが欠かせない演出となった。
なお、本編でこの必殺技を受けて倒せなかったモンスターは1体もいない。
リュウガの場合は浮遊してから左足であキックを一直線に決めるが、これには石化機能付きでより確実に命中する。
龍騎6000AP、リュウガ7000APと威力はリュウガの方が高いが、龍騎とリュウガの2人のキックが激突した時は龍騎のキックが勝り、リュウガを倒す事が出来た。龍騎が他のライダーを倒したのはこれが唯一である。
龍騎に登場する悪のライダー、王蛇もファイナルベントでライダーキックを使用する。
契約モンスターが現れ、飛び蹴りと共に攻撃するのは同様だが、王蛇のものは連続蹴り(バタ足キックと言ったら分かり易いか)で、契約モンスターのベノスネーカーから放出されるものは黄色い毒液である。
この様に、見た目はあまりカッコいいとは言い辛い。しかし王蛇はこの技で、ガードベントガイをはじめライア・インペラー・シザース(TVSP)と言った大量のライダーを葬っている。その為、多少の見た目の悪さがありつつもこの技は視聴者に強烈な印象を残した。
ベノスネーカーが他の契約モンスターと合体しジェノサイダーへと変化すると、必殺技も「ドゥームズデイ」に変化する。この技は、ジェノサイダーが腹部に作り出したブラックホールへ敵を蹴り込むというとんでもない技である。しかし、この技は発動回数が非常に少なく、またライダーにヒットした試しがない。
13ライダーの一人、インペラーは前述のライダー達と違い、「飛び膝蹴り」「複数のミラーモンスターとキック」という異色のライダーキックを使用する。
ファイナルベントを発動させると契約モンスターであるギガゼールが引き連れる大量のレイヨウ系のミラーモンスターが敵に襲いかかり、十分なダメージを与えた所でインペラーが飛び膝蹴りを放ちとどめを刺す。
一度しか披露しなかった。
ファイズの必殺技、「クリムゾンスマッシュ」。普段はトーチライトとして使われるファイズポインターへ、ファイズギア各種を作動させる鍵となるミッションメモリーをセット後、怪人へ光を照射することでロックオン状態となる。
敵を捕捉した光には円錐状のエフェクトがかかり、エクシードチャージで力を集約させた右脚で押し込むような演出が加えられた。
ちなみにファイズポインターによるロックオンは、フォンブラスターとの合体形態から行うという初期設定があった。(実際に使用されたのはパラダイス・ロストPVでのスコープとしての扱い)
映画「オールライダーVS大ショッカー」ではファイズにカメンライドした門矢士がチートとして名高いバイオライダーを撃破という快挙?を成し遂げた。
液体化できるバイオライダーなら避けられたのではないか?という論争がたまに起きるが、これはファイズポインターのマーカーが対象の動きを固定化する効果があり、さすがのバイオライダーも液状化できなかったのでは?と言われている。
後に登場したアクセルフォームでこの技を使った際は、フォームの特性である高速移動を駆使したキック「強化クリムゾンスマッシュ(アクセルクリムゾンスマッシュ)」に変わった。
「1体の怪人に何度もクリムゾンスマッシュを発動させる」「複数の怪人を同時にロックオンしキックする」という演出は今でも「最高のキック」と評するファンも多い。
最終形態であるブラスターフォームで使用するのは「ブラスタークリムゾンスマッシュ(超強化クリムゾンスマッシュ)」。劇場版ではオーガの必殺技とぶつかり合った時のエネルギーの衝撃で、巨大なドームを半壊させるほどの威力を見せた。本編では最終回でのみ使用され、オルフェノクの王であるアークオルフェノクを倒した。ファイズポインターは装着したりしなかったりとまちまち。
カイザの「ゴルドスマッシュ」でも同じように四角錐状の黄色のエネルギーで敵をロックオン後にキックを決めるのだが、キックを放つために必要なカイザポインターが初期装備ではなかったためにファイズほど倒した敵は多くない。掛け声の「でぃいやあぁぁ!」はある意味有名。ちなみに初犠牲者のラビットオルフェノクを演じたのは後に影山瞬を演じる内山眞人。
デルタの「ルシファーズハンマー」では銃として使っているデルタムーバーにミッションメモリーをセットしたあと「チェック」の音声入力によって起動し、銃口から補足する三角錐状の光が発射され、そこからキックを浴びせる。
