理屈屋の難問とは (リクツヤノナンモンとは) [単語記事]

理屈屋の難問とは、ブクログのパブー及びニコニコ漫画（ユーザー）で公開されていた漫画である。

概要

作者はオリジナルの短編漫画をウェブ上で無料公開している酒井りょうた（ニコニコでのハンドルはmr.yodaとなっている）。
本作は作者が元々短編で描いていたものをシリーズ化したもので、とある高校生らにスポットを当てた日常系ミステリーである。
基本的には「ちょっと不思議な出来事」を取り扱うもので、ミステリーといっても基本的にはいたってほのぼのとした世界観で描かれている。殺人のような重大な事件に出くわすことは無く、あくまで些細なトラブルを解決するだけのライトなストーリーとなっている。

作品形式は短編連作の形を取っており、一話一話は独立した話となっているが、ニコニコ漫画では尺の都合で前後編や複数話に分けられているものもあった。
また、最新話の「私を島に連れてって！」のみこれまでのシリーズから切り離されて独立しており、この話のみニコニコ形式で公開されていた。

ちなみにニコニコ漫画では「老婦と犬と盗まれたかもしれない指輪」から公開されていたが、これはシリーズ第4話に相当し、それ以前の話は酒井氏が登録している電子書籍サイト「ブクログのパブー」にて無料公開されていた（関連項目を参照）。

その後、niconicoおよび「ブクログのパブー」の双方で削除/非公開化されており、現在ではそれらのサイトで読むことはできない。

作者の酒井りょうた氏はウェブ漫画・小説サイト「comico」にて2014年から漫画「卵を見つけた」をcomicoの公式作品（原稿料が出る作品）として連載しており、2016年に完結させた。
そして、次作品として2017年 1月2日から「コウヘイ君は謎解きにいそがしい。」の連載をcomicoで開始。登場人物や回想シーンの存在から、事実上の本作のリメイクであると思われる。

主要登場人物

佐田浩平（さだこうへい）: 蟹身高校の1年男子生徒。銀二や愛理が持ち込んでくるトラブルに毎度毎度巻き込まれている不運な男。
しかし無自覚ながらお人よしな性格なのでなんだかんだ言ってもそれらのトラブルを見事解決に導いている。
頭の回転が速く、僅かな情報から真相を導くことができ、探偵としての素質は高い。
村上銀二（むらかみぎんじ）: 浩平のクラスメイトで悪友。
ミステリーオタクで名探偵になることを夢見ており、何かしら事件を拾っては勝手に浩平を巻き込む迷惑な男。
考えるよりも体が先に動くタイプで、推理力は皆無と言っていい。
遠野愛理（とおのあいり）: 浩平の幼馴染み。
困ったことがあるとすぐに浩平に頼る癖がある。
天然キャラで思い込みが激しく、話をややこしくすることもしばしば。
仁科志那（にしなしな）: 愛理の親友。
無表情でミステリアスな雰囲気があり、時折り表情を変えずに冗談を言っては周囲を困惑させることがある。
洞察力が高く、話している相手の表情変化を見抜く能力に長けている。
「私を島に連れてって！」では実質メインヒロイン的な立ち位置となっている。