総合車両製作所新津事業所は、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)グループである総合車両製作所株式会社(J-TREC)の一事業所であり、JR東日本一般形電車(通勤・近郊型)等製造が主体の鉄道車両製造工場である。
2014年4月1日より発足。同事業所は、新潟県新潟市秋葉区(旧新津市)南町内にある。2018年現在は、E235系や東急2020系等首都圏通勤型車両を製造中である。なお、同敷地内にJR東日本テクノロジー株式会社(2015年4月1日発足、旧東日本トランスポーテック)新津事業所も入居している。
現在の総合車両製作所新津事業所の発端は、1914年の国鉄新津車両所(鉄道車両の保守点検・改修改造等拠点)発足より始まる。
新津車両製作所は、JR東日本新潟支社内にあった”日本国内唯一の鉄道事業者直営の鉄道車両製作工場”であった。
JR東日本は、1994年10月に鉄道技術向上・承継並びにJR東日本の首都圏通勤・近郊型車両の製造(=製造コストの削減)に特化するため、それまでの改修・改造等が主だった新津車両所を改組、工場を設立したことが同所発足の契機とされる(※車両所時代にも車両の新造は行なっていた事がある)。
工場設立にあたっては、当時の東急車輌製造株式会社(現:J-TREC)の通勤型電車の製造技術を引き継いだことが、現在の土台となっているとされる。
車両内の優先席・運転席近くの車両番号名付近での「新津車両製作所」や同所敷地内にある石碑「自啓不止」の揮毫は、山下勇(故人、設立当時JR東日本会長、前三井造船社長・会長)によるものとされる(石碑の意味とかは、右を参照→■)。
JR東日本を代表する一般形電車のE231系やE233系をはじめ、小田急・東京都交通局・相模鉄道等の首都圏通勤・近郊型電車を多数送り出している。同所の現在の製造ペースは、1両/日=250両/年であるが、グリーン車など特殊構造の車両については、J-TREC横浜事業所や川崎重工業車両カンパニーが担当していた。累計車輌製造数は、2013年2月7日を以て、同社高崎支社高崎車両センター所属のE233系3000番台製造で4,000両に到達、記念式典を挙行された(→外部参照)。累積車輌製造数は、J-TREC移管までに4,200両以上を製造し、同車直営最終編成が横浜線仕様のE233系6000番台のH007編成が、5,000両目が2018年2月14日のE235系クハE235-16
の製造を以て達成した。
2014年3月31日を以て、JR東日本新潟支社新津車両製作所としての運営を終了し、”日本国内唯一の鉄道事業者直営の鉄道車両製造工場”の看板も下ろすこととなった。
同支社管内で国鉄時代より長らく活躍している115系の置き換えを目的に、JR東日本本社よりE129系160両の製造が発表された(■)。しかし、新津車両製作所がJ-TREC移管により新潟支社の悲願であった”JR新潟支社直営”で製造されることはかなわないものとなったが、E129系製造による”地産地消”が実現した。
掲示板
1 ななしのよっしん
2014/04/17(木) 19:09:09 ID: uPPQreDk57
「新津車両製作所」からの記事名変更ではなく、
新規記事という形で内容を移動しているようですが、ルール上いいんでしょうか?
確かに旧記事にもレスがなかったのでさほど困るわけでも有りませんが……
2 ななしのよっしん
2014/04/20(日) 01:05:56 ID: JEIT4cB3Z/
あの手作り感あふれるホームページも閉鎖されたのは残念…
好評だった製作所公開イベントとかも今後はやらなくなるのかな
今までは敷地外からの撮影もある程度許容(黙認)されていたみたいだけど
これも今後は横浜の本社並みに厳しくなるかも知れないね
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最終更新:2025/03/23(日) 04:00
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