ベルトの装着者が頻繁に変わる事が555の特徴であるが、変身者によってキックの型も変わっている。例として草加雅人がデルタに変身した際はルシファーズハンマーをゴルドスマッシュと同じく両脚で放ったが、三原修二の場合は右足で放つ。
劇中では使用されなかったが、「コバルトスマッシュ」は仮面ライダーサイガがフライングアタッカーを使い、超高高度から繰り出すキック技である。その威力はクリムゾンスマッシュの二倍以上。
いずれもカタログスペックでは19~30tと必殺技にしては低めだが、ライダーのスーツを廻っている有毒物質「フォトンブラッド」を注ぎ込むため数字以上の威力があると言える。
『仮面ライダー剣』に登場するライダーたちはそれぞれラウザー、パンチ、キックの威力をそれぞれ強めるカテゴリー2、3、5と属性を付与させるカテゴリー6のラウズカードのコンボ技を持ち、もう1枚カードを加えることでより強力な技を発動させる。が、ここではキック技のみ挙げる。
ブレイドは「♠5キック」による飛び蹴りが「♠6サンダー」の電撃で強化された「ライトニングブラスト」を放つ。使用する時は、剣を地面に刺してからジャンプする。更に「♠9マッハ」を加えることで、蹴りの前に超高速の助走をする「ライトニングソニック」に強化される。助走の際に体当たりすることもあるのだが、この助走による突撃でひるませ確実にキックを浴びせるというパターンもある。
ギャレンの使用するのは「♦5ドロップ」による反転ドロップキック(より正確には前宙しながら体をひねり逆立ちの体勢から爪先蹴り)に「♦6ファイア」の炎を組み合わせた「バーニングスマッシュ」。「♦9ジェミニ」を加えることで、分身した状態で放つ「バーニングディバイド」となる。融合係数の低かった当初は分身を撹乱として使っていたが、恐怖心を克服してからは分身との同時攻撃となった。 特にピーコックアンデッドを倒したキックは一部ファンの間で「バーニングザヨゴ」の通称で親しまれ、ギャレン同様コアな人気を持つ。
カリスは「♥5ドリル」で放つきりもみキックが「♥6トルネード」により竜巻を纏った「スピニングアタック」を使用する。「♥4フロート」を加えることで、より強力な「スピニングダンス」となる。差異がほぼ無いようにも見えるが、スピニングアタックが回転してから竜巻の力で浮かび上がっているのに対しスピニングダンスはフロートの力で浮遊してから回転している。ちなみに、レンゲルもカリスのカードを奪ってスピニングダンスを使ったことがある。レンゲルラウザーでは♥スートであるこの技はコールされないため、自分で技名を言いながら使用した。このため作中唯一の技名を言うシーンとなった。
レンゲルは「♣5バイト」による挟み蹴りと「♣6ブリザード」による凍結攻撃を組み合わせた「ブリザードクラッシュ」。敵を凍らせるための吹雪を噴出しながら蹴りこむのだが、放出されている所がどう見ても股間であり、「カッコ悪い」「おもらし」と評判が非常に悪い。スピニングダンスを使用したのもこれが原因であるのかもしれない。ちなみに、レンゲルの使った♣のカードのキック技は2枚コンボのブリザードクラッシュのみで、3枚コンボはラウザーによる突き技の「ブリザードベノム」しかなかった。ブリザードベノムは強力な技こそではあるが、こういうところでもレンゲルはハブラレンゲル…。
仮面ライダー響鬼はライダーキックを披露しておらず、それ故音撃戦士(響鬼のライダー)は誰もライダーキックを使わないと思われがちだが、童子や姫(人間型の敵)と戦闘する際に使用する鬼闘術という格闘技の一つとして、キック技を使う鬼も存在する。
仮面ライダー威吹鬼は、鬼闘術・旋風刃という技の一環として、その名の通り風の刃を纏った回し蹴りを放つ。
仮面ライダー轟鬼も、雷撃蹴という雷を纏った蹴り技を使用する。こちらも雷撃拳というパンチ技のパリエーションに近い。
なお、先述通り本編で名前の付いたライダーキックを披露していない(それっぽいポーズのキックは何度か放った)響鬼だが、近年のオールライダー系の映画で全員参加型ライダーキックをするという形で一応ライダーキックをしたことはある(これはシンも同様)。その際は紫の炎を纏うライダーキックとなっていた。
仮面ライダー35周年を記念したカブトのライダーキックは従来の飛び蹴りを含め数多くのバリエージョンがあり、その中で最も多く使われたキックは回し蹴りである。 意外にも主役ライダー史上初の回し蹴りであった。
