富士通株式会社 (FUJITSU LIMITED) とは、日本の電機メーカーである。
携帯電話、パソコン、ソフトウェア、ネットワーク機器など主に情報システム全般を扱うが、特に官公庁や大企業などの法人向け大型システムに強い。スーパーコンピュータの開発も手がけており、特に理化学研究所との共同開発である「富岳」は世界のスーパーコンピュータのTOP100に入る。これは国内メーカーではトップである。
国内に数十箇所の拠点、100社以上の子会社・関係会社を持ち、海外にも数十箇所の拠点がある。
登記上の本店所在地は川崎工場のある神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1であるが、実質的な本社機能があるのは東京都港区東新橋1-5-2の汐留シティセンターである。
テレビ朝日系列ほかで放送されている『世界の車窓から』のスポンサーでもある。
前身は古河電気工業と独シーメンス社の合弁会社として1923年に設立された富士電機製造株式会社の電話部である。1935年に富士通信機製造株式会社として独立した。この設立経緯からもわかるように古河グループの「ふ」、シーメンスのドイツ語発音ジーメンスの「ジ」、そして通信の「通」が現在の名前の由来である。
設立当初は富士電機の川崎工場内で事業を行っていたが、現在の川崎工場を建てて移転した。1940年に日本初の国産自動交換機「T型交換機」を逓信省(現在の総務省やNTT)に納入するなど電話の製造を中心の活動としていた。
その後、電子計算機やデータ通信の分野にも参入し、1954年には日本初のリレー式自動計算機「FACOM 100」を、1964年には日本初のデータ通信システム「FACOM 323」を製造した。1967年に現在の社名へと変更した。1968年に製造した大型汎用コンピュータ「FACOM 230-60」は日本で初めてICを全面採用しただけでなく、世界で初めてマルチプロセッサ構成を採用し、高い評価を受けた。この「FACOM 230-60」が富士通の大型機における知名度を飛躍的に向上させたと言われている。
1980年にはついにコンピュータの売上で国内トップのシェアとなった。同年には親指シフト(NICOLA)キーボード配列で知られる、日本語ワープロOasysシリーズの元祖である「Oasys 100」を、1981年にはパソコンのFMシリーズの元祖である「FM-8」を発表した。
バブル崩壊後の1993年に日本の大手企業としては初めて成果主義を導入した。しかし、多くの問題が出てきたために後に制度の見直しをしている。
1990年代後半にはM&Aにも積極的になり、1997年には米アムダール社を、1998年には英ICL社を100%子会社としている。また、1999年には独シーメンス社と合弁会社「富士通・シーメンス・コンピューターズ」を設立している。なお、同年には「InfoWeb」と「ニフティサーブ」が統合されてインターネットサービスプロバイダ「@nifty」が生まれている。
IT業界(情報処理産業)において多くのシェアを持つシステムインテグレーター(SIer)の一社であり、多重の下請け構造を持つためITゼネコンとも呼ばれる。
NTTデータ、日立、NEC、富士通の四社でIT業界の8割の仕事と受注額を抑えている。
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最終更新:2025/01/05(日) 15:00
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