長尾為景 単語


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長尾為景(1486~1542)とは、越後の戦国大名であり、長尾晴景長尾景虎上杉謙信)のである。

越後守護代・弾正左衛門尉・六郎

概要

越後守護代(越後長尾氏府中長尾氏)の長尾の子として生まれる。

1506年、越中般若野での一向一揆との戦いで敗死したため、その後を継ぐ。の頃から越後守護である上杉氏と守護代である長尾氏は割と険悪な関係であったが、為景が督を継いだ翌年(1507年)、越後守護上杉との武力衝突に及び、房は自。房の養子上杉定実を守護の地位に付けるが、これは為景による傀儡に過ぎなかった。

これで越後の実験を握ってヒャッハーする間もなく、自した上杉の実である関東管領上杉顕定リベンジにより為景は敗走。上杉定実と共に佐渡越中との説も)に逃亡し、潜む事になる。これで万事解決とは到底いかず、あれやこれやのゲリラ戦や内扇動など、謀略を尽くして顕定を翻弄。更に、当時は伊勢宗端(北条早雲)が伊豆下克上の烽火を挙げたのと同時期であり、関東にも火種を抱えていた顕定は越後も定できずにストレスマッハ徐々にその力を弱め、そのようなゴタゴタに乗じて為景は反撃を開始。得意の奇襲・兵によるゲリラ戦で顕定を破り、最後は北信濃人で為景の伯父高梨政盛が越後長原で敗死させた。

為景は前代未聞のダブルアサルト(守護と管領)を成し遂げ、ここに越後の下克上が成立したのである。その後も定実を擁立して自身は守護代として実験を握り、越後を支配した。が、戦国の常というか反為景の勢力や、傀儡にされ続けるのを良しとしない定実の反抗や北越人揚北衆の対立などにより内情勢は芳しくなく、1536年に嫡子督を譲り隠居。その後も実権は握り続けていたが内を安定させることはできず、1542年ごろに病死した。

越後支配と中央権力

以上、ざっくりした経歴で分かる通り、典的な下克上で成り上がった戦国大名であるが、その後も表向きは上杉定実を守護として擁立し、朝廷室町幕府にしばしば献金等を行い、その権威を利用した。この辺りは大抵の戦国大名と同じとも思われるが、為景の場合は自身が(名上とはいえ)とならず、更に幕府だけでなく朝廷とも深く誼を通じていたのが他と少し違う。子の虎も同じ様に朝廷・幕府を(少なくとも表面上は)敬っていた事を考えると、割と本気で忠義心、あるいは勤皇の志があったとも思える。

『天と地と』の被害者?

さて、この記事を見るぐらいの戦国時代マニアなら知っているかもしれないが、為景は音寺潮五郎小説と地と』の中で、末子の虎をいびりぬく毒親として書かれてしまっている。挙句に越中般若野で戦死扱いにまでされ(戦死したのはである)、ダーティーどころかな役となっている。まぁ、史実でもダブルアサルトを決めたわけだし、謀略にも長けていたからそういうイメージを持つのももっともではあるのだが。ちなみに、同小説では同じような被害者として脳筋強欲・好色・節操し・傲慢と、個人的な恨みでもあるのかと思うぐらい酷い扱いをされた柿崎景家がいる。

その他

信長の野望シリーズにおける長尾為景の力一覧。信長が元する前に死亡しているので登場作品はかなりばらついている。

作品名 軍事 内政
戦国群雄伝 戦闘 政治 魅力 野望
武将風雲 戦闘 政治 魅力 野望 教養
覇王 采配 80 戦闘 97 智謀 46 政治 54 野望 78
天翔記 戦才 184(A) 智才 96(B) 政才 120(C) 魅力 84 野望 90
将星 戦闘 智謀 政治
烈風 采配 戦闘 智謀 政治
世記 采配 103 智謀 49 政治 65 野望 97
蒼天録 統率 88 知略 33 政治 45 野心 96
下創世 統率 知略 政治 教養
革新 統率 99 武勇 104 知略 37 政治 51
統率 99 武勇 104 知略 37 政治 51
創造 統率 86 武勇 86 知略 84 政治 66
大志 統率 94 武勇 85 知略 90 内政 65 外政 75
新生 統率 93 武勇 86 知略 91 政務 66

上杉謙信父親という事も考慮されているのか、長らく謙信を一回り小さくした様な定…所謂脳筋と言うべき評価を受けていた。だが、第14作「創造」で史実での行動が再評価され、統率、武勇が共に86まで弱体化したのと引き換えに知略は37→84、政治も51→66と大きな上方修正を受け、僅差とはいえ謙信駕した。次作「大志」では統率も若干上がり、知略は90の大台に到達。第16作「新生」では謙信の政務が再評価されて政治面で大きく差を付けられたが、それでも知略は謙信ぎ、知勇兼備の名将という評価が確立している。

戦国大戦

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「屍を乗り越え、進む先に勝利あり!」

Ver2.2の上杉にて参戦。武闘スペックの騎隊である。
計略は「二の奸雄」。撤退している上杉の味方の総コストが高い程上杉の味方の武力を上げ、更に一定以上だと移動速度も上げる大名采配。ただし撤退している味方の復活までの時間が大幅に加算される。計略の性質上、部隊数も少なくなるため残す部隊を撤退させない運用が特に大事になる。 

同時期に登場した宇佐美定満の荘厳麗や、妻である虎御前の女虎の気品等を重ねるとある程度カバーできる。

なお1コストのみ撤退でも武力上昇は均以上あるので理に速度上昇を狙わなくともいい。

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