カブトが相手に背中を向け、敵が襲いかかってきた所にカウンターの様にハイキックを食らわせる。平成ライダーでは初めて主役ライダーが自分で技名を言うライダーキックでもある(ベルトや武器などのシステム音声が技名を言う事はあった)。ただ、回し蹴りは正面から使われることが多くなり、終盤には一般的な飛び蹴り型のライダーキックも放っている。
ハイパーフォームでの「ハイパーライダーキック」は飛び蹴り型。こちらは劇場版で初披露され、何気に宇宙で初めて放ったライダーキックである。
ガタックの場合は飛びかかって回し蹴りを見舞うタイプであり、やはり従来と一線を画すキックとなっている。
キックホッパーは名前通りバッタがモチーフなので従来の様な飛び蹴りがメインで、キック前にはきちんとライダージャンプまで行う。キックホッパーの驚異的なところは、キックが敵にヒットすると脚部に装着されたアンカージャッキが連動することにより更に跳躍力を得て連続キックを放てるところ。分かりやすく言うとV3の反転キックの要領でアクセルクリムゾンスマッシュの様に多人数を蹴ることが出来るのだ(この演出を見たPS2版カブトのスタッフが感銘を受けて演出を変えたという逸話がある)。因みに数少ない左足でのライダーキック。
ダークカブトはカブト同様ソバットから従来型のライダーキックまで使用。PS2版では踵落とし(デモムービーではこの後にゼクターのスイッチを押し、そのまま踏み砕く)演出になっており、ガンバライドではクロックアップによって敵の背後に接近してからキックを浴びせる。
劇場版に登場したコーカサスはハイパーゼクターからのエネルギーを送り込んで発動し、相手の腹を狙ったミドルキックを浴びせる。また、42mもの高さから繰り出したこともある。
仮面ライダー電王には「デンライダーキック」という各フォーム共通のライダーキック技が設定上存在するが、ほとんどのフォームは武器を使って敵を倒す。そのため、本編でデンライダーキックを放ったフォームは「デンガッシャー・ロッドモードを敵に投げつけ、動きを止めた後に飛び蹴りをする」という使い方をしたロッドフォームのみである。なお、なぜかロッドフォームがキックをした相手は高確率で暴走態となる。
だが、劇場版の「超・仮面ライダー電王」でソードフォームも使用。「俺の超必殺技」と呼び、本編で一切披露されなかっただけにとっておきの技といった印象を与えた。
飛び蹴り状のライダーキックではなく、振り向きざまの後ろ回し蹴りを3連続で叩き込むという、まさに超必殺技的な演出となった。
ボイスターズキックは、仮面ライダー電王 クライマックスフォームの技の一つ。右足に身体の電仮面を集中させて、ロッドフォームの電仮面のアンテナを敵に突き刺す。余談だがこの技の名前の由来が「ボイス」「スター」でイマジンの声を担当した声優たちの事を意味しているとの噂。
キバのライダーキックは吸血鬼をモチーフにしたライダーらしく、キバットバットIII世がウエイクアップフエッスルを吹いた後、風景が夜になるという演出がある。空高く飛び上がり、満月を背景に飛び蹴りを放つ。命中後、敵が打ち付けられた壁にキバの紋章が浮き出る。ドガバキフォームの場合も(一部演出が簡略化されたが)同様。
大きなお友達には好評な演出だったが、実際に夜になるまで待ってから撮影する必要があるため、撮影時間がかかってしまう欠点があった。
加えて「子供が怖がる」という苦情もあった事も重なり(ただしこの説はソース不明)、このキックを使う回数は話が進むにつれ徐々に少なくなってしまった。(ただし合成などで必殺技の際に夜になる演出は本編後半でも随所に見られた)
真の姿であるエンペラーフォームによる「エンペラームーンブレイク」では空中浮遊からの連続キック、回し蹴りなど様々なパターンを見せる。劇場版ではキャッスルドランと融合した状態でキックを仮面ライダーアークに繰り出し、月面まで叩きつけた。
仮面ライダーダークキバは、ウエイクアップフエッスルを二回吹かせることで「キングスバーストエンド」を発動する。キバのエンペラームーンブレイクをも大きく上回る破壊力を持つ。
