獺祭 単語

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獺祭とは、以下をす。

  1. カワウソの捕らえたに並べる習性を供え物をする祭儀に喩えたもの。『礼記』に記載がある。
  2. や文章を書く際に多くの参考書を周囲に広げる事。また、文に多くの引用を用いること。唐の詩人商隠に由来するとされる。
  3. 獺祭 - 中国七十二候のひとつ。日本七十二候における土脉潤起に相当する。
  4. 獺祭忌 - 正子規の命日である9月19日の名称で、糸瓜忌とも呼ぶ。子規の号のひとつ獺祭書屋人に由来。
  5. 日本酒の銘柄のひとつ。この記事で解説する。

概要

近年、日本人だけでなく、世界中の人々からしまれるようになった日本酒
中でも、トップクラス人気・知名度を誇るのが、この獺祭である。
安部首相が、アメリカオバマ大統領ロシアプーチン大統領に贈ったことでも話題になった。

獺祭は、山口県岩国市蔵「造」が醸造しているで、王様とも言われる「山田錦」のみを使用しており、それがこのお酒のおいしさの理由のひとつである。
銘柄のの字は造の所在地である越からとられている。

もちろん原材料だけでなく、その製造過程にも、他とは違うこだわりが詰まっている。
中でも重要なのが「磨き」という作業。
栄養素のうちタンパク質脂質といったものはに表層に集中しているのだが、日本酒を作る際にこの成分を混ぜてしまうと雑味になってしまう。そのため「磨き」という工程によって表面を削り落とすのだが、獺祭はこのこだわりがすごいのである。
お米の削り具合をあらわす精歩合が70以上のものを本醸造、60以上のものを吟醸、50%以上を大吟醸と呼び、お米を削れば削るほどランクが高くなっていくのだが、獺祭の商品のひとつである「磨き二割三分」は、その商品名の通り、23まで磨かれているのである。
これは日本酒業界で最高の精歩合である。
そうやって極限まで磨き上げることで、雑味をなくし、やかな香りとフルティな味わいを実現しているのだ。

もうひとつ特徴的なのが、いくつかの商品で使われている「遠心分離機」。
が一軒買えるといわれるほど高価なこの機械は、上槽という工程で使われる。
簡単にいうと、発酵させてどろどろになったお米(もろみ)からお酒を搾る工程である。
一分間に3000回転する遠心力を持つ遠心分離機にもろみをかけて、圧搾せずに加圧状態でを分離させることで、香りやふくらみを損なわないお酒を造ることができるのだ。

これだけこだわりが詰まったお酒はさぞ高価なのだろうと思われるかもしれないが、獺祭の魅はそのリーズブルな価格にもある。
商品によってはもちろん高価なものもあるが、定番銘柄「獺祭 50」は一瓶で3000円ほど。
山田錦」を使った「純米大吟醸」は一瓶で5000円ほどのものが多いので、獺祭は非常にコストパフォーマンスに優れた日本酒だといえよう。

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最終更新:2024/06/02(日) 16:00

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