成田長親とは (ナリタナガチカとは) [単語記事]

「成田長親」（なりた・ながちか 1545 ～ 1613）とは、豊臣秀吉の小田原の役において後北条氏の城の中にあって、小田原城よりも長く豊臣軍の攻撃に持ちこたえた忍城の守将であり、石田三成に戦下手というレッテルを貼り付けた坂東武者の統率と「なんとかしてやらないと」と思わせる事に定評のある誇り高きでくのぼう。

概要

成田長泰の弟で、兄の子である忍城（おしじょう）城主・成田氏長に仕えた成田泰季の子に生まれる。

武勇に優れていたエピソードも無く、善政を敷いて御家を発展させたエピソードもない凡人の成田長親だったが、豊臣秀吉の小田原征伐が始まると、城主・氏長が主君・北条氏直の小田原城に入ったうえに、父・泰季が程なく死んでしまった為、長親に忍城の城代と言う役目が巡ってきてしまう。

忍城防衛の責任者となった成田長親は、戦功を挙げさせてやろうという豊臣秀吉の親心から派遣されてきた石田三成・長束正家・大谷吉継ら20000に攻め立てられるも、戦国最強の姫武将「甲斐姫」の武勇や、坂東武者の子孫である領民や家臣達3000を統率して撃退し、石田三成より石田堤と呼ばれる堤防を築いて水攻めを受けても、元々が水に浮かぶ城といわれた忍城ゆえに持ちこたえ、最終的には、北条氏直が籠もる北条氏の本城・小田原城が開城して以降も持ちこたえて、氏長からの降伏をすすめる使者に対しても、

われら、餓死するより戦死を望む者

と言い放って、豊臣秀吉の圧倒的な動員力と財力によって踏み潰された虫のごとき北条氏の中にあって、坂東武者の誇りと意地を見せ付ける事となった。

忍城を開城した後は、成田氏長と共に蒲生氏郷の預かりの身となるが、豊臣秀吉の側室となった甲斐姫の尽力によって氏長が下野烏山に所領を与えられると、長親は従って下野国に移り住んだ。

しかしその後、氏長より、忍城篭城時に豊臣秀吉への内通を疑われた長親は、氏長と不和となった事から出奔し、出家した後、尾張国に移り住んで64歳で没した。

※その他「成田長親」の詳細についてはWikipeidiaの該当記事参照の事。

忍城の戦いは、知る人ぞ知る戦国合戦のひとつとして知られていたが、和田竜の小説「のぼうの城」によって一般にも広く知られるようになり、本作で長親の知名度も急速に上昇した。2012年 11月2日には、犬童一心・樋口真嗣監督による映画が公開され、大ヒットを記録した。映画では、狂言師の野村萬斎が長親を好演した。詳しくは当記事を参照。

信長の野望

「信長の野望」では、「天道」のパワーアップキットで初登場。しかし、コーエーは長親のでくのぼうの部分しか評価しなかったのか、その能力は悲しいくらい低く、コーエーによる補正が強い前田慶次や渋江政光とは真逆の待遇である。流石のコーエーも低すぎたと感じたか、「創造」ではやや見れた値に上方修正されている。
特性は「籠城」で彼が城主の城は降伏しない。そのためしっかり陥落させる必要があるので注意。

軍事能力

内政能力

戦国群雄伝(S1)

戦闘

－

政治

－

魅力

－

野望

－

武将風雲録(S1)

戦闘

－

政治

－

魅力

－

野望

－

教養

－

覇王伝

采配

－

戦闘

－

智謀

－

政治

－

野望

－

天翔記

戦才

－

智才

－

政才

－

魅力

－

野望

－

将星録

戦闘

－

智謀

－

政治

－

烈風伝

采配

－

戦闘

－

智謀

－

政治

－

嵐世記

采配

－

智謀

－

政治

－

野望

－

蒼天録

統率

－

知略

－

政治

－

天下創世

統率

－

知略

－

政治

－

教養

－

革新

統率

－

武勇

－

知略

－

政治

－

天道

統率

武勇

知略

政治

創造

統率

武勇

知略

政治

大志

統率

武勇

智謀

内政

外政

戦国大戦

「戦はよくわかんねぇけど、おいらたちの城、守るぞお！」

「のぼうの城」を意識したのかは不明だがのんびりした口調が特徴の忍城城代。
Ver1.20A現在北条家では唯一の1.5コスト弓足軽。武力/統率・5/6で柵持ちと良スペック。
計略「忍の浮き城」は自身中心円の敵の城攻撃力を減少させる。朝倉義景のものは陣形なので比べて汎用性も高い。