ディケイドの必殺技は、カード型のオーラが敵に向かい等間隔で10枚出現、それを飛び蹴りしながら通過して放つ。ディケイドという作品の都合上、他ライダーとのダブルライダーキックを放つ事が多かったり、劇場版(オールライダーVS大ショッカー)では分身ディメンションキックを放ったりと随所で活躍を見せるが、TV本編ではもっぱらFFRやコンプリートフォームの最終フォームとのシンクロ攻撃の印象が強く、地味なイメージが拭えなかった。
だが、劇場版(MOVIE大戦2010)で冒頭にて現れた激情態が使用したカード型オーラを出現させる技は、出現するオーラの数が明らかに10枚を上回っており、更に敵を追尾して当たるまで執拗に追い続けると言う凶悪な仕様となっていて鑑賞者に衝撃を与えた。現在ではその技はキックではないとする説が有力だが、ガンバライドで激情態が放ったキックも追尾する演出が加えられていた。
二人で一人の仮面ライダー、ダブル・サイクロンジョーカーの必殺技である「ジョーカーエクストリーム」はジョーカーメモリをマキシマムスロットに装填し、敵にドロップキックを放つのだが、キックを放つ瞬間にWが真っ二つに分離し、サイクロンサイドとジョーカーサイドが時間差でキックを行うという(ある意味)Wを象徴する必殺技であった。「半分こキック」の異名を持つ。
強化フォームのサイクロンジョーカーエクストリームではエクストリームメモリを操作してメモリ内の風車であるエクスタイフーンを動かし、「ダブルエクストリーム」という両脚蹴りを放つ。こちらは分離しない。
ダブルエクストリームの強化系として、マキシマムスロットにプリズムメモリを挿してマキシマムドライブを同時に発動、相手への飛び蹴りとバタ足キックを放つ「ダブルプリズムエクストリーム」がある。劇中ではユートピア・ドーパントを撃破した。
サイクロンジョーカーエクストリームのさらなる強化フォームであるサイクロンジョーカーゴールドエクストリームは空を飛びながら両足蹴りを繰り出す「ゴールデンエクストリーム」を放つ。
ちなみに技名はゴールデンエクストリームを除き、全て変身者である左翔太郎とフィリップが二人の呼吸を合わせるために技名を叫びながらキックしている。
劇場版『MOVIE大戦2010』でディケイドとWの二人で使った必殺技。
二人なのにトリプルというややこしい名前だが、これはディケイドがWをファイナルフォームライドしてWが文字通り真っ二つに割れ、W サイクロンサイクロンとW ジョーカージョーカーに分離した結果である。キックそのものはオーソドックスな飛び蹴りを三人まとめて放つ。
仮面ライダーアクセルのライダーキック「アクセルグランツァー」は左回転の空中回し蹴りで、蹴った軌跡がタイヤの跡のように残るのが特徴。見た目はとてもカッコいいのだが、本編でこの技を放った相手は「氷でできた偽物」「人形使いの力で操られた人形」と本体を一度も倒せていないという碌な戦果を残せなかった技である。MOVIE大戦では仮面ライダーバースのセルバーストと共に放ち、雄プテラノドンヤミーを倒す事ができた。
強化形態であるアクセルトライアルの「マシンガンスパイク」は超高速でキックを連続で叩きこむ技。分かりやすく言えば「北斗百烈拳」「オラオララッシュ」のキック版である。マキシマムドライブには10秒の時間制限があり、時間内に相手を倒せるだけの攻撃をしなければならない。その名の通り限界に「挑戦」する必殺技と言えるだろう。劇中ではこの技で因縁の相手であるウェザー・ドーパントを倒した。
タトバコンボの必殺キック「タトバキック」は足がバッタのように変形し、大きくジャンプした後3つの輪をくぐって蹴りつける……のだがタトバでの実績はメダジャリバーを使った剣撃が多く、キックでの撃破回数は少ない。
しかし、タトバキックの撃破数が少ない理由はただ出番をメダジャリバーに出番を奪われているからではないのだ。このタトバキックは、ことごとく敵のトドメをさせないという特徴を持ち、最終話でようやく決まったかと思いきや、怪人は第三者の手によってすぐ復活したためTVシリーズでの実質撃破率は0%に終わってしまった(劇場版では多くの戦闘員を一度に倒したり、「WONDERFUL」ではガラ・怪物体へのとどめの一撃を放つなど、打って変わって活躍を見せた)。コンボとはいえそこは亜種(混色)であるが故か。この特徴故、平成ライダーきっての不遇キックと言われる。
