松戸線

概要

松戸線とは、京成電鉄が保有・運行する鉄道路線で、松戸駅～京成津田沼駅までを結んでいる。

全区間Suica・PASMO利用可能。

新京成電鉄新京成線として

戦後、陸軍の所有していた鉄道連隊の練習線跡地が京成に払い下げられ、「新京成電鉄」という子会社を設立し、旅客営業を開始したのが始まり。親会社より後に設立されており、名前も「新」京成という名前がついているが、れっきとした別会社として設立された。

経営は良好で、黒字ではあるが大手私鉄ほどの規模はない中小私鉄（準大手私鉄とも）。

その経緯から、京成と合併した現在であっても、京成本線・千葉線などと乗り換えると初乗り運賃が掛かる（千原線も同様）。合併したのに運賃を統一しなかった理由としては、後述の通り運賃が安いために、統一したらかえって高額となるケースが多いからであろう。

2022年9月1日に株式交換により京成電鉄の完全子会社化。
2025年4月1日に簡易合併により京成電鉄に吸収合併。これにより新京成線は「松戸線」に改名の上で京成電鉄の保有・運行となった。

初期の頃は京成の中古車両が走っていたため、「新」どころか古京成と揶揄された時代もあったが、現在では自前で新車を導入している。旧型車両は今時のステンレスの車体に比べると古風に見えるが、当時の車両としてはかなり高性能だった為、見た目に反し現在でも通用する性能を持っている。

2015年までコーポレートカラーは茶色であったが、これをピンクに変更しイメージを刷新。新京成の末期には、ほとんどの車両がピンク色となった（茶色の車両も一部残存）。

特徴

とにかくカーブが多いのが特徴。同じ道路を走っているのに松戸線の踏切と3回も4回も交差する事も。

これは陸軍の演習用途の為に敷設距離を稼ぐ為、空襲の標的にされにくくする為、建設しやすい大地の尾根の分水嶺に沿って建設された為（なので松戸線には谷や川に掛かる橋が無い）、等が理由。酷い線形でありながら、キビキビとした加減速で走る為に所要時間は比較的速い。

また、運賃が非常に安いのも特徴。終点の京成津田沼から松戸まで26.5kmで僅か280円。元が払い下げ路線である為に用地取得の費用が一切かかっていない事が要因。ただし実際には補完路線的性質が強い為、長距離を乗り通す客は少ない。実際によく使われる短距離の初乗り運賃は170円と、密かにやや高めに設定されている。

災害にも強い。京成の他の路線と同じ標準軌（JR在来線よりも線路幅が広く、新幹線と同じ幅）を採用している。直通運転でダイヤ乱れしやすい京成本線系統に対し、千葉線との一部直通以外ほぼ完結している松戸線は更に定時運行率が高い。しかし松戸線単独では都心に出ることができず、乗換先の路線が先に止まってしまう事が殆どなので、あまり評価されない所がある。

沿線はバブル期には宅地開発で賑わったが現在は人口減の傾向にある。将来的な減収を見越して、6,8両編成が混在していた車両を6両に減車・統一、旗艦駅以外を遠隔無人化、ラッシュ時間隔を4分→4.5分に広げる等、極力ダイヤに影響が出ない範囲での経費削減の努力が行われている。また日中は半数の列車が京成千葉線と乗り入れ、新たな需要の掘り起こしを試みている。

駅一覧

全列車各駅に停車します。

駅名	○駅周辺施設・■乗り換え路線
松戸駅	■JR東日本　常磐線
上本郷駅	○
松戸新田駅	○超創会本部
みのり台駅	○
八柱駅	■JR東日本　武蔵野線(新八柱駅)
常盤平駅	○
五香駅	○
元山駅	○
くぬぎ山駅	○
北初富駅	○
新鎌ヶ谷駅	■北総鉄道　北総線、京成電鉄　京成成田空港線、東武鉄道　野田線
初富駅	○
鎌ヶ谷大仏駅	○
二和向台駅	○
三咲駅	○
滝不動駅	○
高根公団駅	○
高根木戸駅	○
北習志野駅	■東葉高速鉄道　東葉高速線
習志野駅	○
薬園台駅	○
前原駅	○
新津田沼駅	■JR東日本　総武線(快速)、中央・総武線各駅停車(津田沼駅)
京成津田沼駅	■京成電鉄　京成本線、千葉線
一部列車、京成電鉄　千葉線　千葉中央駅へ直通運転

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関連項目

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