国際年齢評価連合(International Age Rating Coalition / IARC)とは、デジタル配信されるゲームのレーティングを目的として設立された国際組織である。
A ground-breaking global rating and age classification system for digitally delivered games and apps that reflects the unique cultural differences among nations and regions.
訳:デジタル配信されるゲームやアプリのための画期的な世界的レーティングと年齢分類システムで、国や地域間の文化の違いを反映します。
2013年に設立され、世界中のレーティング団体によって運営されている機関。ダウンロード専用ゲームやモバイルゲームにおける年齢分類システムを合理化し、顧客が信頼できるレーティングを提供することを目指している。
国際年齢評価連合によるレーティングは「IARC汎用レーティング」と呼ばれる。このレーティングでは、開発者がアンケートに答えると、審査結果に応じて加盟している各団体のレーティングに変換される仕組みになっており、ゲームをワールドワイドで販売する際、審査の手順を簡素化でき、開発者の手間を省くことができる。さらに、審査料金は無料で、一度審査を受ければそのまま加盟各国・地域すべてでゲームをリリースできる。
IARCには北米のESRBやヨーロッパのPEGIなど、各国の主要な団体が加盟しているが、2020年現在、日本のレーティング団体であるCEROは加盟していない。
CEROの場合、審査に一定の料金を払う必要があるほか、最近までは資料の郵送が必要だったため、海外のメーカー、特にインディーゲームの開発者が日本でゲームを発売する際の障壁になっていた。IARCが普及することで、開発側はゲームの発売が容易になり、ユーザー側は日本のゲームストアでより多くのゲームを遊べるようになるなど、双方に利点がある。
IARCにはプラットフォームホルダーも加盟しており、上述のレーティングが付与されたタイトルをストアで扱うかどうかを、それぞれが国・地域ごとに判断できる。そのため、プラットフォームホルダーが配信すると判断すれば、CEROの審査がなくても配信可能となっている(ただし、パッケージ版を発売する場合は、CEROの審査が必要)。
日本国内においては、任天堂のニンテンドーeショップやマイクロソフトのMicrosoft StoreでIARC汎用レーティングを導入済みで、SIEのPlayStation Storeも2022年3月からダウンロード専用タイトルにおいてIARC汎用レーティングを選択できるようになっている。[1]
表記 | 名称 | 説明 |
---|---|---|
3+ | 3歳以上 | どの年齢層にも適しています。コミカルまたはファンタジーな状況下における多少の暴力は許容されています。不適切な言葉遣いは許されていません。 |
7+ | 7歳以上 | 子供の恐怖心を掻き立てるような場面や音が含まれている場合があります。軽微な(黙示的または非現実的な)暴力は許容されています。 |
12+ | 12歳以上 | ファンタジーなキャラクターの暴力、人間のように見えるキャラクターや動物の露骨ではない暴力は許容されています。露骨ではないヌード表現、やや不適切な言葉遣い、擬似的なギャンブルも許容されていますが、性的な罵倒は許されていません。 |
16+ | 16歳以上 | 現実感のある暴力や、性的行為、乱暴な言葉遣い、タバコや違法薬物の使用、犯罪行為の描写は許容されています。 |
18+ | 18歳以上 | 動機を欠いた暴力の描写や、無防備なキャラクターに向けられた暴力の描写を含む、露骨な暴力、性的な暴力は許容されています。また、露骨な性的コンテンツ、差別的な行為や違法な薬物の使用を美化する表現が含まれている場合があります。 |
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最終更新:2024/12/10(火) 02:00
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