それに対して、ガタキリバコンボでの「ガタキリバキック」は50人もの分身を生み出して一気にキックを浴びせる。このキックは巨大な敵も一気に倒せるほどの威力をもつ為にファンには「一人ライダー大戦」と呼ばれ「最強キック」の呼び名が高い。 しかし50人への分裂、巨大かつ強大な標的などでCG費用がバカにならないので発動回数は非常に少ない(使用するガタキリバ自体の登場数が少ない為)。そのため、タトバキックとは別の意味で不遇と言われることも。
タジャドルコンボで使用する「プロミネンスドロップ」は、飛翔して上空から急降下して放つ。この時足が大型のクローに変形し、その姿は正に猛禽類。しかし、タジャドルにはタジャスピナーという玩具があるためあまり使われなかった。
シャウタコンボの「オクトバニッシュ」は、電気ウナギの鞭で敵を拘束しつつ、ドリル状に変形させた足で貫くというかなりエグい技。特に大型の敵に有効なのだが、シャウタ自体が(ガタキリバ程ではないにしろ)登場回数が多くない他、専用BGMが流れなかったというまた別のベクトルでの不遇を被っている。
映画で登場したブラカワニコンボのライダーキックは、スライディングで敵に近付いて挟み蹴る「ワーニングライド」とちょっとダジャレ入ってるネーミング。見た目がダサいことが多かった挟み蹴りタイプのライダーキックだが、蹴る時に出現するワニエフェクトのおかげでものすごくカッコいい。
そして、トラメダルで有名な黄色メダルのコンボ、ラトラーターコンボは……チーターレッグの共通技である「リボルスピンキック」のみで必殺キックは持っていない。チーターの速度で連続キックを放ちヤミーの体表を削る、と効果だけ聞けば必殺技レベルなのだが、用途はヤミーに取り込まれた一般人を救助であり必殺技ではない。まあラトラーターで使えばヤミー普通に倒せそうだけど。
宇宙が来るライダー、『仮面ライダーフォーゼ』の必殺技。ロケットとドリルのモジュールを装備し、レバーを再起動し「リミットブレイク」を行う事でモジュールをフルパワーにし、ロケットの推進力とドリルの貫通力を利用しキックを放つ。一応ドリルだけでも「ライダードリルキック」を使う事ができる。
敵怪人・ゾディアーツのエネルギーが溜まっている場合は宇宙でキックをすることになり、「ライダーロケットドリル宇宙キック」という呼び名に変わる。さらに連続発動により強化版「ライダーロケットドリル大宇宙キック」を放つこともできるが、この場合はロケットとドリルのコズミックエナジーを使い切るため、両スイッチが一定期間使用不能になってしまう。
なお、このキックは本編最終回においてリミットブレイクを3度も重ねがけした超強化版「青春銀河大大大ドリルキック」として、ラスボスであるサジタリウス・ゾディアーツを倒している。(基本フォームのキック技でラスボスを倒すのは平成ライダー史上初)
ちなみに、主役ライダーでは珍しい左脚でのライダーキックである。
フォーゼは他の必殺技も「ライダー○○」という呼称で統一されており、ある意味では原点回帰の必殺技名とも言える。
仮面ライダーウィザードのキックはロンダートから放つ「ストライクウィザード」。現実世界で「キックストライク」ウィザードリングをスキャンして発動する。オールドラゴンを除くTVで登場した全スタイルで使用している。
ゲートの精神世界で放つのが「ストライクエンド」。ウィンガーウィザードラゴンに乗ったウィザードが「キックストライク」のウィザードリングをスキャンすると、ウィザードラゴンが巨大な足「ストライクフェーズ」に変形し、足の付け根部分にウィザードのバイクであるマシンウィンガーが合体する。ウィザードはウィンガーにキックし、巨大なウィザードの幻影を出しながら敵を押し潰す、というもの。
ドラゴンと共に繰り出すライダーキックと言えば仮面ライダー龍騎の「ドラゴンライダーキック」が元祖であるが、こちらは「ドラゴンと」キックするのではなく「ドラゴンを」キックする必殺技であり、龍騎の頃より色んな意味で進化したキックと言えるかもしれない。
オレンジアームズで発動する無頼キックは、輪切りになったオレンジ状のエネルギーをくぐりながら飛び蹴りを放つ。
パインアームズで発動するアイアンブレイカーは、パインアイアンを敵の頭にぶん投げると、パイナップルが巨大化して敵の頭に覆いかぶさり(まるで変身時のように)敵の視界を封じる。そこに鎧武がパイン果汁を纏いながらライダーキックを放つという内容。
