後藤（寄生獣）

後藤（ごとう）とは、漫画『寄生獣』の登場人物である。

CV：井上和彦（TVアニメ版・後藤） / 奈良徹（TVアニメ版・タンクトップの男） / 演：浅野忠信

概要

田宮良子（田村玲子）が実験により創り上げた最強の寄生生物。一つの肉体に五匹の寄生生物がルームシェアしており、五匹の内、「統率者」として肉体をコントロール出来るのは「後藤」と「三木」だけで、そのうち肉体を完璧に操れるのは後藤のみ。更に五匹分の「この種を食い殺せ」という感情が集約されているため、後藤は戦いを渇望する戦闘狂になっている。

半硬質化した寄生細胞で胴体を覆って防護しており、銃撃にも耐える堅牢な肉体を誇る。しかし胴体が完全に覆われているわけではなく、どこかに防護部分の「すき間」がある。これは寄生細胞による防護を一枚岩にすると動きが鈍くなってしまうためで、そのため「すき間」を攻撃されるとダメージを受ける。事実、後述する自衛隊との戦いでは銃撃の物量の前に不覚を取ってしまっている。尚、司令塔である頭部を切断されると肉体の寄生生物を統制出来なくなり、鎧も崩れる。

同じ「統率者」である三木は両腕を制御するのが精一杯であったが、後藤は両腕はもちろん両足も完全に制御出来、逃げた泉新一を追う際には両足を動物のような形に変えて時速60キロの車を猛追する程の高速移動をしてみせた。また、ピアノでショパンの楽曲を演奏し広川市長に賛美されていた。

とにかく戦闘力が傑出しており、肉体の実験のためにヤクザの事務所を襲撃し壊滅させている。また広川が街中で演説をしていた時に傍におり、この時に泉新一と眼が合っている。三木が泉新一を屠ろうとして返り討ちに遭った時は、頭部を切断された三木に代わり戦闘を続行。その卓絶した戦闘能力で泉新一達を圧倒するが、ミギーの奇計でトラックに激突してしまう。三木が大量に出血したことによる脱力感もあり、泉新一抹殺の任務を中断した。
東福山市役所での自衛隊との熾烈な争いでは、着弾した大つぶの弾丸を相手に撃ち返したり、スーパーボールのように屋内を飛び跳ねたりして山岸二佐達を皆殺しにしている。その後の山中での泉新一達との再戦ではミギーの妙策にてこずるが、何とか勝利しミギーを吸収する。再戦後、後藤は山中に留まり、しばらく過ごす。山の中であり人間の姿に擬態する必要もないということから、体長3メートル程の異形の怪物になる。

そして泉新一との最後の戦いでは新一に隙を突かれ、鎧の「すき間」に劇毒の付着した鉄棒を刺突される。その結果、体内の寄生生物達がパニックを起こしてしまい、後藤の支配から逃れようとする。その隙をついて新一の右腕に戻ったミギーの攻撃で、後藤は四散する。その時点ではかろうじて生きていたのだが、復活しようと頑張っている時に新一の一撃で命脈を絶たれる。

語録

• こういう場合…………「しゃらくせえ」とか言うのか？
• そういえば田村玲子がよく言っていた　我々が生まれてきた目的は何なのかと……
  いまさらどうでもいいことだが　しかし……1つわかったことがある
  おれにとっては戦いこそが……！！
• もっと工夫しろ…………　人間は地球上でもっとも賢い動物のはずだろ
• おまえ1人だ　後ろの連中は片づけた　いや……ちらかしたと言うべきかな

関連静画

関連項目

• 田宮良子
• 戦闘狂
• 寄生獣