宮部継潤とは (ミヤベケイジュンとは) [単語記事]

「宮部継潤」（みやべ・けいじゅん 1528 ～ 1599）とは、「善祥坊」の通称で知られる比叡山の僧侶出身の戦国武将であり、豊臣秀吉の与力として付き従って転戦し、豊臣秀吉からの篤い信頼をうけて御伽衆として相談役を務めた人物。

歴戦ゲー界隈では「信長の野望烈風伝」や「太閤立志伝V」での顔グラ（（ﾟ⊿ﾟ）←の口許の曲がり具合）が某首相に似ている事から「ローゼン宮部」「ローゼン」と呼ばれており、さわやかな顔の坊主になった革新・天下創世を使用したものであっても使用されている。

概要

近江国宮部村の小豪族出身で、最初は比叡山で修行して僧侶になったものの、仏事よりも軍事を好んでいた事から宮部村に戻って還俗し、近江国の戦国大名・浅井長政に仕えた。

織田信長との戦いで活躍するも、姉川の戦い後に羽柴秀吉の調略に応じて秀吉の与力となり、近江攻略に尽力し、浅井氏滅亡後は織田氏へ正式に仕えて羽柴秀吉の中国計略に従軍した。

鳥取城攻めでは、猛将吉川元春の援軍を撃退し続ける困難な任務をこなした戦功から、攻略後、鳥取城の城代となった。本能寺の変以降も、毛利家への押さえとして鳥取城を守り続ける任務を与えられ、強大な毛利氏に立ち向かうのに適当な武将であるという羽柴秀吉の信任の高さが伺える。

九州征伐にも参加して、最強釣り師島津家久を撃退する武功を挙げて秀吉より感状をゲットした。

小田原征伐にも従軍する等、近江で調略をうけて以降、秀吉の天下統一の傍らにつき従う宮部継潤がいて、任務を確実にこなしていく積み重ねから小豪族出身でありながら城持ちとなり、家督を息子に譲った後は秀吉直属の御伽衆となって政務に参加して検地奉行を務める等、秀吉の治世の確立に尽力し、秀吉もまた宮部継潤の忠勤を評価して信用した。