総じてキックの瞬間は果汁に溢れ、特にアイアンブレイカーでは倒された敵が輪切りパインのようになり、頭にかぶったパイナップルを飛び散らせながら爆散するため画面がすごく瑞々しくなる。
強化形態となるジンバーレモンアームズの他、鎧武に登場する他のライダーのライダーキックもおおむね、装着するアームズの果実や果汁型のエネルギーを纏ったキックとなっている。
自動車に乗るドライバーライダーであるドライブはその搭乗する車であるトライドロンと連携したキック技を放つ。
シフトブレスで必殺技を発動させると、敵の四方にタイヤが現れ敵をトライドロンが高速で周回する中にいるドライブにはじき、ドライブがキックしてはトライドロンに跳ね返り再びキック、再び跳ね返りキック、を何度も繰り返し最後にトドメのキックを叩きこむ。
プロレスやピンボールを彷彿とさせるこのキック、とても文章では形容し辛いのでぜひ一度その目で確かめてほしい。
ゴーストのライダーキックはいずれのフォームにおいても発動前に両手で印を結んでから放つのが特徴。ゴーストドライバーのレバーを再起動してダイカイガン状態になることで必殺技の待機状態になり、その後にキックを放つ。キックそのものはシンプルな跳び蹴り。
基本フォームのオレ魂のほか、より強力になった闘魂ブースト魂、15体の英雄ゴーストを召喚して同時にキックする「メガオメガフォーメーション」を使うグレイトフル魂、「ゴッドオメガドライブ」を放つ最終形態のムゲン魂などでライダーキックが使われる。
エグゼイドのライダーキック「マイティクリティカルストライク」はマイティアクションXガシャットをキメワザスロットホルダーに装填し、ホルダーのボタンを2回押す事で発動する。一回の必殺技で軌道を無視したゲーム的な動きで飛び蹴りをするのが特徴。
レベルXXのダブルアクションゲーマーは「マイティダブルクリティカルストライク」を使う。二人に分裂したエグゼイドによる「1人ダブルライダーキック」ともいえる技であり、発動中に一旦レベルX(1人)の姿に戻り再度分裂してキックする。
レベル99のマキシマムゲーマーの「マキシマムクリティカルブレイク」はキックそのものはオーソドックスな跳び蹴りだがマキシマムゲーマーの姿が巨大なアーマーを着込んだ姿であり、さながら巨大ロボのキックのようである。
最終形態のムテキゲーマーによる「ハイパークリティカルスパーキング」はマイティクリティカルストライクを強化したようなキックだが、ムテキゲーマーの特性により発動してから遅れて相手に多段ヒットする技になっており、必ず相手に当たり撃破する最強のキック技となっている。総じて発動の瞬間はライダーの姿と技名のカットインが入る。
天才物理学者・桐生戦兎が変身するビルドのライダーキックはまさに物理学を活かしたキックとなっている。
ビルドドライバーのレバーを回すことで脚部にパワーが溜まり、地面を壊して地中へ潜った後に高くジャンプして空中に飛び出し、関数のグラフが現れてそのグラフの放物線の通りにキックする。これが戦兎の言う所の「勝利の法則」ということだろうか。
※本編の動画は運営にライダーキックされてしまうのでこちらでご了承ください。
掲示板
230 ななしのよっしん
2023/03/26(日) 17:02:22 ID: wvLnojcYnO
ライダーロケットドリルキックとかいう、ロケットの推進力とドリルが同一軸線上にないので
実はフォーゼの体にあらゆる負荷が集中してるんじゃないかと疑われる無茶なキック、弦ちゃんらしくてだがそれがいい
231 ななしのよっしん
2023/03/30(木) 23:36:25 ID: aXkVBydgT/
シンのヤツは「原典のも実際はあんな感じなんやろな(震え声)」という
あれを食らう怪人側の恐怖が伝わってきたぞ
232 ななしのよっしん
2024/02/20(火) 12:43:17 ID: 50X/fxW8F8
昭和は飛び蹴りのポーズで落ちながら踵を当てるスタイルってのが実際観てわかって良かった
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/08(金) 07:00
最終更新:2024/11/08(金) 07:00
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